『ミステリーツアー 完全犯罪の落とし穴』
発行:株式会社アントレックス
発売:2005年11月?
定価:500円(税込み 初版時)
数ある小説のジャンルの中でも、推理小説=ミステリーは、特にストーリーの組み立てが大切だ。ラフ・スケッチではダメ、きわめて精密な設計図が必要ということである。一見、見事に事件が解決したように見えても、つじつまの合わない部分が一つでも出てくると、それはもう、失敗作となってしまう。
また、読み手も必死になって犯人捜しをするから、作者VS読者の知恵くらべということにもなる。
本書では、「名推理による事件解決!」をあなたにゆだねたい。いずれもなかんかの難事件であるが、ヒントは本文中に必ずある。あなたの推理力を存分に発揮して、見事に解決して欲しい。
尚、各タイトル下の「足あとマーク」は、事件の難易度を表している。足あと1つなら少年探偵団クラス、5つならホームズや金田一さんもビックリのスゴ腕の名探偵クラスだ! どの事件も制限時間は10分!
【目 次】
第1章 事件現場の謎
第2章 トリックの謎
第3章 アリバイの謎
第4章 そのウソを暴け!
全部で26問。表紙には「トリックを暴けるか!」などと書かれているが、実際には問題文から犯人のウソや矛盾する行動を見つけるパターンがほとんどである。幾つかの問題では、どこかのクイズで見たような犯人捜しの手掛かりをクイズにしている。
内容的には可もなく、不可もなく……というか、暇つぶしに解くにはこれぐらいでいいだろうという程度の作品。問題の最初に登場人物と簡単なプロフィールが載っているのは、ちょっと親切なつくりである。
発売元の株式会社アントレックスは、雑貨やインテリアなどを数多く扱っている会社。コンビニエンス・ストアで販売されるHOW TO本なども制作している。本書は「爽快・生活シリーズ」SO-S BOOKの一冊。
この手軽さは、確かにコンビニ本ならではである。クイズの作者や初版日などが全く載っていないというのも、お手軽すぎで、はっきり言って手抜きである。
ちなみに私、この本はセブン・イレブンで購入しました。
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