ブラック・マスクの世界(国書刊行会)



【ブラック・マスク】
(後日記載)

【ブラック・マスクの世界】
 ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラー、E.S.ガードナー、ホレス・マッコイらを世に送り出し、アメリカン・ハードボイルドの祖となったパルプ・マガジン『ブラック・マスク』全340号の中から、最盛期の未訳作品を中心に厳選した『ブラック・マスク』名作アンソロジー。全5巻・別巻1の構成で、ポール・ケインの幻の長編『裏切りの街』を5回分載。別巻にはダシール・ハメットの『血の報酬』を一挙掲載。
 本文平均260ページ。全巻口絵つきカラー4ページ、モノクロ8ページ。オリジナル・イラスト、インタビュー・資料満載。
(広告ページより)

 本館の刊行にこぎつけるまでには、多くの人たちの厚意と協力があった。まずその筆頭として、ウィリアム・F・ノーラン、ビル・ブラックビアード両氏の尽力に感謝したい。ウエストコースト取材に協力してくれた木村二郎氏とカメラマンの田中四朗氏も大きな助けとなってくれた。貴重な十数冊の所蔵本の表紙撮影を許してくれた仁賀克雄氏にもお礼をいわねばならない。そして、丸二年間におよぶ基礎資料作成、掲載作品の選択、翻訳作業を共にしてきた若い翻訳者スタッフ八名の熱意と努力にも心からの感謝の意を表したい。
 国書刊行会の佐藤今朝夫社長の英断と編集担当佐々木秀一氏のすぐれた編集感覚と技術が、本シリーズの刊行を実らせたこともあわせて記しておこう。<一九八六.三>
(第一巻あとがきより)

 小鷹信光編。装丁は松田行正。背表紙は、全5巻で一枚の絵が出来るようになっている。巻頭ページには、当時のブラック・マスクの表紙が、最初の4ページがカラー、8ページがモノクロで載っており、資料としても大変貴重である。
 アメリカン・ハードボイルドを語る上で、『ブラック・マスク』を外すわけにはいかない。全てはここから育っていったのである。名前のみ有名な雑誌だったが、こうして纏めて読むことが出来るというのは、とても幸せなことである。編集小鷹信光をはじめとするスタッフの情熱があったからこそ完成できたアンソロジーである。
 各巻の最初に、aditorからの洒落た挨拶とコメントが載っているのだが、それは読者だけのお楽しみとしたい。

巻 数 タイトル 初 版 収録作品
第1巻 ブラック・マスクの英雄たちI 1986年4月30日 <特集>「ブラック・マスク」の英雄たち
「ネックレスを奪え」E・S・ガードナー
「賭に買った女」ロジャー・トリー
「黒い手帳」ホレス・マッコイ
「新しいボス」N・L・ジョーゲンセン
「KKKの町に来た男」キャロル・ジョン・デイリイ
<傑作短編>
「帰路」ダシール・ハメット
「帰ってきた用心棒」ノーバート・デイヴィス
「最後のしごと」L・V・アイティンジ
「白い手の怪」スチュワート・ウェルズ
長編連載
「裏切りの街」(1)ポール・ケイン
<インタビュー>
「ウィリアム・F・ノーラン」(構成:木村二郎)
<解説>
「『ブラック・マスク』の世界」(1)小鷹信光
ARTICLES
「『ブラック・マスク』コーナー」
「読者人気投票」(作家<一九三〇年>)(ヒーロー<一九三五年>)
「読者人気投票」(シリーズ・ヒーロー・ベスト12<一九三六年>)
「歴代編集長紹介」
第2巻 ブラック・マスクの英雄たちII 1986年6月30日 <特集>「ブラック・マスク」の英雄たち
「ウェイドを救え」ジョージ・ハーモン・コークス
「リンカーンの口ひげ」シオドア・ティンズリー
「ボストンから来た女」フレデリック・ネベル
「賭博師の厄日」W・T・バラード
「ゆすりやは撃たない」レイモンド・チャンドラー
<ショート・ストーリーズ>
「雪原の追跡」L・R・シャーマン
「ウインク」J・M・ベル
「初舞台」ドナルド・バー・チドシー
長編連載
「裏切りの街」(2)ポール・ケイン
<インタビュー>
「ビル・プロンジーニ」(構成:木村二郎)
<解説>
「『ブラック・マスク』の世界」(2)小鷹信光
ARTICLES
「ショー編集長巻頭言語録」
「異色作家の一度だけのおつとめ」
「ヒーロー登場回数順位表」
第3巻 ブラック・マスクの栄光 1986年7月30日
第4巻 忘れられたヒーローたち 1986年9月30日
第5巻 ブラック・マスク 異色作品集 1986年11月29日
別巻 <別巻> 1987年5月29日


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