青山剛昌監修『名探偵コナン推理クイズブック3』


青山剛昌監修『名探偵コナン推理クイズブック3』
(小学館 少年サンデーグラフィック)




『名探偵コナン推理クイズブック3』 『名探偵コナン推理クイズブック3 怪盗キッドと7つの秘石』

 青山剛昌監修
 編集・企画 キャラメル・ママ

 小学館 少年サンデーグラフィック

 発売:1998年1月10日初版

 定価:667円(初版時 税抜き)





 謎と因縁を秘め…美しくも怪しく輝く、「7つの秘石」を巡っておこる数々の難事件!!
 怪盗キッド、そして謎の組織の暗躍に立ち向かうコナンだが…!?
 大好評の推理クイズ&パズル本第三弾、初のアドベンチャー形式で、面白さも超倍増!!
 複雑に絡み合ったこの難事件を解くのは、コナンと…キミしかいない!!

(裏表紙より)


【目 次】
 ●怪盗キッド現る!
 ●古都宝石盗難事件
 ●樹海の罠
 ●カジノ殺人事件
 ●満月島の伝説
 ●黒き星座の秘密
 ●聖母の抱く謎
 ●狙われた蘭
 ●名探偵対大怪盗
 ●ARKビルの死闘


 青山剛昌作『名探偵コナン』は「週刊少年サンデー」に永年連載されている人気推理コミック。高校生探偵として有名だった工藤新一が、悪人の手で子供の体にされてしまい、その後は小学1年生江戸川コナンとして活躍する。漫画は大ヒット、アニメ化・アニメ映画化もされてさらに人気は拡大した。
 その他の設定は、他のサイトを見てもらうことにします。

 『名探偵コナン推理クイズブック』『名探偵コナン推理クイズブック2』に続く第三弾。今回はライバル怪盗キッドとの知恵くらべ。
 怪盗キッドが狙った狙った宝石は全部で7つ。ところがその宝石には、ある秘密が隠されていた。宝石を巡り、様々な場所で事件が起きる。隠された宝石探しをキッドと争いつつ、宝石に秘められた謎をコナンとともに解く形になる。章立てにはなっているものの、主人公の選択で行くコースが変わってくる。まあ、結局は全てのコースを通り、結末を向かえるのだから、あまり意味がない設定だったのではないかと思う。
 問題はトリックもの、犯人探し、迷路、クロスワードパズル、間違い探し、暗号など多岐に渡っているのは過去2冊と同様。推理クイズのあらゆるジャンルを楽しめるという点では、キャラクターものと侮ってはいけないシリーズである。冒頭から結末まで、一本のストーリーが起承転結で完結している点も見逃してはいけない。例えクイズが解けなくても、ストーリー展開で楽しむことができるはずである。
 それにしてもこのシリーズ、少しずつ難度が高くなっているんじゃないだろうか。

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