求刑無期懲役、判決有期懲役 2020年度





 2019年度に地裁、高裁、最高裁で求刑無期懲役に対し、有期懲役・無罪の判決が出た事件のリストです。目的は、無期懲役判決との差を見るためですが、特に何かを考察しようというわけではありません。あくまで参考です。
 新聞記事から拾っていますので、判決を見落とす可能性があります。お気づきの点がありましたら、日記コメントでご連絡いただけると幸いです(判決から7日経っても更新されなかった場合は、見落としている可能性が高いです)。
 控訴、上告したかどうかについては、新聞に出ることはほとんどないためわかりません。わかったケースのみ、リストに付け加えていきます。
 判決の確定が判明した被告については、背景色を変えています(控訴、上告後の確定も含む)。

What's New! 5月15日付で最高裁第二小法廷は、二場勇次被告の二審懲役22年判決(求刑無期懲役)に対する被告側上告を棄却した。刑が確定する。




【最新判決】

氏 名
二場勇次(54)
逮 捕
 2015年5月25日(死体遺棄容疑)
殺害人数
 1名
罪 状
 殺人、死体遺棄、傷害他
事件概要
 福岡県田川市のアクセサリー販売業、二場勇次被告は2015年5月17〜21日頃、自宅で自宅で交際相手の女性(当時41)の頭に噴射したスプレーにライターで引火させて後頭部にやけどを負わせたり、福岡市のホテルで頭を電気ポットで多数回殴ったりするなどの暴行を加え、5月22日ごろ全身やけどによる肺炎と急性硬膜下血腫に伴う呼吸不全に陥らせ殺害したとされる。そして飯塚市に住む会社員の男性と共謀し、遺体を長崎市の公園に遺棄した。
 二場被告と女性はフェイスブックを通じて知り合い、内縁関係にあったが、二葉被告は女性と交際を始めた3月中旬頃から虐待を繰り返し、低栄養状態に陥らせていた。
 二場被告が前妻にドメスティックバイオレンス(DV)をしていた疑いがあるとの情報を得ていた保育所側は、二場被告の女児を送迎していた女性がマスクなどで顔を隠しているのを見て5月8日に通報。田川市の職員が女性と3回接触を試み、13日には直接会うことができたが、マスクをしていたため見抜くことができなかった。市から協力を求められた県警は、田川署員が数回訪問するも、女性に会うことができなかった。
 女性の遺体は24日朝、発見された。数時間後に会社員の男性が県警博多署に出頭。供述から二場被告の関与が浮上し、県警は24日夜に福岡市内で身柄を確保し、25日、両被告を死体遺棄容疑で逮捕した。
 8月27日、県警は殺人容疑で二場被告を再逮捕した。
 また二場被告は3月にも別の交際女性に暴力をふるっていた。女性は二場被告が逮捕後の6月下旬に警察に被害を申告し、二場被告は7月に傷害容疑で逮捕された。
裁判所
 最高裁第二小法廷 草野耕一裁判長
求 刑
 無期懲役
判 決
 2020年5月15日 懲役22年(被告側上告棄却、確定)
裁判焦点
 
備 考
 1992年、当時暴力団員だった二場勇次被告はダイヤルQ2で知り合った女性3人に次々に金を要求し、断られると暴力を加えた。覚醒剤を注射することもあった。7月16日未明、そのうちの1人である女性(当時19)に借金を断られたことに腹を立て、福岡市東区のホテルで、頭や顔を殴り、突き飛ばして頭部を床に打ち付けるなどの暴行を加え、女性は5日後、死亡した。二場被告は女性の家族や運び込んだ病院の医師らに、「女性が自分で交通事故に遭った」などと説明していた。
 傷害致死などの容疑で起訴され、1992年11月19日、福岡地裁で懲役10年(求刑懲役12年)の判決が言い渡され、1993年に確定して服役した。

 死体遺棄の罪で起訴された会社員の男性は2015年8月25日、福岡地裁(井野憲司裁判官)で懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡された。控訴せず確定。

 2017年11月22日、福岡地裁の裁判員裁判で求刑無期懲役に対し、一審懲役10年判決。殺人罪を認めず、傷害致死を適用した。2018年9月27日、福岡高裁で一審破棄、懲役22年判決。一審で否定した殺意を認めた。



【2020年度 これまでの有期懲役、無罪判決】




※最高裁ですと本当は「判決」ではなくて「決定」がほとんどですが、纏める都合上、「判決」で統一しています。

※銃刀法
 正式名称は「銃砲刀剣類所持等取締法」

※麻薬特例法
 正式名称は「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律」

※入管難民法
 正式名称は「出入国管理及び難民認定法」

【参考資料】
 新聞記事各種

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