日本推理作家協会賞受賞作全集第94巻
『幻の女』香納諒一



【初版】2016年6月19日
【定価】926円+税(当時)
【解説】細谷正充
【底本】『幻の女』(ハヤカワ文庫JA)

【収録作品】
作 者
香納諒一(かのう・りょういち)
 横浜市生まれ。1991年、『ハミングで二番まで』小説推理新人賞を受賞してデビュー。翌年の初長編『夜の海に瞑れ』以下、ハードボイルド、クライム・ノベル、冒険小説を着実に発表。近未来はK・S・P(歌舞伎町特別分署)シリーズや『心に雹の降りしきる』、あるいは『刑事群像』と警察小説が多い。甘くほろ苦い人間模様を切り取った『夜空のむこう』や『ガリレオの部屋』も。
(作者紹介より引用)
作品名
『幻の女』香納諒一
初 出
『幻の女』香納諒一(早川書房 ハヤカワ・ミステリワールド)1994年4月刊行、書き下ろし。
粗 筋
 女がひとり、地下鉄の駅の階段から上がってきた。忘れもしない。五年前、私の前から突然姿を消した瞭子だ。ところが、その夜、相談したいことがあると留守電に伝言を残したまま、彼女は殺されてしまう……。弁護士の仕事を放擲して、<幻の女>の過去を追う栖本。その実像の背後に潜む巨大な陰謀とは?サスペンス溢れるストーリーで真実の愛を描いた傑作。
(粗筋紹介より引用)
感 想
 ようやく協会賞を取ったかとは思ったが、これが香納のベストなのかといわれるとやや疑問。昔の方が鮮烈だった。ここまで筆を費やさないと、物語を書けない人だっただろうか。
備 考
 第52回(1999年)長編部門。

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