この毒殺のトリックは?


【問 題】
 秋のはじめの夜のこと、アパートのほとんど密室に近い、あいているところといったら、窓ガラスの割れた隅くらいしかない部屋で、一人の女性が毒入りコーヒーを飲んで死んだ。これは殺人であった。しかし、コーヒーは自分で入れたもので、もちろんはじめに毒は入っていなかった。毒を入れられるスキといったら、この女性が室外のトイレへ立った3分間だけで、しかも用心深い女性だったから、ドアには鍵をかけてトイレへ行ったのだ。もちろん窓も鍵をかけてある。
 さあ、犯人はどうやってコーヒーに毒を入れたのか。
 一つだけヒントを書くと、テーブルの真上に照明が天井からぶら下がっています。
(本ではイラストだった)


【解 答】
 犯人は、蛾に毒の粉をまぶし、ガラスの穴から中に入れた。蛾は蛍光灯の周りを乱舞し、りん粉を落とす。それに毒の粉がついていて、コーヒーの中へ落ちた。

【覚 書】
 戦前の短編本格ミステリならありそうなトリック。現実問題としては無理がありすぎだし、偶然に頼りすぎ。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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