江戸川乱歩推理文庫第58巻(講談社)
『乱歩随想』



【初版】1989年3月8日
【定価】480円
【乱歩と私】「すべては乱歩に始まる」戸川安宣


【紹介】
 評論家・乱歩が探偵小説の在り方を鋭く突く一方、折々の交友関係、自作及び創作活動にまつわる思い出などを綴る。未収録作品では、昭和三十六年に桃源社から刊行された『江戸川乱歩全集』に執筆した“あとがき”を併録。これは乱歩小説をほとんど網羅した自作解題で、乱歩ファンには必読の一頁である。
(裏表紙より引用)


【収録作品】

作品名
乱歩随想
初 出
 未完の随筆・評論を中島河太郎が編んだもの。
目 次
 探偵小説時代
 探偵小説壇繁盛期
 本物の探偵小説
 ポオと通俗的興味
 世界的に稀有の作家
 四つの写真
 楽屋噺
 小酒井博士と探偵小説
 「黄金仮面」エスペラント訳出版に際して
 旧探偵小説時代は過ぎ去った
 「殺人鬼」を読む
 トリックを超越して
 幼虫
 騎士道的探偵小説
 ヒッチコックのエロチック・ハラア
 透明の恐怖
 わが青春の映画遍歴
 フランケン奇談
 あとがき「江戸川乱歩全集」(桃源社版)  付録
感 想
 未完随筆集。「楽屋噺」は昭和4年の「世界探偵小説全集」江戸川乱歩集跋に収録された作品(「二銭銅貨」「二廃人」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「踊る一寸法師」「鏡地獄」「陰獣」「虫」)の自作解説。どちらかと言えば作品にまつわる裏話も多い。しかし本書で一番注目すべきは、「あとがき「江戸川乱歩全集」(桃源社版)」。乱歩の大人物の作品の自作解説が載せられており、乱歩が自作についてどう思っていたかがわかり、非常に興味深い。
備 考
 

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