『新5分間ミステリー』

　作者：ケン・ウェバー
（元はカナダ・トロント大学教育学の教授。クイズ・マニアを自称し、クイズを書き続ける。『5分間ミステリー』で1989年度「ゲームズ・マガジン」最優秀パズル・ブック賞を受賞。1996年5月に退官。テレビ番組などにもレギュラー出演。）

　訳者：片岡しのぶ他

　扶桑社ミステリー文庫

　発売：1996年9月30日初版

　定価：505円（初版時　税抜き）





　『5分間ミステリー』『新5分間ミステリー』に続く第三弾。原題は“Further Five-Minute Mysteries”で1994年刊行。ここでいう「ミステリー」はなぞなぞくらいの意味。本書は34問のクイズが収録されている。問題の答は、次の問題文の後に書かれている。この形式は、はっきり言って読みにくい。やはり答は、問題文の後に、ページを分けて書いてほしいものだ。
　問題は、供述や行動から矛盾を見つけだすもの、幾何学的なパズル、幾つかの証言から犯人当てをするもの、雑学的知識を問うものなどであり、前2作と特に変わったところはない。ここまでよく考え出せるものだと感心してしまう。
　この人のクイズ、はっきり言ってしまえば間違い探しに終始するといってよいだろう。もちろんクイズというのはそういうのも魅力の一つであるが、続けて読んでしまうと飽きが来るのも事実。やはり少しずつ読むのがベストであろう。


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