藤原宰太郎『スーパー探偵ゲーム』


藤原宰太郎 『トリックに挑戦! スーパー探偵ゲーム』
(KKベストセラーズ ワニ文庫)




『スーパー探偵ゲーム』


 『トリックに挑戦! スーパー探偵ゲーム』

 著者:藤原宰太郎
 (藤原宰太郎:推理クイズ作家として数々の著書を執筆)

 発行:KKベストセラーズ ワニ文庫

 発売:1994年10月5日

 定価:485円(初版時)

 カバーイラスト:村松真澄
 本文イラスト:伏田宏、星川友紀子、荒木慎司




 このワニ文庫に、『探偵ゲーム』という拙著があります。最初は新書版で出してから、早いもので、もう二十六年がたちました。わたしの著作の出発点になった本です。推理トリックをイラストつきのクイズ形式にして紹介したのが、読者に受けたのか、四半世紀たったいまでも、毎年、版を重ねています。
 その間、ミステリーはますます盛んになって、ブームをよび、それにつれて、当然、新しいトリックも次々に登場しました。たとえば、電話ひとつ取りあげても、二十六年前には、留守番電話はもちろん、携帯電話やFAXなどありませんでしたが、いまはそれらの新しい機能を使ったトリックが生まれました。
 そこで、今回は、できるだけ新規で、意表をつくトリックを集めてみました。どれもみな、粒よりのトリックです。題して『スーパー探偵ゲーム』。これ一冊で、本格ミステリーの謎解きを四、五十冊分も読んだような満腹感がありますよ。
 なお元祖探偵ゲーム』と合わせて読んでくだされば、こ『の四半世紀に、ミステリーがどれほど多様になったか、そのめざましい変化がよくわかると思います。

(「意表をつくトリックが続々登場! まえがき」より)

【もくじ】

1 殺人トリックに挑戦  ●この難事件をどうするか?
2 密室トリックに挑戦  ●ミステリーの原点、ここにあり!
3 眩惑トリックに挑戦  ●どこかで真犯人が笑っている…
4 偽装トリックに挑戦  ●完全犯罪まで、あと一歩
5 誘拐トリックに挑戦  ●綿密な計画の思わぬ盲点とは?
6 逃亡トリックに挑戦  ●足跡だけが知っている…
7 奇想トリックに挑戦  ●どこまで常識に逆らえるか?
8 珍トリックに挑戦   ●オキテ破りの超探偵ゲーム!


 他に「推理メモ」と題したミステリコラムが10個ある。


 ベストセラーとして版を重ねてきた『探偵ゲーム』(ワニの本)の続編という形で出版された。
 まえがきにもあるとおり、出版当時で新規と思われるトリックを中心とした推理クイズが多い。とはいえ、昔から出題されている推理クイズがあるところも、らしさといえようが。
 光文社から出ている『本格推理』シリーズなどもチェックしているところが、トリック博士を目指した藤原宰太郎らしい細やかさである。新本格推理の時代となり、トリックを基調とした長編、短編が数多く出されるようになったため、新しい推理クイズを産み出すことができるようになったというのは、藤原ファンにとっては幸いであったかも知れない。まあ、被害者も増えたという見方もできるが。

【藤原宰太郎推理クイズ作品リスト】に戻る