無期懲役判決リスト 2003年度





 2003年に地裁、高裁、最高裁で無期懲役の判決が出た事件のリストです。目的は死刑判決との差を見るためです。
 新聞記事から拾っていますので、判決を見落とす可能性があります。お気づきの点がありましたらご連絡いただけると幸いです。
 控訴、上告したかどうかについては、新聞に出ることはほとんどないためわかりません。わかったケースのみ、リストに付け加えていきます。
 判決の確定が判明した被告については、背景色を変えています(控訴、上告後の確定も含む)。



地裁判決(うち求刑死刑)
高裁判決(うち求刑死刑)
最高裁判決(うち求刑死刑)
98(10)
62(11)+17(1)
46(2)



 司法統計白書によると、一審:99件(控訴後取り下げ5件)、控訴審83件(棄却70件、破棄自判13件。上告後取り下げ10件、上告59件)、上告審52件。
 検察統計年報によると、一審判決は99名、確定は117名。確定の審理別の内約は最高裁61名(訴訟が最高裁に移ってからの上告取下含む)、高裁24名(訴訟が高裁に移ってからの控訴取下含む)、地裁32名。地裁判決では、大阪地裁の判決が1件、不明である。
 (ご協力:笑月様 笑月 ホームページ


【2003年度 無期懲役判決】

氏 名
事 件
逮 捕
殺害人数
罪 状
裁判所
求 刑
判 決
備 考
林栄暁(71)
 2000年3月2日、沖縄県那覇市の民家で、中国から洋上取引で密輸された約218kgの覚醒剤が見つかった。事件に携わった8人のうちの主犯格として逮捕される。末端価格は131億円余とみられている。
2000年3月5日
0名
覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)他
最高裁
無期懲役+罰金800万円?
2003年1月10日
無期懲役+罰金800万円(被告側上告棄却、確定)
 台湾出身で1976年に日本に帰化。1979年4月16日、台湾の軍事法廷にてスパイ事件の連座による「反乱罪」で無期懲役判決。二度の恩赦で1988年出所。
 2001年10月16日、一審無期懲役+罰金800万円。2002年4月26日?、控訴棄却。
崎田烈(43)
 1986年5月2日、崎田被告は広島市のマンションで知人で元ホステスの女性(当時36)を絞殺、キャッシュカードなどを盗み、45万8千円を引き出した。
不 明
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年1月14日
無期懲役(被告側上告棄却)
 被告は一貫して無実を主張。犯行時間帯には検察、裁判所も認めるアリバイがあったが、広島地裁は犯行時間に幅を持たせた上で、無期懲役の判決を下す。唯一の物証は、被害者宅の鍵が崎田被告の知り合いの女性宅から「発見」されたという事(被告側は捏造を主張)。広島高裁では現場から発見された手形について争われ、新鑑定にて「被害者のものではない可能性が高い」という結果が出たが、2000年2月に控訴が棄却された。(以上、こちらのページより引用)
地主園年成(63)
 2001年11月2日、横浜市のKさん(70)宅に侵入。物色中に帰宅したKさんを殺害、現金60万円を奪って逃走。10月24日に強盗事件、26日に窃盗事件を起こしている。
2002年2月14日(2月5日、銃刀法違反容疑で逮捕)
1名
住居侵入,強盗殺人,銃刀法違反,窃盗,強盗
横浜地裁
無期懲役
2003年1月14日
無期懲役
 死刑選択も有り得るが、自首したことを考慮して求刑通り無期懲役判決。
申博(38)
(北朝鮮国籍)
 2002年4月29日夜、茨城県総和町のすし店で店主Sさん(63)を刺殺し、現金76,000円を奪った。
2002年7月2日
(5月11日、無銭飲食で逮捕)
1名
強盗殺人他
水戸地裁下妻支部
無期懲役
2003年1月15日
無期懲役
 量刑不当を理由に被告側控訴。2003年6月13日、控訴棄却。2003年11月27日、上告棄却、確定。
柴田俊雄(57)
 2002年3月17日、無職だった柴田被告は新聞拡張員を装って埼玉県蕨市の調理師(当時55)宅を訪れ、通帳やキャッシュカードなどを奪い、さらに調理師を自宅に連行し、銀行口座の暗証番号を聞きだした後18日午前0時頃殺害、銀行預金から約1600万円を引き出した。遺体は茨城県千代田町の山中に捨てた。4月15日、調理師のクレジットカードを使った容疑で逮捕、起訴された。遺体は供述に基づき、6月に発見されている。
2002年7月6日(詐欺罪で起訴済み)
1名
強盗殺人、死体遺棄、有印私文書偽造・同行使他
さいたま地裁
無期懲役
2003年1月15日
無期懲役
 
林慎一(41)/金浜宣義(34)/菅原隆一(35)
  無職金浜宣義被告と無職菅原隆一被告、林慎一被告は2000年6月25日午前10時35分頃、富士市川成島の市道を歩いていた会社員の女性(当時57)に乗用車で接近。金浜被告が窓から手を伸ばして現金約40万円が入った手提げバッグ(時価約68,000円)を奪った。女性は数メートル引きずられた後に転倒し、乗用車にひかれて死亡した。林被告が運転席、金浜被告が助手席、菅原被告は後部席にいた。また事件後、バッグに入っていたクレジットカードを使い、現金約30万円を引き出した。
 3被告は覚せい剤の取引を通じて知り合い、1995年ごろから神奈川県内で自販機窃盗を行っていた。その後、盗んだ車を使って毎日のように静岡など4県に出向き、ひったくりなどを繰り返した。余罪は計約900件。被害額は計1億2,600万円に上る。2001年6月には神奈川県内で観光バス(被害額約2,000万円)を盗んで売却もしていた。3被告は約1,800件分を認めているらしい。
林被告、金浜被告:2000年8月11日(別の窃盗事件で7月31日に逮捕済) 菅原被告:2000年8月20日
1名
強盗致死他
東京高裁
無期懲役
2003年1月20日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年4月11日、静岡地裁沼津支部で無期懲役判決。林被告は上告せず確定。金浜、菅原被告は上告した。2004年10月20日、被告側上告棄却、確定。
梅田勝治(43)
 遊興費のために消費者金融やヤミ金融から借りた約800万円の返済に困り、2001年12月27日夜、元同僚の会社員Yさん(35)に無心。断られたため、Yさんを殺害、現金21万円を奪い、ヤミ金融に返済した。さらに28日、再びYさん宅に侵入し、金目のものを物色した。
2002年1月4日
1名
強盗殺人
福岡地裁
無期懲役
2003年1月22日
無期懲役
 
笠知足(25)
 金融業者従業員笠被告は、同業者である金融業の男性(当時20)の横暴な態度に腹を立て、韓国籍の無職デン・ヨンス被告ら2人と共謀し、2002年3月24日、東京都台東区の事務所で男性の頭をガラス製灰皿などで殴り、首にビニール製のひもを巻いて殺害したうえ、現金約410万円を奪った。さらに翌日、笠被告が運転する車で男性の遺体を市川市の堤防に運んで捨てた。
不 明
1名
強盗殺人、死体遺棄
千葉地裁
無期懲役
2003年1月23日
無期懲役
 弁護側は殺人と窃盗の併合罪に当たると主張していたが、裁判長は「犯行前から金を強取する意思があった」と強盗殺人罪を認定した。被告側は控訴した2003年7月2日、被告側控訴棄却。
ブ・バン・ホア(34 ベトナム国籍)
 2001年7月7日、東京都中央区の旧常磐橋上で暮らしていたホア被告は、同じ橋に住むホームレスの男性2名(当時49、32)と口論になり、文化包丁で刺して殺害した。
不 明(2001年7月10日、銃刀法違反容疑で逮捕済み)
2名
殺人
東京高裁
無期懲役
2003年1月27日
無期懲役(一審破棄)
 一審懲役20年判決。検察側が控訴していた。
ノジェデヒ・ラシュギャリー・レザ(33)
 イラン国籍の飲食店従業員ノジェデヒ被告は、1999年11月5日午後3時半ごろ、顔見知りだった取手市のスナック経営者の女性(当時59)の自宅へ押し入り、胸や腹を包丁で刺して殺害し、現金46万円入りのバッグを奪った。
不 明
1名
強盗殺人
東京高裁
無期懲役
2003年1月29日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 水戸地裁土浦支部で一審無期懲役判決。
福岡徹時(59)
 元会社社長福岡徹時被告と、元廃棄物運搬業O(二審懲役20年判決)被告は、埼玉県久喜市の無職男性(当時45)に計1億円の生命保険をかけたうえ、2001年6月30日夜、さいたま市内の路上でハンマーで男性の頭を殴って殺害した。
2001年7月2日
1名
殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年1月29日
無期懲役(一審破棄)
 一審懲役20年判決。検察側が控訴していた。白木勇裁判長は「冷酷、残虐な犯行で、一審さいたま地裁判決は軽きに過ぎる」と述べた。検察側は両被告を無期懲役にするよう求めていたが、O被告については「従属的立場だった」とした。
吉丸明則(54)(旧姓川下)
 2000年8月12日、借金の返済などで金に困っていたことから、妻(47)=殺人罪などで2003年3月24日求刑通り懲役20年一審判決=と共謀して保険金殺人を計画。社員Dさん(当時35)に8社分1億4500万円の生命保険をかけ、廃品回収業の男(当時44)=家宅捜査中に逃走しようとして転落死=に依頼し、Dさんを殺害させた。別の知人の男二人と共謀し、西区の無職女性を立ち退かせようとして2000年2月16日、ガソリンをまいて女性宅に放火し、約230平方メートルを全焼させた。
2001年1月9日
(2000年11月28日、暴力行為容疑で逮捕)
1名
暴力行為等処罰に関する法律違反、脅迫、殺人、詐欺未遂、現住建造物等放火
広島地裁
死刑
2003年1月29日
無期懲役
 裁判長「犯行は計画的で悪質だが、被害者が1人というのは(過去の)刑の均衡性からみて、ただちに死刑にはならない」。検察側、被告側は控訴した。控訴審初公判で、吉丸被告が臓器提供の意思を示した手紙とドナーカードを証拠申請、採用された。2004年5月27日、検察・弁護側控訴棄却、確定。
原基(42)
 パチスロなどで990万円の借金があった社交ダンス講師の原被告は、2001年12月21日夜、ダンス教室の生徒だったMさん(81)の自宅で借金を申し込んだが断られたため、首を絞めて殺害、現金16万1500円を奪い、23日に下田市白浜の別荘の床下に死体を捨てた。
不 明
1名
強盗殺人、死体遺棄
静岡地裁沼津支部
無期懲役
2003年1月30日
無期懲役
 被告側は判決を不服として控訴。
原田はるみ(37)
原田久芳(29)
 原田はるみ被告は4年前に元雑貨商(当時77)へ結婚を持ちかけて借りた約350万円の返済を迫られ、2002年3月19日、久芳被告と長女(当時18 少年院送致)と共謀。福島県相馬市内の自宅に元雑貨商を呼び出し、久芳被告が殺害。現金40万円と乗用車を奪い、遺体をダム湖に捨てた。
2002年5月12日
(はるみ被告は4月頃窃盗罪で逮捕、起訴)
1名
強盗殺人、死体遺棄、窃盗
福島地裁
無期懲役
2003年1月31日
無期懲役
 原田はるみ被告は控訴したが、7月に取り下げ確定。原田久芳被告は控訴した。2003年11月20日、控訴棄却。2004年3月29日、被告側上告棄却、確定。
来栖勇(35)
 2002年3月11日、来栖被告は桐生市のJAに侵入、現金自動支払い機(CD)を物色。隣のガソリンスタンドから帰ってきた職員(当時49)の顔に催涙スプレーを吹きかけ、後頭部などをバールで何度も殴って殺害するなどした。職員が持っていた現金3万円入りの財布などを奪い逃走した。
2002年1月23日
1名
強盗殺人、建造物侵入他
前橋地裁
無期懲役
2003年2月4日
無期懲役
 被告は殺意を否認。被告側は判決を不服として控訴。2003年7月16日、控訴棄却。8月27日、上告取り下げ、確定。
村田正樹(28)
 設計事務所勤務の村田被告は、広島市のアパートで2000年12月2日、女性会社員から約1万5000円入りのショルダーバッグを奪って逃げる際、追跡してきた同アパート在住の中学校非常勤講師(当時27歳)をナイフで刺殺した。
2000年12月4日(自首)
1名
強盗殺人、銃刀法違反
広島高裁
無期懲役
2003年2月4日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 村田被告の家族は一審の公判中に講師の遺族に慰謝料1500万円を支払っている。2001年3月20日、一審無期懲役。控訴審で弁護側は精神鑑定を求めたが却下されている。上告せず、確定
田中利明(35)
 無職の田中被告は1998年6月から2001年7月の間、大阪市内のマンションなどで深夜から早朝に帰宅してきた10代から20代の女性16人に乱暴した上、現金を奪うなどした。
2001年7月4日(銃刀法違反で現行犯逮捕)
0名
強盗強姦、強盗、強姦他
大阪地裁
無期懲役
2003年2月4日
無期懲役
 控訴せず確定。
本田晃英(49)
 農協職員だった本田被告は、新潟県湯沢町の給排水設備会社社長Hさん(当時44)への不正融資が発覚し、約5000万円を返済することになったため、約2億円の保険金目当てで殺人を計画。実行犯2名に指示し、1999年7月18日、Hさんが乗った乗用車をがけ下50mの川に転落させ、水死させた。
2000年6月2日(2000年?に電子計算機使用詐欺罪などで逮捕、起訴)
1名
殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年2月4日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2001年12月11日、一審新潟地裁無期懲役判決。実行犯2名は懲役18年、15年が確定。本人は犯行を否認。
高山正樹(27)
 高山被告は1999年3月10日から2000年8月1日にかけ、仙台市内のマンションの階段踊り場などで、3歳から10歳の女児11人に対し、4件の強姦未遂,5件の強制わいせつ及び2件の強姦致傷事件を起こした。
2000年8月8日
0名
強姦致傷、強姦未遂、強制わいせつ
仙台高裁
無期懲役
2003年2月6日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年3月27日、一審仙台地裁にて求刑通り無期懲役判決。検察側は公判で「計45人の幼女が映った15本のビデオカセットがあり、100人を越す犯行の供述もあった」と指摘した。被告は「記憶にない」と発言、弁護側は「精神分裂病だった」と主張した。被告側は上告した。2004年5月10日、被告側上告棄却、確定。
小川康(39)
 2001年9月23日、無職の小川被告は自堕落な生活による借金苦(裁判長)から厚真町の燃料店経営者(当時74)方を訪れナイフで胸などを刺して逃走した。経営者は10月12日、入院先で死亡した。
2001年11月26日
1名
強盗殺人他
札幌高裁
無期懲役
2003年2月6日
無期懲役(一審破棄)
 2002年9月、一審札幌地裁室蘭支部は懲役15年判決。検察側が控訴していた。被告側は上告した。2003年9月4日、被告側上告棄却、確定。
千葉弘幸(43)
タン・ブン・ケ(28 マレーシア国籍)
 2002年4月30日未明、埼玉県狭山市市民会館の警報装置を誤作動させて警備員Mさん(当時26)をおびき寄せ、くぎ抜きや特殊警棒で殴打。粘着テープで縛り、包丁で刺し殺した。奪った合鍵で市内の銀行支店に侵入し、現金自動預入払出機(ATM)から現金1934万円を盗んだ。
2002年5月19日
1名
造物侵入,強盗殺人,窃盗,出入国管理及び難民認定法違反
さいたま地裁
無期懲役
2003年2月7日
無期懲役
 千葉被告は控訴せず確定。タン被告は控訴。2003年10月9日、控訴棄却。
宋迪斯(21 中国籍)
 宋被告は2002年4月18日夜、埼玉県和光市の無職男性(当時64)方に押し入り、首などをナイフで刺して殺害。奪ったキャッシュカードで男性の口座から35万円を引き出した。
不 明
1名
強盗殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年2月12日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 一審さいたま地裁無期懲役判決。量刑が重過ぎると被告側が控訴していた。
木下真博(30)
 消費者金融「武富士」の元支店長だった木下被告は、架空融資による着服金の弁償分を親に返済するため、2001年12月28日深夜、長野大通り支店に押し入り、K支店長(当時20)を刺殺、ATMなどから約420万円を奪った。
2001年12月29日
1名
強盗殺人、銃刀法違反
長野地裁
無期懲役
2003年2月12日
無期懲役
 
町田和昭(41)
 町田被告はパチンコに熱中して消費者金融から多額の借金をしていたため、2002年3月23日、叔父のMさん(当時68)方でMさんを殺害、約48000円を奪った。
2002年6月7日
1名
強盗殺人
長崎地裁
無期懲役
2003年2月13日
無期懲役
 県警から参考人聴取を受けた被害者の幼なじみの男性(当時74)が4月13日、「私は犯人ではない」との遺書を残して自殺した。
王帥(23)
李揚名(23)
 2001年7月7日?頃、無職王帥被告と飲食店従業員李揚名被告は、東京都八王子市の中国人女性(当時22)のアパート宅で女性を殺害、現金などを奪った。遺体は2001年7月17日、友人の日本人男性によって発見された。
2001年9月26日
1名
強盗殺人、窃盗
東京地裁八王子支部
無期懲役
2003年2月14日
無期懲役
 
渥美圭一郎(32)
佐藤浩和(37)=旧姓岡田=
 渥美被告、佐藤被告はパチンコの出玉を不正操作する「ゴト師」グループのメンバーだったが、リーダーの埼玉県川口市に住む元寿司店経営者の男性(当時36)と、ナンバー2の同県所沢市に住む元パチンコ店従業員の男性(同30)に黙って他の2名と手を組み、パチスロ機を不正に操る装置「裏ロム」を仕掛け、稼ぎを得ていた。この行動がリーダーに発覚し暴行を受けたため、恨みを晴らすのとグループを乗っ取る目的で殺害を計画。2001年2月7日未明、リーダーら2名の首を絞めて殺害し、計約120万円を奪い、2人の遺体を登別市内のトレーラー荷台に遺棄した。遺体は2001年11月に発見された。
 佐藤被告は勤務していたパチンコ店のパチスロ機から、裏ロムを仕掛ける目的でロムを盗んだとして窃盗の疑いで2002年1月下旬に逮捕されていた。
2002年2月18日(佐藤被告は窃盗容疑で1月に逮捕済み、渥美被告は詐欺容疑で起訴済)
2名
強盗殺人、死体遺棄、窃盗他
札幌地裁
渥美被告:死刑
佐藤被告:無期懲役
2003年2月14日
ともに無期懲役
 共犯2名は求刑無期懲役に対し「追従的立場である」と懲役15年の判決。「動機に酌量の余地はなく、犯行は残虐非道だが、被害者らが殺害される一因は、反社会的集団で活動したことにあり、典型的な強盗殺人と同列視できない」。渥美被告について、検察側は控訴。佐藤被告は控訴せず確定。2004年3月22日、渥美被告に対する検察側控訴棄却。上告せず確定。
矢野勲(51)
 矢野被告は消費者金融などからの約400万円の借金の返済に困り、2002年6月14日午前2時半ごろ、老人ホーム職員Aさん(当時59)宅に侵入し、ショルダーバッグを物色しようとしたところを気付かれたため、Aさんの首を両手で絞め、窒息死させた。その後、キャッシュカード3枚と現金12000円を奪い、金沢市内の複数の金融機関から約24万円を引き出した。
2002年7月1日
1名
窃盗,住居侵入,強盗殺人,窃盗未遂
金沢地裁
無期懲役
2003年2月17日
無期懲役
 5月30日、被告側控訴取り下げ、一審判決確定
寺田実(63)
 2002年6月10日、大阪市西成区のマンションで、元同僚の無職男性(当時58)の首を絞めて殺害し、銀行口座などから現金20万円余りを奪う。賭け事による借金苦からの犯行。
2002年7月7日
1名
強盗殺人
大阪地裁
無期懲役
2003年2月24日
無期懲役
 寺田被告は裁判で「強盗殺人ではなく、殺人と窃盗だ」と主張。
高木六太郎(56)
 2002年2月9日、高木被告は豊田市の団地で一人暮らしの老人(当時74)方に侵入、顔を包丁で数回刺して殺害、奪った預金通帳などから現金58万円を引き出した。
2002年2月27日
1名
強盗殺人他
名古屋地裁岡崎支部
無期懲役
2003年2月24日
無期懲役
 弁護側は殺意を否定するも、事前に包丁を用意していたことから判決では殺意を認定。
馬場正太郎(61)
 一宮市で菓子小売業を営んでいた馬場被告は、パチンコにのめり込んで経営資金に窮し、腹いせから放火を繰り返した。1999年10月から2000年11月までに一宮市や名古屋市西区を中心に約20件、民家や倉庫に放火や放火未遂を繰り返した。1999年12月には一晩で15件の放火を行い、家屋が焼けた女性(当時81)が死亡した。自供した放火件数は100件以上、うち19件で起訴。他に放火による器物損壊1件、窃盗1件、住居侵入・窃盗1件で起訴。被害総額は約5億5千万円に上る。
2000年12月6日
0名(死者1名)
非現住建造物等放火、建造物侵入、窃盗、現住建造物等放火、現住建造物等放火未遂、器物損壊、建造物等以外放火
名古屋地裁
無期懲役
2003年2月25日
無期懲役
 
小野寺宣之(33)
 暴力団組長の後藤良次被告(2月24日一審死刑判決、控訴)は元自動車販売業の知人男性らが自分に不義理を働いたと憤り、組員の小野寺被告ら5人と共謀。2000年8月20日、宇都宮市の男性宅で男性ら4人を監禁。覚醒剤を注射し、飲食店員の女性(当時24)を急性薬物中毒で死亡させた。他の3人に灯油をかけて部屋に火を付け、さらに胸などをはさみで刺して重軽傷を負わせ、乗用車などを奪った。さらに後藤被告と小野寺被告は、2000年7月30日、対面を傷つけられたと身としないで人材斡旋業の知人(当時33)を乗用車に監禁。1時間後、両手足を縛って水戸市の橋上から約15m下の那珂川に投げ込んで殺害した。
2000年9月11日?
2名
強盗致死、殺人、逮捕監禁他
宇都宮地裁
無期懲役
2003年2月25日
無期懲役
 控訴せず確定。
今井和美(45)
石川恒雄(51)
 元暴力団員の両被告は、2002年1月、新潟市内で今井被告と同居していた男性(当時48)を脅して現金約28000円とキャッシュカードを強奪。革製ベルトで男性の首を絞めて窒息死させ、遺体を同市内の砂防林に埋めて遺棄した。更に、現金自動預払機を使い、奪ったキャッシュカードで銀行口座から現金80万円を引き出すなどした。死体は2月13日に発見された。
2002年2月14日
1名
強盗殺人、死体遺棄
新潟地裁
無期懲役
2003年2月26日
無期懲役
 被告側は控訴した。2003年10月20日、被告側控訴棄却。2004年4月16日、被告側上告棄却、確定。
中尾真弓(38)
 中尾被告と知人の山本景弘受刑者(34)=2002年12月、大阪高裁で無期懲役が確定=は多額の借金があったことから、1999年7月、中尾被告が家政婦として雇われていた吹田市のKさん(当時62)に睡眠薬入りスパゲティを食べさせ眠らせたうえ絞殺し、遺体を袋詰めにして青森港に捨てた。その後、キャッシュカードや預金通帳から計約550万円を引き出した。7月24日に遺体が発見された。
2001年9月25日(死体遺棄容疑で9月4日に逮捕)
1名
強盗殺人、死体遺棄他
大阪高裁
無期懲役
2003年2月28日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2001年8月8日、大阪地裁にて一審無期懲役。
徳丸慈文(45)
 徳丸被告は銃刀法違反容疑で服役していた福岡刑務所を17日に出所。同日、久留米市のスナック経営者(当時53)を牛刀で脅して現金約4万円を奪い、絞殺。2日後、熊本市内のスナックで強盗殺人を計画し、ナイフを持って店に入ったが、客が絶えなかったため断念。20日、無銭飲食で逮捕された。
2001年9月22日?(詐欺罪で9月20日に逮捕)
1名
強盗殺人、殺人予備他
福岡地裁久留米支部
無期懲役
2003年3月4日
無期懲役
 公判で「(経営者)を殺したのは後悔していない。社会に適応できない」と死刑を求めたが、2003年1月の最終陳述で傍聴席の遺族に「申し訳ありませんでした」と謝罪した。被告側は控訴した。控訴審判決日不明。2004年4月26日、被告側上告棄却、確定。
吉脇恒男(62)
 吉脇被告は遊ぶ金に困り、2002年1月22日、以前、金を貸してくれた福岡県鞍手町の知人の家に押し入り、長女の主婦(当時37)にナイフを突きつけて「金を出せ」と脅したが抵抗され、腹部や胸部などを多数回刺して失血死させた。金は奪わず、逃走した。
2002年4月17日(別件の詐欺容疑で3月27日に逮捕)
1名
強盗殺人、住居侵入、銃刀法違反他
福岡地裁飯塚支部
無期懲役
2003年3月5日
無期懲役
 吉脇被告に逃走資金を渡し、犯人隠避容疑で逮捕されていた女性は「殺害を知らなかった」として、処分保留で釈放された。
杉田忠博(44)
 宮崎市にてステーキハウスを経営していた杉田被告は、2000年の口蹄疫や2001年の狂牛病騒ぎで売り上げが落ち込み、10月に客だった暴力団幹部(67)から200万円を借金したが、12月に利子を加えた600万円の返済を迫られたことから、このままでは妻子に危険が及ぶと判断し、2002年1月10日、幹部宅に押し入り、寝ているところをナイフで胸を刺して殺害。寝室内の金庫をこじ開けて現金約300万円と腕時計などを奪った。杉田被告は他に消費者金融から数百万円の借金があった。
2002年1月24日
1名
強盗殺人他
福岡高裁宮崎支部
無期懲役
2003年3月6日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年10月28日、宮崎地裁にて一審無期懲役判決。杉田被告は上告しない方針
福田薫(54)
 絵画リース業福田被告は、高校の同級生だった会社員(当時51)に画廊の共同経営資金として投資させた300万円の返済を迫られ、2000年3月8日、北九州市の空き事務所にて会社員を殺害。14日に知人(60、死体遺棄罪等で実刑確定)と共謀して山口県美祢市の山中に埋めた。福田被告は、2000年4月に会社員の名前を騙り消費者金融から20万円をだまし取った件につき詐欺罪で2001年逮捕、起訴。同じく会社員のクレジットカードを使用した件で捕まった知人の供述により、遺体が発見された。
2001年5月29日(詐欺罪で起訴済み)
1名
有印私文書偽造、同行使、詐欺、m電磁的公正証書原本不実記録、同供用、窃盗、死体遺棄、殺人、横領
福岡地裁小倉支部
無期懲役
2003年3月10日
無期懲役
 被害者を殺害したのは共犯者であると主張。1986年に殺人と死体遺棄で懲役15年の判決を受け、事件当時は仮出所中。被告側は控訴した。控訴審判決日不明。2005年2月1日、被告側上告棄却、確定。
小沢リサ枝(45)
 建具業手伝い小沢被告は、2001年6月6日午前7時頃、アパート隣室のパート店員の女性(当時53)方を訪ね、借金を申し込む振りをしていきなり女性の首をビニールひもや部屋にあったスカーフなどで絞めて殺し、預金通帳やカギを奪った。さらに預金口座から75万円を引き出した。小沢被告は夫が経営する建具業を手伝っていたが、3月に大口取引先が倒産して資金繰りが悪化。仕入先への支払日である6日に犯行に及び、奪った預金で支払いを済ませていた。
2001年8月23日(有印私文書偽造で8月2日に逮捕済)
1名
強盗殺人、詐欺他
東京高裁
無期懲役
2003年3月10日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年9月10日、横浜地裁で無期懲役判決。量刑不当を理由に被告側は上告した。2003年6月28日、被告側上告棄却、確定。
中村光貴(22)
 暴力団組員中村被告は、組の資金不足を稼ぐために、他の組員らとともに大阪府内のベンツ所有者や歩行者ら17人を金属バットで襲い、計約1800万円を強奪した。2000年10月から2001年6月までの10件の犯行についてと、6月から7月までの15件の犯行について、別々に起訴された。
2001年7月31日
0名
強盗致傷他
大阪地裁堺支部
無期懲役及び懲役15年
2003年3月13日
無期懲役及び懲役15年
 中村被告は一連の事件の間に、別の窃盗事件で2001年6月、懲役1年執行猶予3年の判決が確定しているため、刑法の規定で判決確定以前と以後との犯行について別々の刑が言い渡された。判決が確定した場合、中村被告には、まず無期懲役が執行され、仮出獄が認められれば、懲役15年の執行に変更される。被告側は控訴した。控訴審判決日不明。2004年6月8日、上告棄却、確定。
吹谷剛和(27)
 コンピュータ会社役員吹谷被告は、2000年7月30日午前2時50分、専門学校生の女性(当時19 強盗ほう助容疑で逮捕)を使ってテレクラで飲食店経営の男性(当時57)を誘い出し、足立区の路上でを刺殺。現金約6万円の入った財布を奪った。
2000年8月23日(恐喝容疑で逮捕済)
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年3月18日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2001年9月27日、東京地裁で無期懲役判決。
杉山進(55)
 2002年8月21日、杉山被告は2被告(一審で有罪判決)と共謀し、湘南銀行伊勢佐木町支店駐車場で、現金輸送車に現金を運び込んでいた警備員2人に発砲、重傷を負わせ、現金1000万円が入ったジュラルミンケースを奪って逃げた。さらに小林被告が所属していた暴力団の幹部が2被告を警察に出頭させたことを恨み、8月28日に横浜市のスナックで幹部を銃撃し、重傷を負わせた。
2002年9月3日
0名
強盗殺人未遂、殺人未遂、銃刀法違反他
横浜地裁
無期懲役
2003年3月19日
無期懲役
 
得永幸治(57)
 得永被告は金に困って2002年4月26日夜、札幌市内のスーパーで買い物をして乗用車で帰ろうとした主婦(当時48)に刃物を突き付けて車を乗っ取り、約10キロ離れたホテルに連れ込んだ。宿泊料を払うため現金1万円を奪い、口封じのため左胸を刃物で数回刺し、首を絞めて殺害した。
2002年4月30日
1名
強盗殺人
札幌地裁
無期懲役
2003年3月25日
無期懲役
 被告、弁護側は起訴事実を全面否認。被告側は控訴した2004年2月5日、控訴棄却。2004年6月28日、上告棄却、確定。
森貞几(55)
 無職だった森被告は、2002年8月20日夕方、長崎市の県営住宅に住んでいる元同僚でかつて交際していた団体職員の女性(当時55)方に侵入し、帰宅した女性の頭を石で殴って殺害。預金通帳などを奪い、現金6000円を引き出した。
2002年8月22日
1名
強盗殺人他
長崎地裁
無期懲役
2003年3月26日
無期懲役
 被告は一貫して反省の態度を示していなかった。
小笠原活身(52)
 会社社長小笠原被告は家族らに計約4億円の保険金を掛け、1998年6月、福島県磐梯町で家族ら5人が乗ったワゴン車を道路左側の壁に激突させて重軽傷を負わせ、保険金約700万円をだまし取るなどした。
不 明
0名
殺人未遂、詐欺他
東京高裁
無期懲役
2003年3月26日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 一審さいたま地裁判決で無期懲役判決。原田国男裁判長は「事故直前に借金をして多額の保険に加入するなど、保険金目的で殺害を計画したことに疑いの余地はない」と述べた。
市川文泰(54)/広瀬正勝(58)
 指定暴力団山口組系組長の広瀬被告と、幹部の市川被告は共謀し、1997年10月、新潟県豊浦町のホテル客室で暴力団幹部(当時51)に金を要求したが断られ、市川被告が拳銃を突きつけ脅した際に発砲して死亡させた。
不 明
1名
市川被告:強盗殺人他 広瀬被告:強盗致死
東京高裁
無期懲役
2003年3月27日
無期懲役(市川被告のみ一審破棄 広瀬被告は検察・被告側控訴棄却)
 検察側は強盗殺人他で起訴。被告側は暴発を主張。2002年2月28日、新潟地裁は強盗致死を適用して無期懲役判決。検察、被告の両方が控訴していた。判決理由で仙波厚裁判長は「拳銃を発砲した市川被告には確定的殺意が認定でき、殺意を否定した一審判決は事実誤認があった」と述べた。広瀬被告については「発砲時は別室におり、殺意があったと認める証拠はない」と判断、一審判決を支持した。
斎藤正利(52)
 元暴力団組員の斎藤被告はM被告=一審懲役15年判決=と共謀し、2001年1月から12月まで、大阪、京都、兵庫、奈良各府県の18の金融機関で、郵便局長を拉致したり、発砲して脅したりする手口で現金約8200万円を奪った(未遂、予備8件含む)。被害は総額1億4800万円に上った。2001年3月の東大阪金物町郵便局(大阪府東大阪市)に押し入った事件では、郵便局長を拉致して短銃を発射し重傷を負わせた。なおM被告は15件の郵便局強盗に関与しており、残り3件の銀行強盗はN被告、C被告と共謀して行っている。
2001年12月25日
0名
強盗傷害、強盗他
大阪地裁
無期懲役
2003年3月27日
無期懲役
 一連の事件で10回の逮捕、拘置期間は297日になった。被告側は控訴した2004年1月28日、控訴棄却。2004年6月1日、上告棄却、確定。
新井博(29)
 2002年2月19日夜、埼玉県熊谷市で風俗店を経営していた政治団体構成員、新井被告は、店の客だった会社員(当時41)とトラブルになり、現金7000円を脅し取った。さらに風俗店店長ら4人と共謀し、会社員を車で拉致し、監禁。2月20日昼頃、会社員の首をベルトで絞めて殺害した。その後、別の2人にも手伝わせ、群馬県玉村町の産廃処理工場で、廃車に遺体を入れてプレス処理をした。遺体は、廃車が輸出された中国で発見された。
2002年4月13日(恐喝罪で起訴済み)
1名
殺人、死体遺棄他
東京高裁
無期懲役
2003年3月27日
無期懲役(一審破棄)
 2002年11月、さいたま地裁では懲役16年の判決だったが、東京高裁は破棄した。被告側は上告した。2004年1月13日、上告棄却、確定。
藤根勲(59)
 2002年5月9日午後8時頃、無職、藤根被告は、群馬県玉村町の町道を歩いていた保険外交員の女性(当時33)を後ろから軽トラックではねて、「病院に連れて行く」と車内に連れ込み、顔を石で殴った後強姦。さらに別のワゴン車に移動し、女性の首をストッキングで絞めて殺害、車を遺体ごと近くの資材置き場に移動し、放置した。
 他に前妻を扇風機で殴打した傷害事件、2度にわたって木製置物合計4個を窃取した窃盗事件、強姦致傷事件で起訴されている。
2002年6月18日
1名
強姦致傷、死体遺棄、強姦、殺人、傷害、窃盗
前橋地裁
無期懲役
2003年3月27日
無期懲役
 被告側は控訴した。2003年9月8日、控訴棄却。
東海林金夫(45)
 住宅ローンなどで多額の借金を抱えた東海林被告は、2001年7月15日、東京都にある自らが役員を務める建設会社の事務所で、経営方針を巡って対立していた社長(当時30)をバールで殴って殺害。現金12万円と会社名義のキャッシュカードを奪い、翌日、遺体を神奈川県の放置車両の中に捨てた。
2001年7月24日
1名
強盗殺人、死体遺棄
横浜地裁
無期懲役
2003年3月28日
無期懲役
 被告は初公判で起訴事実を認めたあと、否認。
池田崇(22)
前田裕介(22)
 2002年10月10日午後9時頃、池田被告と前田被告は売上金を奪う目的で、池田被告がアルバイトをしている埼玉県春日部市のリサイクル店本店に侵入、中にいた3人にナイフで切り付けた。系列店の店長(当時27)が死亡、本店店長(31)が重傷、アルバイト店員(31)が軽傷を負った。
2002年10月11日
1名
強盗殺人、強盗殺人未遂他
さいたま地裁
無期懲役
2003年3月31日
無期懲役
 
菊地勝(28)
 元会社員の菊池被告は2001年4月8日、長野県南箕輪村でマンションの同じ階に住む同僚のSさん(当時26)の部屋でSさんを殺害、現金6000円とキャッシュカードを奪い、翌日カードから現金89000円を引き出した。
2001年4月12日
1名
強盗殺人、窃盗
東京高裁
無期懲役
2003年4月10日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年10月、長野地裁飯田支部にて無期懲役判決。被告側は「軽度の知的発達障害があり、当時は心神耗弱だった」と主張したが、判決は完全責任能力を認めた。被告は上告。2003年9月3日、上告棄却、確定。
方金濤(52 台湾出身)
方立基(45 中国籍)
 台湾の犯罪組織が北朝鮮西側領域で覚醒剤を漁船に積み込み、鹿児島県の海岸に陸揚げ、香港の犯罪組織が日本国内で受け入れ態勢を準備していた。1999年10月3日夜、鹿児島県笠沙町黒瀬海岸で、ビニール袋入り覚醒剤計616キロを密輸入しようとしたところ、海上保安本部など9機関が押収、日本人、中国人、台湾人ら9名が逮捕、後に逃亡した3名も逮捕された。主犯格はまだ捕まっていない(らしい)。
1999年10月4日
0名
覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)他
最高裁
無期懲役・罰金1000万円及び不明。
2003年4月11日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 押収量としては当時過去最高。2001年3月、福岡地裁にて無期懲役・罰金800万円及び無期懲役・罰金500万円判決。
酒井高通(38)
多田暁仁(34)
 元貿易会社社長高橋義博被告は多額の借金の返済を迫られたため、知人の東京都立広尾病院の非常勤医師だったOさん(当時36)が不動産売買で得た約12億円の売却益を奪おうと計画し、同社役員の酒井被告に犯行を持ちかけた。酒井被告と不動産業手伝い葛西勝被告(一審無期懲役が確定)、土木作業員多田被告の3人は1992年7月23日夜、Oさんの資産を管理していた美容院経営Fさん(当時32)を拉致し、世田谷区内のマンションに監禁し、Oさんを呼び出すよう指示。24日にOさんも拉致し、現金や銀行口座から約270万円を強奪。栃木県藤原町の林であらかじめ用意していた穴に生き埋めにして殺害した。遺体は1996年6月13日に発見された。
1996年6月14日
2名
強盗殺人他
東京高裁
酒井被告:死刑
多田被告:無期懲役
2003年4月15日
無期懲役(検察、被告側控訴棄却)
 2000年8月29日、横浜地裁にて高橋被告に死刑、酒井、多田、葛西被告に無期懲役判決。酒井被告は「関与は従属的」とされた。多田被告は上告した。2005年9月20日、被告側上告棄却、確定。
谷風清士(62)
 先物取引の失敗で約2500万円の借金を抱えていた石川県球洲市、造花業谷風被告は2001年8月20日、母親(当時81)を助手席に乗せた車を道路脇の電柱に衝突させ、用意していた混合油を気を失った母親の足下などにまき、火をつけて焼死させた。
2001年11月15日
1名
殺人
名古屋高裁金沢支部
無期懲役
2003年4月15日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年11月11日、金沢地裁にて一審無期懲役判決。谷風被告は初公判で保険金目当てを否定、殺害のみ認めていたが、第3回公判以降は事故であると起訴事実全てを否認していた。上告せず確定。
朴重治(64 韓国籍)
 2002年7月31日に刑務所を出所した朴被告は金に困り、タクシーを奪って無許可営業をしようと計画。2002年8月24日、名古屋市で個人タクシー運転手(当時66)のタクシーに乗り込み、途中で停車させ、両手首を縛った後に果物ナイフで殺害。現金13000円を奪った後タクシーを運転し、車の中に遺体を放置した。朴被告は元タクシー運転手で、1985年にタクシー強盗容疑で逮捕、懲役14年の実刑判決。出所後の2000年に窃盗容疑で逮捕、懲役2年の実刑判決を受けている。
2002年9月1日
1名
強盗殺人、死体遺棄
名古屋地裁
無期懲役
2003年4月16日
無期懲役
 運転手の妻は事件による心労で2002年9月に病死。
下山等(60)
 無職下山被告は、2000年12月28日未明、横浜市青葉区の不動産賃貸業の男性宅(当時86)に侵入し、寝室で寝ていた男性と妻(当時83)の頭を物置にあったくわの柄で数回殴り、寝室の机の引き出しから15万円を強奪した。男性は二日後に入院先の病院で死亡した。
2001年2月11日
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年4月16日
無期懲役(被告側上告棄却)
 被告は殺意を否認。2002年4月30日、横浜地裁で無期懲役判決。10月9日、被告側控訴棄却。
中村年代(41)
火置史宏(35)
 2000年7月20日夕方、不動産業の中村被告と会社員火置被告はもう一人の会社員と共謀し、火置被告や会社員が勤めていた大阪市鶴見区の建築会社社長(当時46)を事務所に呼び出し、頭を鉄棒で殴るなどして殺害、現金15万円や携帯電話を強奪した。さらに遺体をドラム缶にコンクリート詰めにし、同市の駐車場に隠した。仕事上のトラブルや、火置被告らの借金問題が動機とされている。
2000年10月15日
1名
強盗殺人、死体遺棄
大阪地裁
無期懲役
2003年4月22日
無期懲役
 両被告は殺意を否認。犯行に荷担した会社員(当時24)は2000年8月上旬に入水自殺している。両被告は控訴した。控訴審判決日不明。2005年2月22日、上告棄却、確定。
今村隆(46)
 今村被告は2001年11月15日、千葉県で貿易会社を経営する知り合いの男性(当時38)を軽ワゴン車に乗せ、走行中にライフル銃で射殺。工事代金として持っていた3085万円を奪い、翌日知人の男性2名(いずれも死体遺棄罪で懲役2年4ヶ月が確定)とともに遺体を寝袋に詰めて、江東区の荒川に捨てた。遺体は12月に横須賀に流れ着き、2003年1月に男性のものと判明した。今村被告は2002年4月9日、フィリピンで身柄を拘束された。
2002年5月4日(死体遺棄罪で4月9日拘束)
1名
強盗殺人、死体遺棄
千葉地裁
無期懲役
2003年4月22日
無期懲役
 控訴せず確定。男性の遺族は今村被告や死体遺棄を手伝った男性2名に対し、慰謝料などの損害賠償を請求。2004年5月27日、千葉地裁は三人に約1億4000万円の支払いを命じた。
関井雅信(45)
大野義隆(42)
 無職だった関井被告と大野被告は金に困り、1999年5月21日未明、名古屋市に住む知人のトラック運転手(当時36)を殺害し愛知県幸田町の山中に捨て、預金200万円を引き出した。2年後、別の窃盗容疑で自首し、逮捕された男性(どちらかは不明)が殺害を自供、遺体が発見された。
2001年7月26日
1名
強盗殺人、死体遺棄、建造物侵入、窃盗、有印私文書偽造、同行使、詐欺
名古屋地裁
無期懲役
2003年4月22日
無期懲役
 関井被告は強盗目的を否認、大野被告は死体遺棄のみ手伝ったと主張。両被告側は控訴した。2003年10月8日、控訴棄却。2004年3月16日、上告棄却、確定。
石森郁緒(49)
 「警察庁指定118号事件」のうち、1989年7月に岩手県警元巡査(49、現在上告中)ら5人と共謀し、福島県郡山市の塗装業社長(当時48)を誘拐。現金1700万円を奪った後、同県猪苗代町の山林で絞殺し、土中に埋めた。
1989年5月?
1名
営利誘拐、強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年4月26日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 量刑不当を主張。
桐生誠一(48)
 1994年8月15日午前0時30分頃、桐生被告は酔っぱらって東京都豊島区の女性(当時54)のアパートに入り、強姦しようとしたが失敗したため絞殺、台所で衣類などに火を付け、床約7平方メートルを焼いた後逃亡した。1994年末に指名手配された。
2002年11月20日
1名
住居侵入、強姦致死、殺人
東京地裁
無期懲役
2003年4月28日
無期懲役
 弁護側は殺人と強姦未遂罪であると主張。被告側は控訴した。控訴審判決日不明。2004年1月14日、上告棄却、確定。
山本章代(40)
 交際していた庄子幸一被告と山本被告は共謀して、2001年8月28日、神奈川県大和市の主婦(当時54)の家にて刺殺、現金約23万円とキャッシュカードなどを奪った。同年9月19日、同市の主婦(当時42)の家で主婦の手足や顔に粘着テープを巻き、浴槽内に顔を押しつけて窒息死させ、現金6万円と通帳などを奪った。被害者はどちらも山本被告の顔見知りだった。7月に横浜市内で指圧治療などをしている女性から「5人が二人の幸福の邪魔をしている」と言われたため、犯行を行ったと庄子被告は述べており、他に3人の知人の殺害を計画していたことが明らかになっている。
2001年9月26日
2名
強盗殺人他
横浜地裁
死刑
2003年4月30日
無期懲役
 主犯の庄子被告は求刑通り死刑判決、被告側控訴。山本被告には検察側が控訴。2004年9月7日、検察側控訴棄却。2005年1月25日、被告側上告取り下げ、確定。
野尻義孝(62)
 野尻被告は2002年7月22日午後3時頃、倉敷市の金券ショップで店番中の男性従業員(当時38)をナイフで殺害。現金25万6千円が入った手提げ金庫を奪った。
2002年8月2日
1名
強盗殺人
岡山地裁
無期懲役
2003年5月7日
無期懲役
 弁護側は男性に抵抗され野尻被告がパニック状態だったとして、殺意はなかったと主張したが、裁判長は「指紋を残さないためおしぼりとハンカチを用意していた」などとして認めなかった。被告側は控訴した。控訴審判決日不明。2004年4月12日、被告側上告棄却、確定。
矢田敦子(40)
 2001年8月30日、大阪府守口市でラウンジを経営していた矢田被告は、客の呉服販売業(当時49)から店の出資金の返済を迫られたため、店のホステス(公判中)や客の少年2人と共謀して、睡眠薬入りのコーヒーで眠らせた後に首を絞めて殺害。現金や借用書を奪い、さらに被害者のワゴンに遺体を乗せて熊本県八代市の国道まで運んだが、芦北署員に見つかり逮捕された。
2001年9月1日
1名
強盗殺人、死体遺棄
大阪地裁
無期懲役
2003年5月8日
無期懲役
 被告側は控訴した。2004年1月22日、控訴棄却。
林信行(58)
 会社員の林被告は元部下で無職の男性(50)から借りた約1000万円の返済を免れるため、2001年12月1日に嘘を付いて男性とともに新潟へ出発したが、嘘がばれて引き返す途中の3日、長野県平谷村の国道で男性を絞殺し、4日に静岡県戸田村の雑木林に遺棄した。
2002年2月9日
1名
強盗殺人、死体遺棄
静岡地裁沼津支部
無期懲役
2003年5月8日
無期懲役
 殺害によって被告が不当な利益を得たとして、裁判官は強盗殺人罪の成立を認めた。被告側は控訴した。2003年11月28日、被告側控訴棄却。
元土木作業員(21 事件当時19)
元会社員(21 事件当時19)
 両被告は友人(21 一審無期懲役が確定)と共謀し、遊興費や借金の返済のために友人の父である会社員(当時55)に掛けられた保険金約1億4千万を奪おうと計画。2001年9月6日午前3時頃、鳥取県米子市に住む会社員方に侵入し、自宅で寝ていた会社員を刃物で殺害、会社員の妻にも約2週間のけがを負わせた。
2001年9月6日
1名
強盗殺人、強盗殺人未遂
広島高裁松江支部
無期懲役
2003年5月12日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年4月24日、一審無期懲役判決。刑が重いと元少年の2名が控訴していた。一名は上告せず確定か? 2003年9月16日、一名の上告棄却、確定。
長井俊一(63)
 養鶏場を経営している長井被告は、従業員だった福島大三被告(78)=分離公判中、死刑求刑=に頼み1989年4月5日午後9時20分ごろ、住み込み従業員(67)方に放火させ、従業員の妻(当時48)を焼死させ、従業員にも4カ月のやけどを負わせた。長井被告は従業員夫婦や住宅にかけた保険金計2773万円余を入手し、福島被告に報酬として現金300万円を渡すなどした。
2002年7月22日
1名
殺人、殺人未遂、現住建造物等放火
さいたま地裁
死刑
2003年5月12日
無期懲役
 被告側は無罪を主張、即時控訴。検察側も控訴した。2005年5月26日、検察、被告側控訴棄却。2005年11月29日、被告側上告棄却、確定。
先田好宏(24)
 先田被告は遊興費の借金の返済に困り、以前に交際していた大阪府吹田市の会社員(当時23)を2002年7月28日、乗用車内で刺殺、現金1200円やカードなどが入ったハンドバッグを奪った。さらにカードで現金約19万円を引き出した後、8月1日未明、福井県敦賀市の山林で遺体を焼いた。
2002年8月4日
1名
強盗殺人、死体遺棄
大阪地裁
無期懲役
2003年5月14日
無期懲役
 
少年(19 事件当時18)
 千葉県船橋市で2001年6月20日、少年は仲間2人(ともに当時17)と共謀し、たまたま通りかかった大学生(当時21)を車に押し込んで現金5000円を奪った。さらに近くの山林に連れ込んで金属バットで数10回殴り続けて殺害した。
2001年7月18日
1名
強盗殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年5月15日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年6月20日、少年3名に対し一審無期懲役判決。弁護側は「殺害の動機がない」と傷害致死罪などの適用を求めていたが、裁判長は「未必の故意」を認めた。大学生の両親は少年三人とその両親に慰謝料1億6000万円の損害賠償を求め、原告側は全面的に認めている。被告側は上告した。2005年2月10日、上告棄却、確定。
武藤恵喜(53)
 2002年3月14日午前3時頃、無職の武藤被告は金に困って名古屋市内のスナックに押し入ったが、経営者(当時61)と口論になり、首を絞めて殺害。現金約8000円を奪った。
2002年3月17日
1名
強盗殺人、詐欺、窃盗
名古屋地裁
死刑
2003年5月15日
無期懲役
 裁判長は「計画性が認められない」と死刑を回避した。武藤被告は1983年に殺人で懲役15年の判決を受けている。出所後も盗みなどで逮捕されていた。検察、被告側控訴。2004年2月6日、一審破棄。死刑判決。2007年3月22日、被告側上告棄却、確定。
山下光春(42)
 熊本県森林整備課員だった山下被告は、2000年5月2日昼、福岡市の骨董品店に押し入り、経営者(当時66)を刃物で殺害、現金38万円と骨董品37点(時価合計約293万円)を奪った。1999年2月には熊本県八代市で注誤写販売店の男性店長に模擬散弾銃を突きつけた上で麻酔薬を注射し、現金約30万円を奪っている。
 他、1999年2月〜2000年8月にまでの間に建造物侵入、強盗未遂1件、住居侵入、窃盗5件、強盗殺人1件、銃刀法違反1件、現住建造物放火1件、有印私文書偽造・同行使、詐欺3件で起訴されている。
2000年8月
1名
強盗殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反、建造物侵入、強盗傷人、強盗未遂、住居侵入、窃盗、有印私文書偽造・同行使、詐欺、現住建造物等放火
福岡地裁
無期懲役
2003年5月15日
無期懲役
 
少年(19 事件当時17)
 千葉県船橋市で2001年6月20日、少年は仲間2人(当時18、17)と共謀し、たまたま通りかかった大学生(当時21)を車に押し込んで現金5000円を奪った。さらに近くの山林に連れ込んで金属バットで数10回殴り続けて殺害した。
2001年7月18日
1名
強盗殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年5月22日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年6月20日、少年3名に対し一審無期懲役判決。犯行時18歳未満の少年にも無期懲役を科すことを可能とした改正少年法(2001年施行)により一審で初めて、犯行時17歳の少年に無期懲役が宣告されたケース。弁護側は「殺害の動機がない」と傷害致死罪などの適用を求めていたが、裁判長は「未必の故意」を認めた。大学生の両親は少年三人とその両親に慰謝料1億6000万円の損害賠償を求め、原告側は全面的に認めている。被告側は上告した。2005年2月10日、上告棄却、確定。
少年(19 事件当時17)
 千葉県船橋市で2001年6月20日、少年は仲間2人(当時18、17)と共謀し、たまたま通りかかった大学生(当時21)を車に押し込んで現金5000円を奪った。さらに近くの山林に連れ込んで金属バットで数10回殴り続けて殺害した。
2001年7月18日
1名
強盗殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年5月27日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 ↑と同じ。控訴した3人とも棄却された。被告側は上告した。2005年2月10日、上告棄却、確定。
大泉佳久(46)
 無職大泉被告は2001年4月18日、自宅で留守番をしていた女性(当時78)の首をこたつの電気コードで絞めて殺害。現金100万円などを奪い、ライターで、こたつ布団に火を付け、遺体の一部を焼いた。
2001年6月25日
1名
強盗殺人、放火未遂他
最高裁
無期懲役
2003年5月28日
無期懲役(被告側上告棄却)
 弁護側は「被告は犯行当時、心神喪失か心神耗弱の状態だった」などと主張していた。2002年3月25日、山形地裁で一審無期懲役判決。2002年10月22日、被告側控訴棄却。
岡田要(55)/安宮司(41)
 元右翼団体構成員である岡田被告は、水産ブローカー久堀毅彦被告(現姓田中)らと共謀。1992年2月9日午前零時頃、金銭関係のもつれから、同じ右翼団体構成員である自動車販売業の男性(当時29)を飲みに誘った後自宅へ送り、車を降りた直後に用意した紐で首を絞めて殺害した。2月11日、岡田被告も加わり、岡田被告が経営する自動車修理工場敷地に遺体を埋め、上からコンクリートで覆った。
 1994年4月、久堀被告、岡田被告は安宮被告に誘われ、大阪府の自称建設業、実際は新幹線のチケットなどを取り引きする仕事をしていた右翼団体幹部(54)に架空の収入印紙の取引を持ちかけ、現金1000万円を用意させた。4月28日、河内長野市の病院駐車場でFさんの首を紐で絞めて殺害。現金などを奪い、30日に琵琶湖へ遺体を捨てた。
岡田被告:1994年7月6日? 安宮被告:1994年6月28日
岡田被告:2名 安宮被告:1名
強盗殺人、死体遺棄他
最高裁
無期懲役
2003年5月29日
無期懲役(被告側上告棄却)
 岡田被告:2000年3月16日、一審無期懲役判決。2001年12月20日、被告側控訴棄却。「犯行への関与は薄く、ほう助犯にすぎない」と主張していた。安宮被告:2000年3月16日、一審無期懲役判決。2001年12月25日、被告側控訴棄却。久堀被告は二審で逆転死刑判決。現在、上告中。
須崎治(45)
 2002年11月5日、さいたま市に住む須崎被告は競艇などで借金があったことから、戸田市に住む伯父(当時76)の家で伯父を殺害、現金約19万円を奪い、遺体を福井県三国町の遊歩道脇に捨てた。さらに知人の男性(53 詐欺未遂罪で有罪確定)を伯父になりすまさせて、信用金庫から預金800万円を引き出そうとした。
2003年1月15日
1名
強盗殺人、詐欺未遂、死体遺棄
さいたま地裁
無期懲役
2003年5月29日
無期懲役
 
奥田幸司(61)
 1997年10月、奥田被告は知人の男性(当時57)の郵便貯金20万円を無断で引き出したが返済を迫られ、仮出所が取り消しになることを恐れて新宿の駐車場で殺害した。
1999年2月10日
1名
強盗殺人他
最高裁
死刑
2003年6月2日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 1985年3月、殺人で懲役12年の判決。窃盗の執行猶予分も加算され、1996年8月に仮出所していた。1997年12月4日に指名手配。2000年3月10日、一審無期判決。
山守一治(38)
 パチスロや女性との交際などで借金を抱えていた山守被告は、2002年4月17日、神奈川県に住む父親(当時77)に借金を頼んだところ罵られて逆上、首を絞めて殺害し、現金23万円を奪った。さらに遺体を車で竹藪に運んで捨てた。
2002年4月22日?
1名
強盗殺人、死体遺棄
横浜地裁
無期懲役
2003年6月3日
無期懲役
 被告は強盗目的を否定していたが、裁判長は退けた。
松本知恭(23)
 松本被告は祖父名義の口座から約1000万円を勝手に引き出したが、スナック通いや車購入に使い切ったので、さらに別の口座から金を引き出そうと印鑑を盗むことを計画。2001年6月18日夜、祖父宅に侵入し、祖母(当時81)の手首に手錠を掛け、両手で首を絞めるなどして殺害。さらに寝ていた祖父(当時83)の頭にコンクリートブロックを投げつけて殺害し、13万5千円を奪った。
2001年6月21日(自首)
2名
住居侵入、強盗殺人
神戸地裁姫路支部
死刑
2003年6月4日
無期懲役
 裁判長は「反省の態度を示している」と極刑を回避。検察側は控訴。2004年4月20日、検察側控訴棄却。
坂田栄(50)
 1992年8月、暴力団員の坂田被告は遺産相続の仲介を依頼されたことをきっかけに、愛知県東海市に住む知人女性(当時32)から現金をだまし取ろうと計画。知人女性を松山市の自室に招いたが口論になり絞殺、相続金など現金380万円を奪った後、遺体を愛媛県大洲市の河原に運んで灯油をかけて焼いた。
1996年1月9日(暴力行為の罪で高松刑務所に服役中)
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年6月4日
無期懲役(被告側上告棄却)
 坂田被告は殺害を否定。一審高松地裁丸亀支部で無期懲役判決。採用証拠の記載ミスがあったため、二審高松高裁で一審破棄の上、改めて無期懲役判決。
中村統一朗(75)
 無職中村被告は生活費に困り、2000年5月、大阪市住吉区の自宅アパートで、隣室に住んでいた女性(当時84)の首を絞めて殺害、現金約10万円入りの財布などを奪った。
2000年5月21日
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年6月5日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2001年10月9日、大阪地裁無期懲役判決。2002年4月11日、被告側控訴棄却。
田上勝樹(29)
 1994年12月23日未明、田上被告は大阪市住吉区の新聞販売店に盗みに入ったが、現金が見つからなかったことや過去に他の新聞販売店で解雇されたことを恨み、灯油容器の脇に置いた古新聞に放火して2階建て店舗兼住宅を全焼させた。2階で寝ていた経営者夫婦と子供3人が死亡した。他に4件の放火の罪などにも問われた。
1995年12月4日(新聞販売店放火事件にて 1995年6月に別の窃盗罪で逮捕済)
0名(死亡5名)
現住建造物等放火他
最高裁
無期懲役
2003年6月5日
無期懲役(被告側上告棄却)
 1995年6月、高知県土佐清水市内の旅館からレジスターを盗んだ事件と足摺岬中学校を放火した事件で逮捕。8月11日に、大阪や東京、長野などで20件余りの放火を自供した。田上被告は新聞販売店の事件のみ起訴事実を全面否認。大阪地検は「明確な殺意が認定できない」と殺人罪の起訴を断念していた。
田辺照明(60)
 2001年9月3日午前10時頃、新潟県新井市にある建設業田辺被告宅へ、土地・家屋の引き渡し命令執行のために新潟地裁高田支部の執行官や債権者ら計7人が訪問。被告の妻が対応していたが、10時50分頃、外出先から帰宅した田辺被告が約43cmの日本刀を持ち出し、1階の居間にいた債権者たちに斬りかかった。上越市の家具会社不動産部門の社員(当時28)が胸を刺されて死亡、家具会社社長(当時50)と社員(当時44)の2人が重軽傷を負った。被告は左手親指を切り落としてしまったため入院、快復後に逮捕された。
2001年9月3日(逮捕状請求日)
1名
殺人、公務執行妨害他
東京高裁
無期懲役
2003年6月12日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年9月10日、新潟地裁は求刑通り無期懲役判決。弁護側は「愛着のある家を手放したくないという極限状況での犯行」だとして、情状酌量を求めていた。被告側は上告した。2003年11月11日、被告側上告棄却、確定。
申博(39)
(北朝鮮国籍)
 2002年4月29日夜、茨城県総和町のすし店で店主Sさん(63)を刺殺し、現金76,000円を奪った。
2002年7月2日
(5月11日、無銭飲食で逮捕)
1名
強盗殺人他
東京高裁
無期懲役
2003年6月13日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2003年1月15日、一審無期懲役判決。被告側は上告した2003年11月27日、上告棄却、確定。
辻村義一(64)
 辻村被告は長門市でスナックを経営する女性に冷たくされたことなどから、2000年5月31日深夜、スナック出入り口からガソリンを流し込んで放火し、二階で寝ていた女性の母親(当時79)を焼死させた。
2000年6月5日
1名
殺人、現住建造物放火他
最高裁
無期懲役
2003年6月17日
無期懲役(被告側上告棄却)
 一審山口地裁で求刑どおり無期懲役判決。被告側が死刑を求めて控訴したが、刑事訴訟法では被告が控訴した事件で原判決より重い刑の言い渡しを禁じていたため、2002年11月19日、広島高裁で控訴棄却。
牧田晃和(43)
佐藤光希(40)
 中古車販売業川村幸也被告、同従業員野村哲也被告=ともに二審死刑判決、上告中=は、自動車部品販売会社社長牧田晃和被告、会社員佐藤光希被告、同S被告、同I被告と共謀。川村、野村両被告の指示で4被告は2000年4月4日午前0時半頃、約束手形金240万円の支払いに応じなかった名古屋市の喫茶店経営(当時58)を待ち伏せて襲い、約2週間のケガを負わせたが逃げてしまったため、一緒にいた妻(当時64)と妻の妹(当時59)を乗用車ごと拉致。現金24000円などを奪った。さらに牧田、佐藤両被告は瀬戸市の山林で二人をドラム缶に押し込み、ガソリンをかけて焼死させた。さらに遺体をチェーンソーなどで切断、山中に放棄した。
2000年4月8日
2名
強盗殺人、死体損壊・遺棄、強盗致傷
名古屋高裁
死刑
2003年6月19日
無期懲役(検察側、被告側控訴棄却)
 牧田、佐藤両被告の弁護人は「川村、野村両被告に5000万円の生命保険金を掛けられ、『言う通りにしないと殺す』と脅されて殺害を強要された」として、刑事責任の軽減や情状酌量を求めていた。裁判長は「グループから抜け出せない状況ではなかった」「主犯二人と刑責は同一ではない」と控訴をともに棄却した。被告側は上告した。2004年2月3日、上告棄却、確定。
上杉勝成(65)
 加古川市でレンタルビデオ店を経営していた上杉被告は、2000年4月3日、知人(当時66)から約120万円の借金返済を迫られたため殺害、現金12万円を奪い、キャッシュカードから現金484万円を引き出した。遺体は知人の車のトランクに隠し、姫路市内の駐車場に遺棄した。上杉被告にはパチンコなどで約3000万円の借金があった。
2000年4月20日
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年6月19日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2001年10月31日、神戸地裁姫路支部で無期懲役。
宮村正弘(48)
 外装工宮村被告は知人の男(一審無期懲役判決)と共謀、1999年9月29日、東京都稲城市のそば屋でトラブルになったそば屋店員(当時51)を連れ出し、現金を奪おうとした上、ナイフで刺すなどして殺害。遺体を東京都奥多摩町の山林に埋めるなどした。
2000年4月14日
1名
強盗殺人、死体遺棄
最高裁
無期懲役
2003年6月24日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2001年4月24日、東京地裁八王子支部無期懲役判決。
江尻政博(旧姓本間 51)
 札幌市の暴力団幹部本間政博被告は1998年8月7日、別の組の暴力団幹部(当時45)を絞殺。現金を奪うとともに郵便口座から現金850万円を引き出した。また、遊び仲間の男性(死体遺棄罪などで実刑確定)と共謀して、遺体を江別市内の石狩川河川敷に埋めた。本間被告と被害者の幹部は、約10年前に同じ組に所属。その後、被害者が別の組に写った。
1999年5月?日(窃盗容疑)
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年6月25日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2001年3月28日、札幌地裁無期懲役判決。2002年3月25日、被告側控訴棄却。
酒井誠(55)
 会社社長酒井被告は友人の男性(当時49)に掛けていた1億5000万円の生命保険金で借金の返済を計画。1998年6月13日未明、酒井被告の義兄(懲役十四年確定)らが、男性を金属バットで殴り殺害した。
不 明
1名
殺人
最高裁
無期懲役
2003年6月25日
無期懲役(被告側上告棄却)
 一審浦和地裁無期懲役判決。2001年7月18日、被告側控訴棄却。
小沢リサ枝(45)
 建具業手伝い小沢被告は、2001年6月6日午前7時頃、アパート隣室のパート店員の女性(当時53)方を訪ね、借金を申し込む振りをしていきなり女性の首をビニールひもや部屋にあったスカーフなどで絞めて殺し、預金通帳やカギを奪った。さらに預金口座から75万円を引き出した。小沢被告は夫が経営する建具業を手伝っていたが、3月に大口取引先が倒産して資金繰りが悪化。仕入先への支払日である6日に犯行に及び、奪った預金で支払いを済ませていた。
2001年8月23日(有印私文書偽造で8月2日に逮捕済)
1名
強盗殺人、詐欺他
最高裁
無期懲役
2003年6月28日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2002年9月10日、横浜地裁で無期懲役判決。2003年3月10日、東京高裁で被告側控訴棄却。
尾田幸夫(69)
 栃木県鹿沼市でおが粉製造業を営んでいた尾田幸夫被告は経営資金や生活費に困り、2002年10月9日午後4時頃、都賀町に住む知人の女性(当時66)が自宅兼工場を訪れた際、頭や背中などを鉄パイプで殴り、ビニール紐で首を絞めて殺害、現金約340万円を奪った。さらに午後6時半頃、宇都宮市の鬼怒川河川敷に遺体を埋めた。
2002年10月30日
1名
強盗殺人、死体遺棄
宇都宮地裁栃木支部
無期懲役
2003年7月1日
無期懲役
 裁判長は「被告は被害者から高利の借金をして長年苦しめられたうえ、利息の支払いの代わりに自宅のトイレや下水道の清掃、買い物をさせられるなど度を超した侮辱的な扱いや暴力を受けたため、怒りを爆発させた一面もある」と述べた。一方、「被告は被害者の衣服の一部や靴などを川に投げ捨てて隠滅工作を行ったほか、疑われないよう被害者の知人やいとこに虚偽の申告をして悪質。利己的で身勝手な犯行」と厳しく指摘した。被告側は控訴した。2003年10月30日、被告側控訴棄却。2004年2月24日、被告側上告棄却、確定。
笠知足(26)
 金融業者従業員笠被告は、同業者である金融業の男性(当時20)の横暴な態度に腹を立て、韓国籍の無職デン・ヨンス被告ら2人と共謀し、2002年3月24日、東京都台東区の事務所で男性の頭をガラス製灰皿などで殴り、首にビニール製のひもを巻いて殺害したうえ、現金約410万円を奪った。さらに翌日、笠被告が運転する車で男性の遺体を市川市の堤防に運んで捨てた。
不 明
1名
強盗殺人、死体遺棄
東京高裁
無期懲役
2003年7月2日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2003年1月23日、一審無期懲役判決。東京高裁高橋省吾裁判長は「被害者にも責められる点はあるが、あまりに短絡的、利欲的な犯行で、真摯な反省もなく、責任は誠に重大」と述べ、弁護側の量刑不当の主張を退けた。
田口まゆみ(41)
加藤繁夫(40)
 保険外交員田口被告は借金の返済に困り、知り合いのトラック運転手加藤被告に田口被告の夫(当時38)殺害を依頼。加藤被告ら4人は1995年8月18日、夫にクロロホルムをかがせ、車ごと石巻市の漁港に沈めて水死させた。田口被告は8月20日、家出人届を提出。遺体は1995年11月7日に見つかった。田口被告は事故を装って生命保険金約1億3000万円をだまし取り、加藤被告らに契約2500万円を支払った。
2001年10月6日
1名
殺人、詐欺
仙台高裁
無期懲役
2003年7月8日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年5月、一審仙台地裁無期懲役判決。実行犯3名は、一人が二審懲役18年、一人が二審懲役8年で確定。もう一人は一審懲役16年が確定している。田口被告側は「クロロホルムで死亡した可能性があり、傷害致死に当たる」と主張していた。被告側は上告した。2004年3月22日付、最高裁で上告棄却、確定。
上口亨(24)
 上口被告は2001年8月19日午前4時半ごろ、以前勤めていた札幌市の電器設備会社社員寮に盗み目的で侵入。物色中に女性管理人(当時67)に発見されたため、ドライバーで突きかかり、頭蓋骨骨折などの重傷を負わせた。さらに社員(当時32)に見つかったため、ナイフで胸などを数回突き刺し、殺害した。上口容疑者は会社の欠勤が多く、注意されたところ退職していた。
2001年8月19日
1名
強盗殺人他
札幌高裁
無期懲役
2003年7月8日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 控訴審で弁護側は「量刑は重すぎて不当」と主張したが、裁判長は退けた。被告側は上告した。2003年12月18日、上告棄却、確定。
富田袈裟夫(63)
 土木作業員富田被告は1998年5月11日、東京都台東区の路上で、近くの簡易宿泊所に住む知り合いの作業員二人から暴行や嫌がらせを受け、仕返しに持っていた包丁で首や腹などを刺して失血死させた。
1998年5月11日
2名
殺人他
最高裁
無期懲役
2003年7月8日
無期懲役(被告側上告棄却)
 1999年2月23日、東京地裁一審懲役18年判決。二審無期懲役判決。
酒井健一(31)
 無職酒井被告は1999年1〜12月に宇都宮市などで、民家や店舗から女性用衣服を盗んだ後、証拠隠滅やうっぷん晴らしのための放火を繰り返した。7月に同県上三川町のクリーニング店に放火した際は、経営者の妻(当時53)が亡くなった。
1999年12月(窃盗容疑)
1名
現住建造物等放火、窃盗他
東京高裁
無期懲役
2003年7月10日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2002年9月26日、一審宇都宮地裁無期懲役判決。被告側は上告した。2003年12月5日、被告側上告棄却、確定。
布目佳男(50)
 布目被告は暴力団幹部T被告、渋谷敏幸服役囚(49 無期懲役が確定)らと共謀。2000年3月2日、野田市上花輪のスナックを経営する韓国人女性(当時42)の自宅に押し入り、手足を縛って「金や株券を出せ」と脅しながら暴行を加え、現金約350万円や貴金属、乗用車1台など計約660万円相当を奪った。野田市内のスナックでひもで女性の首を絞めて殺害。同日、渋谷服役囚が当時住んでいた茨城県岩井市の住宅床下に遺体を捨てた。
2002年2月12日
1名
強盗殺人、死体遺棄他
千葉地裁
死刑
2003年7月11日
無期懲役
 裁判長は「自らの欲得のために及んだ残虐で酷悪な犯行。罪質、動機は極めて悪質だ」としたが「反省しており、人間性はいまだ残っていると評価できる」と述べた。検察側は控訴した。2004年4月21日、検察側控訴棄却。上告せず確定。
植村勇太郎(45)
 元山口組系暴力団組員、植村勇太郎被告は、1999年3月28日夜、神戸市内でクレーン運転手(当時41)を短銃で射殺した。また3月28日から4月14日にかけて、(1)大阪市此花区内でクリーニング店主に拳銃を発射し重傷を負わせた。(2)時計宝石店で、経営者男性に向け拳銃を発射した。(3)理容店で、経営者男性に拳銃で重傷を負わせた。
1999年4月26日
1名
殺人、殺人未遂他
大阪高裁
死刑
2003年7月15日
無期懲役(検察、被告側控訴棄却)
 2002年5月8日、大坂地裁で無期懲役判決。裁判では弁護側が「犯行に使われたとされる短銃と被告を結びつける証拠がない」と無罪を主張、一審で死刑求刑していた検察側も「量刑が軽すぎる」とし、双方が控訴していた。判決理由で白井裁判長は「(被告の逃走を助けたとされる)別の元組員の証言は信用できる」と一審の判断を追認。検察側控訴については「死刑以外は許されない事案とまでは言えない」と述べた。被告側は上告した。2006年3月20日、被告側上告棄却、確定。
宮島聡子(28)
 2001年8月30日、大阪府守口市でラウンジを経営していた矢田敦子被告(一審無期懲役、控訴中)は、客の呉服販売業(当時49)から店の出資金の返済を迫られたため、店のホステスであった宮島聡子被告や客の少年2人と共謀して、睡眠薬入りのコーヒーで眠らせた後に首を絞めて殺害。現金や借用書を奪い、さらに被害者のワゴンに遺体を乗せて熊本県八代市の国道まで運んだが、芦北署員に見つかり逮捕された。
2001年9月1日
1名
強盗殺人、死体遺棄
大阪地裁
無期懲役
2003年7月15日
無期懲役
 被告側は控訴した。2004年1月22日、控訴棄却。
関和代(58)
 函館市で飲食店を経営する関和代被告は、水産業の元夫(当時58)に掛けていた保険金3000万円目当てに、函館市の暴力団組長H被告(43 懲役20年が確定)に殺害を依頼。浜塚被告は2002年4月8日朝、元夫が七飯町のアパートの自宅にいたところを、窓ガラス越しに拳銃で撃ち、死亡させた。
2002年11月1日
1名
殺人
函館地裁
無期懲役
2003年7月15日
無期懲役
 関被告側は「金に困っていた暴力団組長への同情から犯行に及んだ」などと主張していたが、判決は「(保険金が下りるように)事故死に見せかけるよう殺害方法を提案するなど、完全犯罪をもくろんだ首謀者。反省の情もくみ取れない」と厳しく指摘した。被告側は控訴した。2004年3月29日、控訴棄却。
来栖勇(35)
 2002年3月11日、来栖被告は桐生市のJAに侵入、現金自動支払い機(CD)を物色。隣のガソリンスタンドから帰ってきた職員(当時49)の顔に催涙スプレーを吹きかけ、後頭部などをバールで何度も殴って殺害するなどした。職員が持っていた現金3万円入りの財布などを奪い逃走した。
2002年1月23日
1名
強盗殺人、建造物侵入他
東京高裁
無期懲役
2003年7月16日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 被告は殺意を否認。2003年2月4日、一審無期懲役判決。高裁判決後、「刑に不服はない。ただ、刑を受けるのにまだ不安がある。弁護士と相談するための時間が欲しい」などとして上告した。遺族に謝罪の手紙を書いた後、8月27日に上告を取り下げた
高橋道昌(32)
 墨田区に住む高橋被告は、1999年頃から隣人のSさん親子を、薬物による幻覚から一方的に恨むようになり、嫌がらせをするようになった。窓ガラスを割ったり、石を投げつけるなどの行為があったため、2001年4月、500メートル離れた住所へ引っ越し。しかし高橋被告は家を探し当て、ドアを蹴るなどの行為を続けた。Sさんは向島署に度々訪問し現状を訴えていたが、警察はほとんど動かなかった。
 2001年12月18日午後9時50分頃、高橋被告はSさん宅に侵入、一階にいた会社員Sさん(当時29)と妻のYさんを包丁で何度も刺し、Sさんを死亡させた。さらにSさんの母親(当時51)にも重傷を負わせた。
2001年12月19日
1名
殺人、殺人未遂他
東京地裁
無期懲役
2003年7月17日
無期懲役
 裁判長は「足かけ3年、理由もなく嫌がらせを続けた末、めった刺しにした犯行は非道の極み。極刑もやむを得ないが、覚せい剤で心神耗弱状態だったので減軽した」と述べた。被告側は「心神喪失で責任能力がない」と主張したが、小倉正三裁判長は「他人を装ってドアを開けさせ、犯行後に証拠隠滅もしており善悪は区別できた」と責任能力を認めた。控訴せず確定。
岡本三郎(57)
 東京都杉並区の暴力団組長岡本被告は、売春行為で得た金の一部を男性に提供させられていた女性が「1億円を取られた」とうそを言ったのを真に受け、取り返したら半額をもらうと約束。1999年12月、配下の組員ら7人を使って無職の男性(当時65)を都内のホテルから拉致し、港区のビル内で暴行。植木鉢などで頭をなぐり、約2週間後に死亡させた。
2000年6月2日
1名
強盗致死他
東京地裁
無期懲役
2003年7月18日
無期懲役
 
坂野上由行(33)
 暴力団組員で、大阪市内の繁華街で占師をしていた坂野上被告は、交遊グループ「畑蔵(はたくら)会」を結成し、会長を務めていた。借金返済をめぐるトラブルなどから、他のメンバーら9人と共謀して1998年11月28日、仲間の元会社員(当時30)を大阪市北区の路上で拉致。車の中や大阪府富田林市の仲間の家で集団で頭部などを殴打したり、アイスピックで足を刺したりするなどの暴行を加えて死亡させた。翌月、電気のこぎりで頭部を切断するなどした上、一部を兵庫県内の山中に捨てた。
 1999年1〜4月、女性3人と男性3人を大阪市や大阪府富田林市の路上などで次々に襲って金を奪ったり、因縁をつけて金を脅し取ったりした。このうち2月には、知人の女性と援助交際しようとした会社員(39)を「連れの女に何するんや」と暴行した上、現金約430万円などを脅し取った。
1999年5月28日(1999年5月21日 恐喝罪で起訴)
1名
殺人、死体損壊、強盗強姦、強盗傷害、恐喝他
大阪高裁
無期懲役
2003年7月18日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 被告は殺意を否認したが、高裁判決は「男性が死んでもかまわないという未必の殺意を抱き、3時間にわたるリンチで死なせたのは明らか」と退け、「凶悪な暴力集団を主導する役割を果たしており、刑事責任は誠に重大だ」と指摘した。被告側は上告した。2004年3月31日、被告側上告棄却、確定。
奥田和秀(43)
 2000年11月8日午前7時頃、奥田和秀被告は仲間3人と共謀し、尼崎市のゲーム喫茶に拳銃を持って侵入、店員(当時51)を脅して棒で殴るなどして店の売上金など現金約38万円を奪って逃走した。その後、財布を忘れたことに気付き、身元が判明することを恐れて店に戻り、店員を射殺した。
2001年3月2日
1名
殺人、強盗致傷他
大阪高裁
無期懲役
2003年7月22日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 
岡英明(43)
 鹿沼市に住む岡被告は、スナック通いや賭け事でできた消費者金融などの借金を返済するため、多額の預金があり、40万円を借りていた栗野町に住む元同僚の調理師(当時48)から金を奪うことを計画。2002年9月2日午前1時ごろ、無施錠の調理師宅玄関から侵入し、寝ていた調理師の口をガムテープなどでふさいで両手足を縛った後、抵抗する調理師の首をタオルやビニールひもで2度にわたり絞めて殺害。遺体を壬生町の山林に埋めた後、キャッシュカードを使い計238円を引き出した。
2002年9月14日
1名
強盗殺人、死体遺棄他
宇都宮地裁
無期懲役
2003年7月24日
無期懲役
 裁判長は「被害者は金を融通した被告に感謝されこそすれ、殺害されなければならないような落ち度は何一つない。動機に酌量の余地は全くなく、卑劣にして冷酷非情というほかない。遺族らに対し、慰謝などの措置も講じていない」と厳しく指摘した。被告側は控訴した。2003年11月28日、被告側控訴棄却。2004年5月19日、被告側上告棄却、確定。
角田篤人(48)
信沢藤利(41)
 無職角田篤人被告、解体工信沢藤利被告、とび職N被告は、群馬県赤城村樽に住む無職の男性(当時41)に日常的に暴行を振るい、消費者金融から度々借金させ、金銭を要求していたが、男性が新たに借金できなくなったため、2001年5月上旬頃、子持村の山林で殴ったり蹴ったりし、重さ約70キロの丸太を体の上に落とすなどして殺害。遺体を半透明のシートに包み、群馬県赤城村の山林に深さ80センチの穴を掘って埋めた。
2002年11月27日(死体遺棄容疑 12月7日に殺人容疑で再逮捕)
1名
死体遺棄,殺人,死体損壊,恐喝未遂
前橋地裁
無期懲役
2003年7月29日
無期懲役
 N被告は求刑懲役18年に対し、一審懲役15年の判決。角田被告、信沢被告はともに控訴した。2004年1月13日、信沢被告の控訴棄却。2004年7月6日、角田被告の上告棄却、確定。
宮崎久直(38)
 宮崎被告は1998年4月24日午前4時半ごろ、冨山県小矢部市の義父(当時59)宅に侵入。男性の長女で別居中だった妻(当時25)と義父を刺殺し、義母にも1週間のけがを負わせた。
1998年4月24日
2名
殺人他
最高裁
無期懲役
2003年7月30日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2001年4月27日、富山地裁高岡支部で一審無期懲役判決。2001年12月22日、名古屋高裁金沢支部で被告側控訴棄却。
冨永一幸(34)
 2000年12月29日、東京都江戸川区にて、冨永被告と中国籍の朴忠容疑者は信用金庫の軽乗用車を路上で襲撃、短銃を発砲した。運転席にいた職員(当時46)を射殺、逃げるもう一人の職員にも発砲し、パチンコ景品交換所に届ける予定だった現金約4600万円を奪った。
 二人はその後中国へ逃亡。朴容疑者は2002年4月、中国黒竜江省の公安当局に別の事件で身柄拘束された(国外犯規定を適用して日本に代わって犯人を処罰する「代理処罰」要請を中国側が応じたが、処罰結果はまだ出ていない)。冨永被告は2002年8月、中国・瀋陽市で 偽造の身分証明書を所持していたとして身柄を拘束され、10月18日国外退去処分、成田空港に到着した飛行機内で逮捕された。
2002年10月18日
1名
強盗殺人他
東京地裁
無期懲役
2003年8月8日
無期懲役
 公判では殺意の一部を否認。被告側は控訴した。2004年4月6日、控訴棄却。
安峰(26 中国国籍)
伊藤昭(52)
 2001年4月28日、専門学校生安峰被告、専門学校生A被告(中国国籍 事件当時少年 一審懲役15年、検察側控訴)、元暴力団員伊藤被告、専門学校生(中国国籍 犯行当時未成年だったことが判明したため公訴棄却、再起訴)は、山形県羽黒町の鶴岡市職員宅の倉から古美術品等を奪おうと侵入。玄関で職員の妻(当時51)の手足を粘着テープで縛り、左胸を包丁で刺して失血死させた。さらに、高校2年生の長女にも切り付け、腰に軽傷を負わせた。事件の計画、長女への傷害は伊藤被告、殺害は安峰被告であると起訴された。本事件では他に、運転手および運転手を手配した男がいずれも強盗致死ほう助罪で起訴されている。
2001年6月29日(安峰被告)、2001年7月31日(伊藤昭被告)
1名
強盗殺人(安峰被告)、強盗致死(伊藤昭被告)他
山形地裁
無期懲役
2003年8月18日
無期懲役
 安峰被告と専門学校生は2001年3月26日に台東区で強盗傷害事件を引き起こし、2001年11月9日に再逮捕されている。安峰被告は「主婦を殺害したのはA被告で、自分は刺していない」と主張。伊藤被告は「安峰被告が包丁を持ち込んだことを知らず主婦殺害を予見できなかった」と主張。安被告は控訴せず確定。伊藤被告は控訴した。2004年3月2日、伊藤被告の控訴を棄却。伊藤被告は上告せず、確定。
川上智弘(22)
 川上被告は会社役員(当時28)から借金10万円の返済を求められた仲間のK被告(22 強盗殺人罪などで懲役15年の判決、検察側が控訴)から相談を受け、知人の荘司公彦被告(22 公判中)や少年4人らと共謀。2002年7月14日夜、名古屋市北区内の駐車場で会社役員とその知人を襲って包丁で刺すなどし、15日未明に会社役員を車で連れ出して犬山市内の雑木林でゴルフクラブでめった打ちにするなどの暴行を加え、生き埋めにして殺害した。その間、財布やアパートから現金約24万円を奪った。
2002年8月13日
1名
殺人未遂、強盗殺人、傷害、窃盗
名古屋地裁
死刑
2003年8月19日
無期懲役
 裁判長は「被害者が借金返済を求めるため川上被告の仲間に脅迫を加えたことが(事件の)きっかけになったのは否定できない。川上被告は遺族に謝罪の手紙を書くなど反省がみられる。刑事責任は重大だが、『極刑をもって臨むしかない』とまでは言えない」と結論付けた。検察、被告側は控訴した。2004年3月15日、名古屋高裁は検察、被告側控訴を棄却。2004年9月10日、被告側上告棄却、確定。
江辺義則(37)
 農林水産省京都食糧事務所職員だった江辺義則被告は、パチンコなどのギャンブルで作った数百万円の借金を巡り妻(当時33)と不仲になったうえ、以前から交際していた女性と再婚するため、妻と長男(当時5)の殺害を計画。2001年12月2日午前7時半頃、和室で寝ていた妻の首を両手で絞めて殺害、居間でテレビを見ていた長男の首を背後から絞めて殺害した。その後、妻の首を台所の包丁で切り、包丁を手に握らせて無理心中を偽装した。
2001年12月3日
2名
殺人
大阪高裁
死刑
2003年8月28日
無期懲役(検察側控訴棄却)
 裁判長は判決理由で「極めて自己中心的な犯行」としながらも「不倫やギャンブルなどで妻に責められ、精神的に追い詰められた状態にあった。長男の殺害を一度ためらうなど周到に計画された犯行とは言えず、更生の可能性も認められる」と述べた。
及川和行(26)
 2001年8月8日午後2時半頃、北海道広尾町に住む無職及川和行被告は、金に困って自宅の2軒隣の重機運転手(47)方に盗みの目的で侵入。子供たちに見つかり、持っていたカッターナイフで長女(当時6)に軽傷を負わせた。ナイフが折れたので台所の包丁を持ち出し、二女(当時5)と長男(当時2)を刺殺した。
2001年8月8日(自首)
2名
住居侵入,殺人,殺人未遂
札幌高裁
死刑
2003年9月2日
無期懲役(一審判決破棄)
 強盗殺人などの罪で起訴され、釧路地裁帯広支部は殺人などの罪を適用し、死刑を言い渡した。札幌高裁は、反省悔悟の念を抱いていること、矯正の余地があること、計画性がないこと、民事訴訟で和解していることなどの情状から一審判決を破棄した。検察側、弁護側ともに上告せず、刑が確定
小川康(39)
 2001年9月23日、無職の小川被告は自堕落な生活による借金苦(裁判長)から厚真町の燃料店経営者(当時74)方を訪れナイフで胸などを刺して逃走した。経営者は10月12日、入院先で死亡した。
2001年11月26日
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年9月2日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2002年9月、一審札幌地裁室蘭支部は懲役15年判決。検察側が控訴。2003年2月6日、一審判決破棄、無期懲役判決。被告側が上告していた。
菊地勝(28)
 元会社員の菊池被告はパチンコなどで借金を重ねたことから、2001年4月8日、長野県南箕輪村でマンションの同じ階に住む同僚のSさん(当時26)の部屋でSさんを殺害、現金6000円とキャッシュカードを奪い、翌日カードから現金89000円を引き出した。
2001年4月12日
1名
強盗殺人、窃盗
最高裁
無期懲役
2003年9月3日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2002年10月、長野地裁飯田支部にて無期懲役判決。被告側は「軽度の知的発達障害があり、当時は心神耗弱だった」と主張したが、判決は完全責任能力を認めた。2003年4月、被告側控訴棄却。
元少年(21 中国籍)
 2002年2月26日午前1時頃、金哲山被告(公判中 中国籍)と無職少年(当時19)は、川崎市川崎区のナイトクラブ従業員寮に押し入り、男性従業員(当時36 フィリピン人)の首や胸などをナイフで刺して殺害。奪ったキャッシュカードで現金94000円を引き出した。同年1月19日には2人で都内のマンション一室に侵入し、包丁で住人を脅し現金約2万6000円などを奪った。
2002年3月2日
1名
強盗殺人、強盗他
横浜地裁川崎支部
無期懲役
2003年9月8日
無期懲役
 判決理由で裁判長は「抵抗しない被害者に向かって刃物でとどめを刺すなど犯行は大胆かつ凶暴で悪質だ。共犯者に被害者の殺害を何度も提案するなど果たした役割は大きい」と述べた。控訴せず確定。
石田芳夫(56)
岡畑千鶴子(59)
 同居していた無職石田被告と岡畑被告は、1997年12月30日、大阪市生野区の飲食店経営の女性(当時79)を絞殺。現金40万円や指輪などを奪ったうえ、浴室で遺体を切断して奈良県当麻町に運び、雑木林に埋めた。
1998年1月7日
1名
強盗殺人、死体遺棄他
最高裁
無期懲役
2003年9月8日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 両被告は公判にて、殺人などについては「関与していない」と主張、遺体を捨てたことは「暴力団関係者に脅迫、強要された」として無罪を主張していた。2001年3月16日、一審大阪地裁裁判長は「自供は信用できる」と求刑通り無期懲役判決を言い渡している。
藤根勲(59)
 2002年5月9日午後8時頃、無職、藤根被告は、群馬県玉村町の町道を歩いていた保険外交員の女性(当時33)を後ろから軽トラックではねて、「病院に連れて行く」と車内に連れ込み、顔を石で殴った後強姦。さらに別のワゴン車に移動し、女性の首をストッキングで絞めて殺害、車を遺体ごと近くの資材置き場に移動し、放置した。
 他に前妻を扇風機で殴打した傷害事件、2度にわたって木製置物合計4個を窃取した窃盗事件、強姦致傷事件で起訴されている。
2002年6月18日
1名
強姦致傷,死体遺棄,強姦,殺人,傷害,窃盗
東京高裁
無期懲役
2003年9月8日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 藤根被告は「無期懲役は重すぎる」として控訴していたが、白木裁判長は「女性には顔を始め、ほぼ全身に傷があり、藤根被告は躊躇することなく、激しい暴行をした」と認め、「無期懲役はやむを得ない」とした。
福田一夫(62)
 元暴力団組員の福田被告は、元暴力団幹部らと共謀し、1996、1997年、熊本市と福岡県大牟田市沖で覚せい剤約477キロを中国船籍の貨物船から小型船に積み替えて密輸、うち約50キロを暴力団組長に1億円で譲り渡すなどした。
不 明
0名
麻薬特例法違反(業としての不法輸入)他
最高裁
無期懲役、罰金1000万円、追徴金約23億6900万円
2003年9月9日
無期懲役、罰金1000万円、追徴金約22億8900万円(被告側上告棄却、確定)
 2001年4月17日、東京地裁で一審判決。10月に東京高裁で二審判決。麻薬特例法違反事件での追徴金額では、最高裁が把握している中で過去最高という。
 
元少年(22 事件当時19)
 元少年は友人(21 一審無期懲役が確定)や元少年(事件当時19 二審無期懲役判決、確定?)と共謀し、遊興費や借金の返済のために友人の父である会社員(当時55)に掛けられた保険金約1億4千万を奪おうと計画。2001年9月6日午前3時頃、鳥取県米子市に住む会社員方に侵入し、自宅で寝ていた会社員を刃物で殺害、会社員の妻にも約2週間のけがを負わせた。
2001年9月6日
1名
強盗殺人、強盗殺人未遂
最高裁
無期懲役
2003年9月16日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2002年4月24日、一審無期懲役判決。2003年5月12日、控訴棄却。
葛西史明(31)
 無職、葛西被告は1996年6月頃から交際し、9月末頃別れた専門学校生(当時19)とよりを戻そうとしたが、冷たくされたことに立腹。1996年10月24日午後3時50分頃、京都府八幡市にある専門学校生の自宅アパートに押し掛けて、刃物で切り付けるなどして失神させた。その後、玄関にあった灯油をかけて放火し、殺害した。
1996年11月1日
1名
殺人、現住建造物等放火
最高裁
無期懲役
2003年9月16日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 葛西被告は一貫して「交際はしていたが、事件に身に覚えはない」と無罪を主張。2000年3月、京都地裁で一審無期懲役判決。
神和彦(50)
 無職神被告は2003年3月14日午前11時5分頃、札幌市手稲区の無職女性(当時74)宅に金目当てで侵入。室内を物色中、帰ってきた女性に見つかり騒がれたために首を両手で絞め、いったん息を吹き返した女性の首に腰ひもを巻き付けて窒息死させ、現金84000円とキャッシュカードを奪った。さらにカードを使って銀行口座から現金69万3千円を奪った。神被告は女性の長女の元交際相手だった。
2003年3月30日
1名
強盗殺人、窃盗他
札幌地裁
無期懲役
2003年9月19日
無期懲役
 弁護側の「被告は心身共に極限状態の中で犯行に至ったもので計画性はない」との主張を退けた。
中村昇(36)
 オウム真理教元幹部中村昇被告は以下の4つの事件で起訴された。●1993年11月からのサリン生成プラント建設、●1994年6月27日、長野県松本市でサリンを撒布し住民7人を殺害、被告は実行現場の警備役を担当、●1994年7月10日、信者の逃亡を手助けしようとした元信者の首をロープで絞めて殺害、遺体を焼却、●1995年2月28日、逃亡した女性信者の所在を聞き出すために信者の実兄である目黒公証役場事務長を逮捕監禁、死亡させ、遺体を焼却。
1995年7月9日
9名
殺人、殺人損壊、殺人未遂、逮捕監禁致死、殺人予備
東京高裁
死刑
2003年9月25日
無期懲役(検察、被告側控訴棄却)
 中村被告は、目黒公証役場事務長監禁死亡事件で逮捕監禁罪の成立を認めた以外は、殺意を否認するなどして無罪を主張した。2001年5月30日、東京地裁で「各事件はいずれも教団で絶対的な存在だった松本智津夫被告=教祖名麻原彰晃=の指示で実行され、中村被告は教団の仕事として犯行に加担し固有の動機はなかった」として無期懲役判決。求刑通り死刑を求める検察側と、有期刑を求める被告側がともに控訴していた。被告側は上告した。2006年9月4日、被告側上告棄却、確定。
田口文一(61)
中克己(62)
 雑貨販売業田口文一被告と無職中克己被告は、2002年9月7日午前9時頃、宇都宮市に住む刀剣類の収集家の男性(当時81)方で、金庫にあった日本刀のつばやさやなど約110点、762万円相当を強奪。男性の顔にビニール袋をかぶせて上から粘着テープを巻き付け、殺害した。田口被告はこの事件以前にも、愛知県小牧市の骨とう店に押し入り店主にけがをさせたほか、中被告らと福島県郡山市や宇都宮市の古美術店で窃盗を繰り返していた。
2002年11月3日
1名
強盗殺人、死体遺棄、詐欺他
宇都宮地裁
無期懲役
2003年9月25日
無期懲役
 検察、被告ともに控訴しない意向。
梶谷浩司(31)
西村成一(55)
 元コンビニエンス店長梶谷浩司被告と元警備員西村成一被告は、大阪府寝屋川市にあるスナックの常連客だったが、スナックの女性経営者(当時62)からそれぞれ1800万円、1000万円の借金があった。2被告は借金を免れようと、2002年10月18日夜、女性経営者を焼き肉に誘いだし、車内で首を絞めて殺害。翌日、寝屋川市の貸しガレージで遺体をドラム缶に入れ、コンクリート詰めにして遺棄した。2人は11月11日、事情聴取直後に逃走、22日に指名手配された。
2003年1月27日
1名
強盗殺人、死体遺棄
大阪地裁
無期懲役
2003年9月26日
無期懲役
 弁護側は「被害者からの借金が違法な高金利で、追い詰められていた」と情状酌量を求めていた。梶谷被告は控訴せず確定。西村被告は控訴した。2004年5月18日、被告側控訴棄却。2004年10月20日、被告側上告棄却、確定。
高野貴広(27)
 無職高野被告は2001年8月22日、売買交渉を装って東京都目黒区の外車販売店店長の男性(当時41)を呼び出して包丁で腹などを刺し、男性が持ってきた330万円を奪おうとしたが、抵抗され逃走。男性は病院に運ばれたが同日、死亡した。
2002年2月13日
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年9月29日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2002年10月28日、東京地裁一審無期懲役判決。
柴田清一(62)
 不動産会社シバホーム社長柴田清一(62)、元同社役員K(52)両被告は共謀し、1999年から2000年にかけて、名古屋市天白区にある不動産賃貸業者(当時66)やその母親や兄名義の土地計8筆の書類を偽造。所有権が柴田被告の不動産会社に移転したとする虚偽の登記をし、建設会社などに約13億円で勝手に転売した。
 さらに、不正が発覚しそうになったため2000年7月9日、自宅で不動産賃貸業者の頭を数十回金属バットで殴って殺害し、翌10日に遺体を名古屋市港区の空き地に埋めた。
2001年1月28日(電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで)
1名
殺人、死体遺棄他
名古屋地裁
無期懲役
2003年10月7日
無期懲役
 K被告は求刑懲役20年に対し、懲役16年の判決。柴田被告側は「殺害は業者の親族(故人)や暴力団幹部から依頼された」など主張したが退けられた。
関井雅信(46)
大野義隆(43)
 無職だった関井被告と大野被告は金に困り、1999年5月21日未明、名古屋市に住む知人のトラック運転手(当時36)を殺害し愛知県幸田町の山中に捨て、預金200万円を引き出した。2年後、別の窃盗容疑で自首し、逮捕された男性(どちらかは不明)が殺害を自供、遺体が発見された。
2001年7月26日
1名
強盗殺人,死体遺棄,建造物侵入,窃盗,有印私文書偽造,同行使,詐欺
名古屋高裁
無期懲役
2003年10月8日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 関井被告は強盗目的を否認、大野被告は死体遺棄のみ手伝ったと主張。両被告は一審公判途中から起訴事実の一部をそれぞれ否認していたが、川原裁判長は一審判決と同様に「否認後の供述は不自然で信用できない」と退けた。2003年4月22日、一審無期懲役判決。両被告側は上告した。2004年3月16日、被告側上告棄却、確定。
坂本正人(37)
 2002年7月19日午後、無職坂本被告は、終業式を終えて群馬県大胡町内の路上を帰宅途中だった女子高生(当時16)に道を尋ねるふりをして無理やり乗用車に乗せ連れ去り、約5キロ離れた同県宮城村の山林で首を手で絞めたあと、さらにカーステレオのコードで絞めて殺した。殺害後の同日夜から翌日昼ごろまでの間、数回にわたり、女子高生の携帯電話を使い、「金を用意しろ。娘がどうなってもいいのか」などと自宅に脅迫電話をかけ、同県内の路上で身代金として23万円を受け取った。犯行の動機については、児童相談所にいる別れた妻や子に会うため、職員に面会を強要する手段として女子高生を人質に取ろうとした、などと説明した。前妻らは坂本被告から家庭内暴力を受けたため、保護されていた。他に前橋市の民家で約10万円を奪った強盗罪などにも問われた。
2002年7月20日
1名
殺人、わいせつ略取、人質による強要行為等の処罰に関する法律違反、強姦、窃盗、拐取者身の代金取得、住居侵入、強盗、傷害
前橋地裁
死刑
2003年10月9日
無期懲役
 裁判長は「冷酷、残虐かつ凶悪な犯行」「行き当たりばったりの犯行で残虐極まりない」と指摘。無期懲役とした理由については、「刑事責任は重大だが、究極の刑罰である死刑には該当しない」と述べた。この裁判をめぐっては、両親や中学時代の仲間が中心となって極刑を求める署名約7万6000人分を前橋地検に提出していた。検察側は判決を不服として控訴した。2004年10月29日、東京高裁は一審破棄、死刑判決を出した。被告側は上告せず、確定。
タン・ブン・ケ(29 マレーシア国籍)
 無職タン被告は元警備員千葉弘幸受刑者(44)=無期懲役が確定=と共謀。2002年4月30日未明、埼玉県狭山市市民会館の警報装置を誤作動させて警備員Mさん(当時26)をおびき寄せ、くぎ抜きや特殊警棒で殴打。粘着テープで縛り、包丁で刺し殺した。奪った合鍵で市内の銀行支店に侵入し、現金自動預入払出機(ATM)から現金1934万円を盗んだ。
2002年5月19日
1名
造物侵入,強盗殺人,窃盗,出入国管理及び難民認定法違反
東京高裁
無期懲役
2003年10月9日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 2003年2月7日、一審無期懲役判決。タン被告のみ、量刑不当を主張し控訴。
矢部昭夫(57)
 整体院経営矢部被告は貸家の家主だった会社員の男性(当時46)が独身の資産家であることに目を付け、自分の知り合いだった知的障害者の女性(当時20)との婚姻届を偽造。1991年9月29日、同町井戸の荒川岸から男性を岩場に突き落として殺害し、女性に財産処分の委任状を書かせ、財産を奪おうとした。
1991年12月2日(公正証書原本不実記載などの疑い)
1名
殺人、有印私文書偽造他
最高裁
無期懲役
2003年10月14日
無期懲役(被告側上告棄却)
 物証はほとんどなし。男性は事故死であると矢部被告は無罪を主張。1999年6月29日、浦和地裁熊谷支部一審無期懲役判決。2001年6月27日、被告側控訴棄却。
北村浩一(35)
 オウム真理教元幹部北村被告らは教団元代表松本智津夫被告(48)と共謀し、1995年3月20日朝、東京都心の地下鉄3路線5電車にサリンを散布した。北村被告は丸ノ内線の散布役広瀬健一被告(39)=一審死刑、控訴中=を乗用車で送迎した。また同年3〜4月、目黒公証役場事務長監禁致死事件の実行役をかくまった。
1996年11月14日
12名
殺人、殺人未遂、犯人隠匿、犯人隠匿隠避
最高裁
無期懲役
2003年10月14日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 北村被告の弁護側は「一、二審は共犯とされる者の行為で発生した結果の重大性に目を奪われ、被告の役割や行為を無視しており、無期懲役は重すぎる」などと主張した。1999年11月一審、2002年1月二審、いずれも求刑通り無期懲役判決。
中村伸一(40)
 ケアマネージャー(介護支援専門員)中村伸一被告は、ギャンブルなどによる500万〜600万円の借金の返済に困り、2001年4月3日午後2時頃、勤めていた介護サービス会社の利用者で、ケアプラン(介護計画)作成時に知り合った和歌山市新雑賀町の元旅館女将(当時75)の首をひもで絞めて殺害。預金通帳や定額郵便貯金証書(残高計約3000万円)などを奪い、和歌山市内の地銀窓口で現金75万3500円を引き出した。さらに2日後、車で遺体を運び、同町最上の空き地で灯油をかけて燃やして埋めた。
 また2000年11月から2001年3月の間、特別養護老人ホームなどで現金などを盗んだ。
2001年5月4日
1名
強盗殺人、死体遺棄、有印私文書偽造・同行使、詐欺
和歌山地裁
無期懲役
2003年10月15日
無期懲役
 中村被告は、殺害後に通帳を盗むことを考えたなどと強盗目的を否認して殺人と窃盗罪の適用を求めていたが、裁判長は「犯行当時、借金返済に窮しており、強盗目的は合理性がある」と退けた。中村被告は窃盗罪で確定判決を受ける前の1999年6月と7月の窃盗罪にも問われ、無期懲役とは別に懲役1年(求刑懲役1年6月)の判決も言い渡された。被告側は控訴した。2004年6月4日、控訴棄却。
土屋潔(61)
 無職土屋被告は金に困り、2002年7月17日深夜、愛知県豊川市御油町に住む知り合いの資産家男性(当時83)宅に侵入。就寝中の男性の顔や頭を金属バットのような鈍器で殴り殺害。男性のショルダーバッグや小銭入れを奪った。
2002年7月19日
1名
強盗殺人
名古屋地裁豊橋支部
無期懲役
2003年10月15日
無期懲役
 
余強(29)
 中国人男性の無職余強(ユチャン)被告は他の中国人男性3人と共謀し、2001年8月、中国人女性のエステ店員(当時45)を殺害し、現金を奪った。
2002年5月29日
1名
強盗殺人他
東京地裁
無期懲役
2003年10月16日
無期懲役
 共犯で強盗致死罪などに問われた中国人男性2人は懲役14〜15年(求刑はいずれも無期懲役)とした。残る1名は逃亡中。
徐慶泰(51)
 パチンコ店経営徐被告は、母親(81)やその養女(48)=いずれも懲役16年確定=と共謀。母親が主体となり、パチンコ店員の男性と養女を偽装結婚させた上、9000万円の生命保険金を掛けた。1986年11月、徐被告と養女は徐被告の経営するスナックで、男性に睡眠薬の入ったウイスキーを飲ませ、新潟市の鳥屋野潟付近で男性を路上に突き落とし、ひき殺そうとしたが失敗。1987年3月2日、再び母親の指示で、徐被告と養女は薬物を飲ませて仮眠状態の男性を乗用車に乗せて鳥屋野橋に行き、鳥屋野潟に突き落としたが、男性が泳いで岸にたどり着き失敗。3日午前4時ごろ、西蒲・中之口村の両郡橋から男性を中ノ口川に投げ込み、水死させた。
 しかし、母親と徐両被告が、養女と相談せずに一部保険金の請求手続きをしたことから、仲間割れ。養女の印鑑を必要とした徐被告らは、養女を三回監禁したが、保険金7750万円は養女が独り占めした。
 事件は事故として処理されたが、1989年秋に別の容疑者が保険金詐欺を知っているとして供述したため、捜査が開始された。
 徐被告には1億8000万円以上の借金があった。また徐被告は5回にわたって車など約250万円相当の盗みを行っている。
1990年5月24日
1名
殺人、詐欺他
最高裁
無期懲役
2003年10月20日
無期懲役(被告側上告棄却)
 徐被告はアリバイとともに無罪を主張。母親も無罪を主張。養女は計画に荷担せず、殺人を目撃しただけと主張した。1996年2月20日、新潟地裁で母、養女とともに一審無期懲役判決。1999年3月9日、東京高裁は母、養女の一審判決を破棄し、懲役16年を言い渡して確定。徐被告は2000年1月27日、被告側控訴棄却。
今井和美(45)
石川恒雄(51)
 元暴力団員の両被告は、2002年1月、新潟市内で今井被告と同居していた男性(当時48)を脅して現金約28000円とキャッシュカードを強奪。革製ベルトで男性の首を絞めて窒息死させ、遺体を同市内の砂防林に埋めて遺棄した。更に、現金自動預払機を使い、奪ったキャッシュカードで銀行口座から現金80万円を引き出すなどした。死体は2月13日に発見された。
2002年2月14日
1名
強盗殺人、死体遺棄
東京高裁
無期懲役
2003年10月20日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 弁護側は「計画性や殺意はなかった」と主張したが、中川武隆裁判長は「当初から被害者を殺害し金を奪う目的だったのは明らか。金のためには人命も意に介さない悪質な犯行で、責任は誠に重大」として退けた。2003年2月26日、新潟地裁無期懲役判決。被告側は上告した。2004年4月16日、被告側上告棄却、確定。
ゴビンダ・プラサド・マイナリ(37 ネパール国籍)
 ネパール国籍の元飲食店従業員ゴビンダ被告は、1997年3月9日未明、東京都渋谷区のアパートの空き室で、東京電力の女性社員(当時39)の首を絞めて殺害、所持金約4万円を奪った。
1997年5月20日
1名
強盗殺人
最高裁第三小法廷
無期懲役
2003年10月20日付
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 被告側は一貫して無罪を主張。直接証拠はなく、状況証拠の評価が争点となった。2000年4月14日、東京地裁無罪判決。検察側は控訴し、2000年12月22日、東京高裁で逆転有罪、無期懲役判決。被告側が上告していた。
 2005年3月24日、東京高裁へ再審を請求。2012年11月7日、東京高裁の再審で無罪判決。検察側上訴せず確定。
大石一敏(50)
 設計事務所を経営していた大石被告は、とばくで多額の損失を抱え、事務所の経営も悪化していたことから、美術品強奪を計画。2000年11月19日夜、静岡県焼津市で東京都大田区の美術商(当時52)の首を絞めて殺害。美術商が所有する美術品17点(約2237万円)を盗み、20日未明、事務所にて遺体をのこぎりでバラバラにして大井川港に遺棄した。
2000年12月13日
1名
強盗殺人、死体遺棄他
東京高裁
無期懲役
2003年10月21日
無期懲役(一審判決破棄)
 公判で、大石被告は殺人罪などは認めたものの、絵を奪う強盗目的や計画性を一貫して否認。2002年7月、静岡地裁は強盗殺人罪を否定し、殺人罪と窃盗罪を適用して懲役18年判決。不服とした検察側と、量刑が重すぎるとして弁護側の双方が控訴していた。東京高裁は「とばくで多額の損失を抱え、事務所の経営も悪化しており、美術品強奪のために殺害したと推認できる」と指摘した。被告側は上告した。2004年7月12日、被告側上告棄却、確定。
村瀬国隆(32)
 無職村瀬被告は2000年10月頃?に通りすがりに見かけた東京都板橋区の女性会社員(当時26)の自宅に3回にわたって侵入。1回目は女性に叫ばれて逃走し、2回目は不在だったが、3回目の2000年12月16日、金を盗もうと侵入したが気付かれたため首をタオルで絞めて殺害。現金1500円が入った財布や携帯電話などを奪った。
2000年12月20日
1名
強盗殺人、強盗強姦未遂他
東京高裁
死刑
2003年10月22日
無期懲役(検察・被告側控訴棄却)
 2002年9月4日、一審東京地裁は無期懲役判決。東京高裁で裁判長は「凶悪な犯行だが控訴審で真剣な反省がみられる」として一審判決を支持した。被告側は上告した。2005年4月12日、被告側上告棄却、確定。
太田恵一(28)
 太田被告はパチスロやパブ通いなどで消費者金融につくった借金を返済するため、2003年4月7日午前一時半頃、かつて勤務した千葉市のトンカツ店元同僚(当時25)を仕事帰りに誘い出し、自宅近くの路上に止めた乗用車内で、準備した筋切り包丁を首などに突き刺して殺害。鍵を奪って店に侵入し、金庫から売上金100百万円などを奪った。遺体は同市緑区の路上に車ごと放置した。
2003年4月8日
1名
強盗殺人、銃刀法違反、建造物侵入、窃盗、死体遺棄
千葉地裁
無期懲役
2003年10月22日
無期懲役
 控訴せず、確定。
本橋文男(52)
 本橋被告は、元請け会社によって、経営していた型枠解体業が廃業に追い込まれたと勝手に思いこみ、2002年12月3日午後0時半頃、この元請け会社の現場責任者だった男性(当時35)を三島市内の林道で射殺。その後、元請け会社と懇意にしていた建設会社に押し入り、社長や建設会社社員ら4人を人質に立てこもった。社長と家族2人は途中で脱出、本橋被告は約32時間半にわたって立てこもった後、翌日午後10時過ぎに投降した。
2002年12月4日
1名
殺人、人質による強要行為等の処罰に関する法律違反他
静岡地裁沼津支部
無期懲役
2003年10月23日
無期懲役
 被告側は控訴した。2004年4月12日、被告側控訴棄却。2004年11月1日、被告側上告棄却、確定。
林同清(32 中国籍)
 2000年5月1日夜、中国籍の無職林被告は会社役員らと共謀し、横須賀市内の元会社社長(当時64)方に押し入り、一人で居た元社長を粘着テープで縛って窒息死させ、現金や貴金属など計約640万円相当を奪った。
2001年3月14日
1名
強盗致死、窃盗他
横浜地裁
無期懲役
2003年10月24日
無期懲役
 逮捕当時は容疑を否認(その後は不明)。別の窃盗事件などで2000年10月に懲役3年の実刑判決を受け、逮捕当時は横浜刑務所に服役中だった。
金哲山(32 中国籍)
 中国籍の無職金哲山被告は2002年2月26日午前1時頃、知人男性(当時19)と盗み目的で川崎市川崎区のナイトクラブの従業員寮に侵入し、フィリピン人男性従業員(当時36)をナイフで刺殺し、キャッシュカードを奪い、現金9万4000円を引き出した。同年1月19日には2人で都内のマンション一室に侵入し、包丁で住人を脅し現金約2万6000円などを奪った。
 金被告は11月22日午後0時50分頃、川崎市川崎区の横浜地裁川崎支部構内で、独房の便器から取った金属製蝶番で腰縄を切り、護送用マイクロバスから降りたところで走って逃走。28日未明、大阪市生野区のスナックで女性店長(69)の首を絞め、現金8万円と女性が身につけていたネックレスなどを奪い、けがをさせた。29日午後4時半ごろ、大阪市西成区の路上にいるところを発見、逮捕された。
2002年3月2日
1名
強盗殺人、加重逃走、強盗致傷他
横浜地裁川崎支部
無期懲役
2003年10月27日
無期懲役
 知人男性は2003年9月8日、求刑通り一審無期懲役判決。被告側は控訴した。2004年3月1日、被告側控訴棄却。
鈴木勝美(34)
 コンピュータソフト会社役員今帰仁(旧姓・矢代)秀樹被告は、東京都世田谷区で一緒に会社を設立したコンピュータソフト会社社長(当時39)、女性役員(当時29)、鈴木勝美被告と2000年11月13日、事務所で会社経営について話し合っていたが、社長が今帰仁被告に貸した借金1500万円の返済を迫ったため口論となった。今帰仁被告と鈴木被告は共謀して女性役員の首を絞め「逃げたら殺す」と脅迫し別室に監禁状態にする一方、社長を事務所内で絞殺した。さらに遺体を茨城県内の山林に埋めた。
 女性役員は社内に監禁状態にされていたが、19日に自力で逃げ出し、玉川署に訴え出た。
2000年11月21日
1名
強盗殺人、死体遺棄、殺人未遂、逮捕監禁他
最高裁
無期懲役
2003年10月28日
無期懲役(被告側上告棄却)
 2002年9月10日、東京地裁で求刑通り無期懲役判決。控訴審判決日不明。今帰仁秀樹被告は2004年2月23日に最高裁で無期懲役が確定。
尾田幸夫(69)
 栃木県鹿沼市でおが粉製造業を営んでいた尾田幸夫被告は経営資金や生活費に困り、2002年10月9日午後4時頃、都賀町に住む知人の女性(当時66)が自宅兼工場を訪れた際、頭や背中などを鉄パイプで殴り、ビニール紐で首を絞めて殺害、現金約340万円を奪った。さらに午後6時半頃、宇都宮市の鬼怒川河川敷に遺体を埋めた。
2002年10月30日
1名
強盗殺人、死体遺棄
東京高裁
無期懲役
2003年10月30日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 須田裁判長は「被害者からの侮辱的な扱いや暴力に耐えかねたという酌むべき事情はあるが、犯行は極めて悪質で、無期懲役の量刑が誤りとはいえない」と述べた。2003年7月1日、一審無期懲役判決。被告側は上告した。2004年2月24日、被告側上告棄却、確定。
石川義純(31)
 人材派遣業石川被告は1997年4月21日深夜、人材派遣会社設立の出資金を巡ってトラブルになった福井市の日系ブラジル人の男性(当時30)方で、男性と同居人(当時30)の胸や背をナイフで刺して殺害、遺体を福井県丸岡町の山中に捨てた。
1997年6月16日
2名
殺人、死体遺棄
名古屋高裁金沢支部
死刑
2003年10月30日
無期懲役(検察・被告側控訴棄却)
 石川被告は無罪を主張。2001年8月2日、福井地裁で松永真明裁判長は直接証拠に乏しい中、遺留品などの状況証拠を積み重ねた検察側の立証に沿って「合理的な疑いを入れない程度に起訴事実が証明された」と判断した。しかし、検察側が凶器と位置付けたサバイバルナイフは「凶器とは認められない」と否定。凶器を特定しないまま殺人を認定した。しかし「犯行は残忍で悪質だが、犯行時24歳で、矯正の可能性がないとは言い切れない」として無期懲役判決。検察、被告側がともに控訴していた。被告側は上告した。2004年7月29日、被告側上告棄却、確定。
半沢馨(67)
 会社役員半沢馨被告と、弟(64)は事業の失敗などで負債が約3億5000万円に達し金に困ったため、2002年6月8日夜、金品などを奪おうと馨被告が旭川市の建設会社会長(当時76)方に侵入。午後11時半ごろ、帰宅した会長にライフル銃とまさかりを突きつけ、「騒ぐな、金庫を開けれ」と脅したが、抵抗したため、ナイフで腹部を数回刺して、殺害した。昇被告は裏口で見張りをした。両被告はこのほか、2002年5月から約2カ月の間に、約10件の強盗や窃盗などを繰り返した。
2002年9月20日
1名
強盗傷人、住居侵入、強盗殺人、窃盗、建造物侵入、窃盗未遂、銃刀法違反、火薬類取締法違反
旭川地裁
無期懲役
2003年10月30日
無期懲役
 弟は求刑懲役15年に対し、懲役12年の判決。弟はいずれの事件も起訴事実を認めた。馨被告もほぼ全面的に起訴事実を認めたが、殺害については未必だったと主張していた。半沢馨被告は控訴した。弟は控訴しなかった。2004年4月22日、控訴取り下げ、確定。
早竹和也(41)(離婚前の姓は京谷)
 早竹和也被告は妻(二審懲役5年判決)、主犯格の元暴力団員Y被告(一・二審懲役15年判決)、人材派遣業F被告、無職K被告(2005年7月6日 懲役12年判決)らと共謀。2001年9月1日、工事業者を装って待ち伏せ午後11時15分頃、名古屋市中区のマンション前の路上でタクシーから降りたホストクラブ経営者(当時54)を銃撃し、車のトランクに押し込めて拉致し逃走。さらに近くのマンションのベランダで犯行を目撃し悲鳴を上げた経営者の知人女性に向けて発砲、負傷させた。さらに拉致した経営者がトランクの中で死亡していたため、所持金と貴金属類を奪ったうえ、遺体をドラム缶にコンクリート詰めにして滋賀県彦根市の川に沈めた。
 犯行は、F被告がY被告に「金もうけの話がないか」と持ちかけたのが発端。F被告が指示役で、同被告の人材派遣会社で働いていた早竹被告や日系ブラジル人数人(うち二人は逮捕監禁容疑で指名手配)が実行役を務めた。
2001年10月18日
1名
強盗殺人、死体遺棄、銃刀法違反他
名古屋地裁
無期懲役
2003年10月31日
無期懲役
 早竹被告と妻の元夫婦は、10月15日に車両窃盗事件で逮捕され、本事件を供述した。被告側は殺意がなかったと主張したが、未必の故意があったとされた。控訴せず確定。他の4被告は殺意がなかったとして強盗致死罪の罪に問われている。妻は二審で強盗致死ほう助罪などが適用され懲役5年を言い渡された。
大森秀一(35)
 無職大森被告は、2002年07月21日午前6時50分頃、JR東京駅のコンビニエンスストアで菓子パン2個、おにぎり1個、コーヒー牛乳の4点550円相当を万引きして店外に出たところを店長(当時33)に見つかり、取り押さえられそうになった。大森被告は別の窃盗事件で有罪判決を受け執行猶予中だったため、「捕まれば刑務所行きだ」と考え、用意していたナイフで店長の腹を一突きして逃走した。店長は刺された後も追いかけたが倒れ、病院に運ばれたが死亡した。
2002年7月23日(自首)
1名
強盗殺人
東京高裁
無期懲役
2003年11月7日
無期懲役(一審破棄)
 2003年1月16日、求刑無期懲役に対し、東京地裁は今年1月、「事件発生から3日目という早期に自首し、捜査に貢献した」と指摘し、「犯行が偶発的」「被害額が五百五十円と少額」点が有利な事情として刑が軽減されて懲役15年の判決。検察側と、「殺意はなかった」と主張する被告側がともに控訴した。東京高裁は「事前にナイフを用意するなど危険度が高く、いきなり刺して殺害するという犯行の残虐性と、結果の重大性を重視すべきだ」として一審判決を破棄した。被告側は量刑不当を理由に上告した。2004年2月23日、上告棄却、確定。
礒貝幸男(50)
 2000年7月27日、漁師礒貝幸男被告は、東京湾羽田沖で千葉県富津市の3人が乗り込んだ漁船にレジャーボートで襲撃し、船長(当時51)、乗組員(当時29)を刃物で刺して海に突き落とし死亡させ、乗組員(当時50)に重傷を負わせたうえ、逃走した。礒貝被告は船長から数百万円を借りて返済を迫られていたので、漁船の差し押さえを免れようとして犯行に及んだものだった。二人の遺体は、31日に発見された。
2000年7月29日
2名
殺人、殺人未遂
東京高裁
死刑
2003年11月11日
無期懲役(一審破棄)
 2002年3月12日、東京地裁で求刑通り死刑判決。被告側が控訴。東京高裁で裁判長は「借金のかたに漁船を取られることを恐れての計画的な犯行で責任は極めて重大だが、1人目を殺害した後は積極的な殺意は失っており、最後まで執拗な犯行だったとは言えない」「死亡した被害者が2人の同種事件と比較しても極刑にためらいを感じざるを得ず、終生贖罪させるのが相当だ」として一審判決を破棄した。検察側、弁護側ともに上告せず、刑が確定。
田辺照明(60)
 2001年9月3日午前10時頃、新潟県新井市にある建設業田辺被告宅へ、土地・家屋の引き渡し命令執行のために新潟地裁高田支部の執行官や債権者ら計7人が訪問。被告の妻が対応していたが、10時50分頃、外出先から帰宅した田辺被告が約43cmの日本刀を持ち出し、1階の居間にいた債権者たちに斬りかかった。上越市の家具会社不動産部門の社員(当時28)が胸を刺されて死亡、家具会社社長(当時50)と社員(当時44)の2人が重軽傷を負った。被告は左手親指を切り落としてしまったため入院、快復後に逮捕された。
2001年9月3日(逮捕状請求日)
1名
殺人、公務執行妨害他
最高裁
無期懲役
2003年11月11日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2002年9月10日、新潟地裁は求刑通り無期懲役判決。弁護側は「愛着のある家を手放したくないという極限状況での犯行」だとして、情状酌量を求めていた。2003年6月12日、被告側控訴棄却。
井上国雄(24)
 2002年4月6日午前2時50分頃、井上被告は共犯のO被告とともに『おやじ狩り』と称して足立区梅田の路上で帰宅途中の会社員(当時43)の頭や腹を殴るなどして現金約2万円や腕時計、クレジットカードなどを奪った。さらに約1時間後、近くのディスカウントストアで、奪ったカードを使い高級腕時計2個を購入しようとした。会社員は入院先の病院で5日後、脳座礁のため死亡した。
2002年5月28日
1名
強盗致死他
東京高裁
無期懲役
2003年11月12日
無期懲役(一審破棄)
 井上被告は別の窃盗事件で5月16日に逮捕、今回の事件の一部を自供した。2003年4月21日、東京地裁は「死亡を十分予見できたとは言えず、真摯に反省している」として有利な事情を酌量、懲役15年判決。検察側が控訴していた。東京高裁にて裁判長は「金欲しさで発案し、『おやじ狩り』として頭を容赦なく攻撃しており、死亡の予見は可能。落ち度のない一般人を襲い、社会への影響は大きく、厳罰が必要」と述べた。共犯のO被告も、一審懲役9年判決を破棄、懲役11年の判決が下された(確定?)。被告側は上告した。2004年3月29日、被告側上告棄却、確定。
渡部俊貴(38)
 暴力団幹部渡部被告は、2000年10月から2002年10月にかけて、熊本県内最大の密売元だったゲーム喫茶経営者(一審懲役15年、罰金800万円、追徴金7530万円 控訴中)ら九州、関東などの密売組織に1キロずつ宅配便で送るなどの方法で覚せい剤84.2キロ、大麻9キロを計約3億7700万円で譲り渡した。
2002年12月?日
0名
麻薬特例法違反(業として行う不正輸入等)他
熊本地裁
無期懲役、罰金1000万円、追徴金3億7745万円
2003年11月13日
無期懲役、罰金1000万円、追徴金3億7745万円
 渡部被告は2002年12月、熊本の密売人に覚せい剤を卸していたとして、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕、起訴された。2003年4月1日、覚せい剤密売が判明し訴因変更された。最高裁が把握している1966年以降、麻薬特例法違反での無期懲役判決は五例目、追徴金は過去2番目の高額という。渡部被告側は即日控訴した。
新井田勝明(45)
 熊谷市の自動車解体業新井田被告は、客として通っていた居酒屋経営者(当時68)から自動車部品の仕入れ資金として100万円を借りたが、返済を強く迫られ引き延ばしていたが、経営者から取り立て屋を回すと言われ、殺害を決意。2003年5月15日朝、経営者方を訪れて両手で首を絞めるなどして窒息死させ、現金46万円などを奪った。
2003年6月5日
1名
強盗殺人
さいたま地裁
無期懲役
2003年11月13日
無期懲役
 
福田和子(55)
 松山市でホステスだった福田被告は、1982年8月19日午後、同僚のホステスだった女性(当時31)のマンションで女性を絞殺、現金13万円と高級タンスなど約340点(956万円相当)の家具を奪った。遺体は同市内の山林に埋めた(死体遺棄罪は時効成立)。
 福田被告は逃亡直後に顔の整形手術を受け、数々の偽名を使いながら石川、京都、大阪、千葉など各地を転々とした。愛媛県警察協会が国内で初めて懸賞金を出して情報提供を呼び掛け、市民の通報から時効3週間前に福井市で逮捕、時効成立寸前に起訴された。
1997年7月29日
1名
強盗殺人
最高裁
無期懲役
2003年11月18日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 一審の松山地裁は犯行の計画性を否定したが強盗目的と認定し、検察側の求刑通り無期懲役とした。被告側は二審で「新たに金品を奪おうと思ったのは殺害後。強盗殺人ではなく殺人と窃盗だが、窃盗罪は時効が成立している」「同性愛関係のもつれから、とっさに殺意が生じた」と主張したが、高松高裁は「供述は信用できない」と退けた。
渡辺力(36)
谷本浩和(32)
 大分市の会社役員渡辺被告は借金返済のため、同じアパートに住む無職谷本被告と飲食店を開く開店資金を得ようと計画。2001年1月、大分市の知人女性の手足を縛り、車に監禁して負傷させ、現金約50万円を奪った。2001年2月7日午前5時頃、渡辺被告の親類である大分県の農家の男性(当時75)宅に侵入し、男性と妻を刃物で脅して山中に連れだし、夫妻の顔に粘着テープを巻いて、男性を窒息死させ、妻を崖下に突き落とし2週間の怪我を負わせ、現金約20万円を奪った。
2001年2月10日
1名
強盗殺人、強盗致傷他
最高裁
無期懲役
2003年11月20日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2001年2月10日に、女性監禁事件で逮捕された。3月3日に老夫婦連れ去り事件で再逮捕された。
原田久芳(29)
 原田はるみ受刑囚(無期懲役が確定)は4年前に元雑貨商(当時77)へ結婚を持ちかけて借りた約350万円の返済を迫られ、2002年3月19日、久芳被告と長女(当時18 少年院送致)と共謀。福島県相馬市内の自宅に元雑貨商を呼び出し、久芳被告が殺害。現金40万円と乗用車を奪い、遺体をダム湖に捨てた。
2002年5月12日
1名
強盗殺人、死体遺棄他
仙台高裁
無期懲役
2003年11月20日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 弁護側は「被告は妻の言いなりになっただけ。刑事責任ははるかに軽い」と刑の減軽を求めていた。裁判長は判決で、原田被告が当初は殺害に反対したことなどから、弁護側の主張に一定の理解を示したが「犯行への加担を決意したのは被告自らの選択で、しかも中心的な実行行為を行った。減軽して懲役15年にするのが相当とまでは言えない」と結論付けた。2003年1月31日、原田はるみ受刑囚とともに大坂地裁無期懲役判決。被告側は上告した。2004年3月29日、被告側上告棄却、確定。
国沢豊(58)
 広島県三次市の土木建築会社社長国沢被告は、社員(当時46)の態度が日頃から反抗的だとして、元同社役員のT被告(逮捕時覚せい剤取締法違反で服役中 二審懲役20年判決確定)と共謀して殺人を計画。2001年4月12日正午頃、広島県庄原市の同社資材置き場で、社員の腹などを包丁で刺して殺害。遺体を同所に埋めた。
2002年2月28日
1名
殺人、死体遺棄
広島地裁
無期懲役
2003年11月21日
無期懲役
 国沢、T両被告は過去にも殺人事件を起こし服役している。 国沢被告は第2回公判から起訴事実を否認。遺体は未だ見つかっていない。凶器などの物的証拠もない。逮捕後の自白については「借金などで自暴自棄になっていた」と説明。検察側は、国沢被告が遺体を埋め替えたとしている。被告側は控訴した。2005年1月18日、被告側控訴棄却。2005年8月30日、被告側上告棄却、確定。
保田克博(33)
 無職保田被告は2002年10月10日、顔見知りとなった大阪市に住む独居女性(当時87)を足の治療によい病院がある」などといって車で松原市内へ連れ出し、女性のキャッシュカードを奪ったうえ、女性を放置自動車のトランクに閉じ込めた。女性は脱水症などで死亡した。その後、カードを使って女性の口座から現金計約580万円を引き出した。
2003年1月29日
1名
強盗殺人、窃盗他
大阪地裁堺支部
無期懲役
2003年11月27日
無期懲役
 被告側は控訴した。2004年6月3日、控訴棄却。2004年9月27日、上告棄却、確定。
佐野和幸(42)
亀野晋也(28)
 重機オペレータ佐野被告と無職亀野被告は暴力団員H容疑者(34 指名手配中)と共謀して、神戸市などで展開しているテレホンクラブチェーンの襲撃を計画。2000年3月2日午前5時5分頃、盗んだナンバープレートを付けた乗用車で神戸駅前店に乗りつけ、一升瓶で作った火炎瓶1本を店内に投げ込んで同店の一部を焼き、店員1人に軽傷を負わせた。10分後には東約1キロの元町店に2本を投げ込んでビル2、3階部分計約100平方メートルの同店を全焼させ、男性客4人を一酸化炭素中毒で殺し、店員ら3人に重軽傷を負わせた。
2000年5月16日
4名
窃盗、現住建造物等放火、殺人、殺人未遂、火炎びんの使用等の処罰に関する法律違反、暴力行為等処罰に関する法律違反
神戸地裁
佐野被告:死刑
亀野被告:無期懲役
2003年11月27日
共に無期懲役
 弁護側は「元町店で佐野被告は投げていない。亀野被告が投げた1本も発火せず、店員が投げ返したため炎上した」と主張。また「脅すためで殺意はなかった」と主張したが、一審裁判長は「未必的な殺意を有していた」と認定。「何らかの組織的背景のもとに、制裁、ないし嫌がらせを加える目的で敢行され、酌むべきものはまったくない」と指摘したが、佐野被告について「多数の死傷者の発生を欲して行動したものではない」として「極刑がやむを得ないとは認めがたい」とした。両被告とも控訴した。佐野被告については検察側も控訴した。2005年7月4日、検察・被告側控訴棄却。2006年11月14日、被告側上告棄却、確定。
申博(39)
(北朝鮮国籍)
 2002年4月29日夜、茨城県総和町のすし店で店主Sさん(63)を刺殺し、現金76,000円を奪った。
2002年7月2日
(5月11日、無銭飲食で逮捕)
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年11月27日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2003年1月15日、一審無期懲役判決。2003年6月13日、控訴棄却。
林信行(59)
 会社員の林被告は元部下で無職の男性(50)から借りた約1000万円の返済を免れるため、2001年12月1日に嘘を付いて男性とともに新潟へ出発したが、嘘がばれて引き返す途中の3日、長野県平谷村の国道で男性を絞殺し、4日に静岡県戸田村の雑木林に遺棄した。
2002年2月9日
1名
強盗殺人、死体遺棄
東京高裁
無期懲役
2003年11月28日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 殺害によって被告が不当な利益を得たとして、裁判官は強盗殺人罪の成立を認めた。弁護側は「借金返済を免れる目的はなく、強盗殺人ではない」と主張したが、中川武隆裁判長は「『殺せば借金の事実を消せると思った』という捜査段階の供述は信用できる。自分を守ることだけを考えた悪質な犯行で責任は重大」と退けた。2003年5月8日、一審無期懲役判決。
岡英明(43)
 鹿沼市に住む岡被告は、スナック通いや賭け事でできた消費者金融などの借金を返済するため、多額の預金があり、40万円を借りていた栗野町に住む元同僚の調理師(当時48)から金を奪うことを計画。2002年9月2日午前1時ごろ、無施錠の調理師宅玄関から侵入し、寝ていた調理師の口をガムテープなどでふさいで両手足を縛った後、抵抗する調理師の首をタオルやビニールひもで2度にわたり絞めて殺害。遺体を壬生町の山林に埋めた後、キャッシュカードを使い計238円を引き出した。
2002年9月14日
1名
強盗殺人、死体遺棄他
東京高裁
無期懲役
2003年11月28日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 判決理由で高橋省吾裁判長は「被告に金を貸した被害者は感謝されこそすれ、殺される理由はない。計画的で粗暴な犯行で責任は極めて重大」と述べ、弁護側の量刑不当の主張を退けた。2003年7月24日、一審無期懲役判決。被告側は上告した。2004年5月19日、被告側上告棄却、確定。
今村宗則(42)
 無職今村被告は金に困り、2001年8月15日早朝、大阪市北区の洋服店店主(当時84)の店に2階の窓から侵入し、就寝中の店主の頭部を角材のようなもので殴った上、電気コードで首を絞めて殺害。現金約3万円とキャッシュカードを奪った。大阪府内の3つの銀行支店で現金を引き出そうとしたが、暗証番号が一致せず失敗していた。
2001年10月11日
1名
強盗殺人、窃盗未遂他
大阪地裁
無期懲役
2003年12月1日
無期懲役
 今村被告は強盗殺人について、一貫して「身に覚えがない」と否認していたが、判決は犯行現場に残っていた足跡や、銀行の防犯カメラに写っていた犯人の特徴が被告と類似していることから、被告の犯行と認定した。被告側は控訴した。2004年7月14日、控訴棄却。2004年12月13日、上告棄却、確定。
 別の強盗殺人事件で2010年5月31日、大阪地裁で求刑死刑に対し一審無期懲役判決。2011年2月24日、大阪高裁で検察側控訴棄却。2012年12月17日、検察側上告棄却、確定。この時の裁判で、本事件についても犯行を認めた。
小出正利(旧姓中林)(32)
 無職小出被告は2003年1月以降、同居していた横浜市西区の女性(当時30)から借金450万円の返済と別れる際の慰謝料300万円の支払いを迫られたため、殺害を計画。3月2日午後9時頃、マンションに帰った女性を絞殺し、遺体をたんすの中に入れ、山梨県秋山村の山中に捨てた。その後、小出被告はキャッシュカードで現金40万円を引き出したほか、インターネットを通じて雇った女性(詐欺、有印私文書偽造・同行使で逮捕)を使い、女性名義の貯金約360万円を郵便局から払い戻させた。遺体は5月4日に見つかった。
2003年5月7日
1名
強盗殺人、死体遺棄、窃盗、有印私文書偽造、同行使、詐欺
甲府地裁
無期懲役
2003年12月4日
無期懲役
 山本裁判長は判決で、「自らの金銭的欲望のために人命を奪い、動機には一片の酌量の余地もない」と厳しく指摘。無期懲役としたことについては、「生涯をかけて、しょく罪の人生を歩ませるのが相当」と説明した。小出被告は判決を聞き、傍聴席の遺族に一礼して法廷を出た。弁護側は控訴しない見通し。
内藤信也(51)
 無職内藤被告は1985年8月11日夜、大阪市東住吉区にある閉店後のパチンコ店へ知り合いの男性と侵入、大声で抵抗した男性経営者(当時58)を刺殺、現金約150万円を奪った。
 北海道の刑務所に窃盗罪で服役中の1999年3月、公訴時効1年5ヶ月前に逮捕された。
1999年3月24日
1名
強盗殺人
最高裁
無期懲役
2003年12月5日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 1999年11月、一審無期懲役。2000年12月、控訴棄却。
酒井健一(32)
 無職酒井被告は1999年1〜12月に宇都宮市などで、民家や店舗から女性用衣服を盗んだ後、証拠隠滅やうっぷん晴らしのための放火を繰り返した。7月に同県上三川町のクリーニング店に放火した際は、経営者の妻(当時53)が亡くなった。
不 明
1名
現住建造物等放火、窃盗他
最高裁
無期懲役
2003年12月5日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 一審宇都宮地裁無期懲役判決。2003年7月10日、被告側控訴棄却。
中村聡(37)
 元警備員中村被告は、老人ホームへの入居あっせんを装い、横浜市で同じマンションに住む一人暮らしの男性(当時64)から約1800万円をだまし取った上、1999年3月に自室で殺害。病死に見せ掛けるため、男性宅の浴室に遺体を運び放置するなどした。
2000年1月6日(詐欺で1999年10月に逮捕)
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年12月8日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 戸塚署は、部屋のかぎがかけられていたことなどから、「事件性はない」と判断。監察医も「心不全による水死」と鑑定し、遺体は解剖されないまま、捜査は打ち切られた。しかし男性の遺族が、中村被告が男性から借金をしていたことや、口座から1000万円以上を引き出していたことを発見し、警察に届け事件が発覚した。
千葉憲司(56)
 日立市の千葉憲司被告は、前妻と離婚したのは隣人で仲人だった漁業Iさん夫妻のせいだと逆恨みし、一家を道連れに自殺しようと計画。2000年3月1日未明、Iさん方に侵入しガソリンをまいてライターで火を放ったうえ、物音で起きてきた家族にも次々とガソリンを浴びせた。Iさんの妻(当時71)は、やけどのため翌月に死亡、長女と長女の夫、長女の娘の3人が顔や手などに大やけどを負った。Iさんは漁に出ており留守だった。
2000年7月29日
1名
殺人、現住建造物等放火他
東京高裁
死刑
2003年12月9日
無期懲役(一審破棄)
 2002年3月4日、水戸地裁で求刑通り死刑判決。被告側が控訴。争点だった事件当時の被告の精神状態について、判決は「被害者夫婦が信仰する宗教団体から、組織的嫌がらせを受けているという妄想に支配されていた」と指摘し、限定的な責任能力しか認めなかった。一審判決は、「妄想は重症ではなく、完全な責任能力があった」としていた。被告側は判決を不服として上告した。2004年6月22日、被告側上告棄却、確定。
奥村岩蔵(71)
 大阪市の無職奥村被告は、2003年2月21日午後6時半ごろ尼崎市道意町のアパートで、目や足が不自由で介護を受けていた男性(当時65)に借金を断られたことに腹を立て、男性を粘着テープで縛り、頭や顔など数十ヵ所を包丁で刺すなどして殺害した上、現金4100円などを奪った。奥村被告は以前、男性と同じ職場に勤めていた。
2003年3月18日
1名
強盗殺人
神戸地裁尼崎支部
無期懲役
2003年12月10日
無期懲役
 
佐藤健一(32)
 山形市の無職佐藤被告ら5人は、臓器売買目的で無職の男性(当時50)を同居させ、機会をうかがっていたが失敗。2002年5月11〜15日、山形市長町の路上などで暴行、16日には同市の路上で金属バットで何度も殴った上、軽乗用車を乗り上げて胸を圧迫し殺害し遺体を山元町の海岸に埋めた。
2002年9月17日
1名
殺人、死体遺棄他
山形地裁
無期懲役
2003年12月15日
無期懲役
 他の4被告は懲役15〜9年(求刑懲役20〜15年)を言い渡された。控訴せず確定。2被告も確定。他の2被告も控訴棄却。
上口亨(24)
 上口被告は2001年8月19日午前4時半ごろ、以前勤めていた札幌市の電器設備会社社員寮に盗み目的で侵入。物色中に女性管理人(当時67)に発見されたため、ドライバーで突きかかり、頭蓋骨骨折などの重傷を負わせた。さらに社員(当時32)に見つかったため、ナイフで胸などを数回突き刺し、殺害した。上口容疑者は会社の欠勤が多く、注意されたところ退職していた。
2001年8月19日
1名
強盗殺人他
最高裁
無期懲役
2003年12月18日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 控訴審で弁護側は「量刑は重すぎて不当」と主張したが、裁判長は退けた。
南逵雄(62)
 無職南被告は、2001年5月4日夕、かつて住んでいた三原町のマンションに入り、顔見知りだった3階のパート従業員の女性(当時35)宅に侵入。帰宅した女性をひもで縛り現金やキャッシュカードを奪った。また南被告は女性の部屋に居座り、5日午後6時ごろ、女性をベッドの枕に押しつけ窒息死させたうえ、6日午前、部屋に火をつけた。
2001年8月19日
1名
強盗殺人、現住建造物放火、死体損壊、窃盗他
最高裁
死刑
2003年12月18日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 2002年10月22日、神戸地裁一審無期懲役。裁判長は「犯行は卑劣かつ計画的。被害者の苦痛や無念さは想像するに難しくなく、遺族らが極刑を望むのは当然のこと」と指摘した上で、「殺害を長時間ためらうなど、事前の犯行計画を冷徹に実行したとは必ずしも言えず、十分ではないが反省の態度を示している」などと死刑を選択しなかった理由を述べた。検察側は、量刑不当と一審判決に対し控訴していた。2003年7月17日、大阪高裁で検察・被告側控訴棄却。
野村はつね(57)
 野村被告は山梨県春日居町のホテル経営者らに「法務省刑事局の国際刑事をしている」などと偽って「借金問題があるようだが、私が財産を守ってやる」と持ち掛け、6月までに五回に分けて現金や預金通帳など約6500万円をだまし取った。しかし旅館側から返還を迫られ、このホテルの従業員だった夫の兄(当時49)のせいで事件が露見したと思い込み、殺害を計画。義兄に約4000万円の保険金をかけたうえで、1998年9月17日午後11時半ごろ、睡眠薬を混ぜた菓子を食べさせて眠らせた上、義兄の自宅である敷島町のアパートの部屋に灯油をまいて火をつけ、一酸化炭素中毒死させた。放火殺人の前にも二人は殺害を図っていたが失敗していた。
1998年9月24日
1名
殺人、現住建造物等放火、詐欺他
最高裁
無期懲役
2003年12月22日
無期懲役(被告側上告棄却、確定)
 共謀した義兄の元妻は一審懲役11年が確定しており、弁護側は「元妻と比べて量刑が重過ぎる」などと主張していた。2000年11月一審無期懲役、2001年6月被告側控訴棄却。
小松武史(37)
 元消防士の小松被告は、弟(事件後に自殺)と付き合っていた女子大生(当時21)が別れ話を持ち出したことに腹を立て、仕返しをしてやろうと決意。弟や他の3人(懲役15〜18年が確定)とともに1999年7〜8月、女子大生を中傷するビラをまいた。さらに、小松被告は3人へ指示を出し、10月26日、JR桶川駅前で女子大生を刺殺させた。
1999年12月20日
1名
殺人、名誉毀損他
さいたま地裁
無期懲役
2003年12月25日
無期懲役
 小松被告は公判で「名誉棄損は弟が主導した。殺人の指示はしていない」と主張してきた。女子大生は、中傷ビラの配布などに絡み、名誉棄損容疑で上尾署に告訴し、助けを求めていたが、署員3人=懲戒免職、虚偽有印公文書作成罪などで有罪確定=が告訴調書を改ざんするなどして捜査を放置し、この間に殺人事件が起きた。事件はストーカー被害を見直す契機となり、2000年11月に「ストーカー規制法」が施行された。被告側は控訴した。2005年12月20日、被告側控訴棄却。2006年9月5日、被告側上告棄却、確定。
後藤重幸(69)
 元船員の後藤被告は、1996年8月8日午後11時30分頃、遊ぶ金欲しさで長崎市旭町の食料品店に侵入。二階で寝ていた女性(当時68)に気付かれたため絞殺、現金約83万円を奪った。また1995年10月23日夜にも同店に侵入し現金や切手など計6万円相当を盗んだ。後藤被告は1996年10月23日、知人の女性に言い掛かりを付けて殴り傷害容疑で逮捕、起訴されていた。
1996年11月8日
1名
強盗殺人、窃盗
福岡高裁
無期懲役
2003年12月25日
無期懲役(被告側控訴棄却)
 一審長崎地裁で弁護側は「取調官が遺体の写真を見せたり、土下座したりしたためやむを得ず自白したもので信用性がない」などと無罪を主張していたが裁判長は、「問題とすべき点はある」としながらも「犯人しか知りえない秘密の暴露に準ずる事実もあり、自白の根幹部分は信用できる」と述べ、2002年1月31日、求刑通り無期懲役判決。
 控訴審では死亡推定時刻が「9日午前0時から午前2時の間」とする新しい鑑定結果が出され、弁護側は一審認定を覆す新証拠と強調。しかし裁判長は「検視や解剖時の計測方法に問題があった」と捜査を批判した上で、新鑑定を「一審鑑定と同様に不十分な資料に基づいているため、アリバイの証拠に堪える厳密な結論とはならない」と指摘した。被告側は上告した。2005年2月14日、被告側上告棄却、確定。
中野繁幸(53)
 工員中野被告は消費者金融から数百万円の借金があったことから、2003年5月31日午後1時20分頃、栃木県佐野市のパチンコ景品交換所で、以前交際していた従業員(当時57)に出入り口の鍵を開けさせ、従業員の首をネクタイで絞めて殺害。現金約230万円を奪った。
2003年6月16日
1名
強盗殺人
宇都宮地裁栃木支部
無期懲役
2003年12月26日
無期懲役
 


※銃刀法
 正式名称は「銃砲刀剣類所持等取締法」

※麻薬特例法
 正式名称は「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律」

※高裁判決
 徳丸慈文、桐生誠一、野尻義孝、石塚英地、今帰仁秀樹、塚本芳明、広野泰一、古里吉樹、中村光貴、丸定一、篠原秀樹、鈴木勝美、高野貴広、飯田英二、渡辺力、谷本浩和、南逵雄各被告は2003年度に高裁判決が下されたものと思われるが、該当記事が発見できなかったため、カウントを別にしている。

※確定について
 求刑死刑について一審無期懲役判決、検察側のみ控訴して無期懲役判決が下された被告については確定したものと見なしている。

【参考資料】
 各種新聞記事

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