姿なき誘拐犯人


【問 題】
 石原チョコレート会社社長の息子が誘拐され、身代金1000万円が要求された。犯人は古い一万円札で1000枚、普通郵便小包にして、今日中に東京都内のある住所と名前へ送るように指示した。社長は警察へ知らせず、犯人のいうとおり指定先の住所へ普通郵便小包で身代金を送った。
 三日後、皇居前の広場のベンチで、息子が眠っているのをパトロール中の警官が発見した。犯人が睡眠薬を飲ませて、置き去りにしたらしい。
 警察が捜査を開始すると、小包を送った宛先の町名と番地は実在したが、宛名の方は全く架空のものだった。そこの番地に住んでいる人にも尋ねてみたが、もちろんそのような小包は送られてきていないということだった。その住人は、実は警察官であったため、その証言に疑いはなかった。
 誘拐された息子は、監禁中目隠しをされていたため、犯人が男であるということぐらいしかわからなかった。
 それにもかかわらず、警察はたちどころに犯人を割り出して、逮捕したのである。
 ではいったい、その犯人は誰だったのか。
 ひとつだけヒントを。1000万円を誰にも怪しまれずに、確実に受け取ることができたものが犯人である。


【解 答】
 誘拐犯人は、身代金の送り先区域を受け持つ郵便配達人だった。
 なぜならば、彼より他には、普通小包便で送られてきた身代金を、誰にも怪しまれないで、確実に受け取ることのできる者はいないからだ。
 同じ郵便局員でも、小包を受け付けた窓口の係員は犯人ではない。なぜなら社長がどこの郵便局に小包を出すのか、係員員は見当がつかないからである。

【覚 書】

 これは少年ものの推理クイズ本でよく見かける問題です。問題文にもあるとおり、実行したらすぐに捕まるでしょう。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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