自転車の男


【問 題】
 昨日の深夜、隣町で強盗事件が起きた。警官は目撃証言でよく似ていた青年の家を訪ねた。
「昨日の夜、君はどこにいたんだ」
「私は家で寝ていました」
「隣町に行っていたんじゃないのか」
「そんなことはないです。私は車も運転免許も持っていませんから。それに歩いていくのは大変ですよ」
「そこに自転車があるじゃないか」
「あの自転車は駄目なんですよ。ほら、このズボンを見てくださいよ」
 青年は、荒って干してあったズボンを取り出した。左脚の裾が油で汚れ、所々破れている。
「昨日、自転車に乗ろうとしたんだけど、チェーンがおかしくてズボンに引っかかり、ほれ、この通りさ。今日洗ったんだけど、チェーンの油がなかなか落ちない。もう一回洗わないとだめだな」
「そうか、それは大変だったな」
「わかってくれるだろう」
「ああ、お前が下手な工作をしたことがな」
 警官はなぜ青年が嘘を言っているとわかったのだろう。


【解 答】
 自転車のチェーンは右側についている。

【覚 書】

 藤原宰太郎などの推理クイズでよく見る一冊。もっとも今はチェーンカバーが付いているから、かなり古い内容になりますが。
 元ネタが判明。オースティン・リプレイ『続推理試験』(荒地出版社)の推理クイズ「自転車の男」でした。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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