オースティン・リプレイ『続推理試験』


オースティン・リプレイ『続推理試験』(荒地出版社)




『続推理試験』


 『続推理試験』
<あなたの推理力をテストする一〇〇題>

 オースティン・リプレイ
(1896年、アメリカ生まれ。ミステリライター。新聞紙上にフォードニー―教授を主人公したミステリクイズ「Minute Mysteries」を執筆。多数の新聞紙上に掲載されるとともに、教科書等にも用いられた。一時期アルコール中毒になるが、回復後、アルコール中毒患者のための施設を開き、全米に展開した。1974年、没。著書に“Minute Mysteries”等があり、死後も出版されている)
 二宮佳景訳
(本名上村隆一。1920年生まれ。鮎川信夫名義で詩人、評論家として活動し、戦後の詩壇で一貫して重要人物とされる。二宮佳景名義で翻訳も行った)

 発行:荒地出版社 B6版ビニール美装

 発売:1959年7月15日初版

 定価:220圓(初版時)




 『推理試験』の続編。問題のあとにタイトル、作者名が記載されていないことから、全問オースティン・リプレイのオリジナルと思われる。形式、探偵役等は『推理試験』と全く同じである。
 後に藤原宰太郎や加納一朗が作った推理クイズの原型がここにある。このクイズの元ネタを探せにも多数収録しているが、有名な推理クイズの元ネタは、ここに収録されている問題が多い。特に加納一郎の方が、引用率が高い。『名探偵登場』のミニクイズや、『アリバイをくずせ』の推理クイズなど、本書からの引用が多数みられる。推理クイズファンとしては、どこのクイズが本書から採られているか、探してみるのも一興だろう。
 クイズとしては、犯人の取った行動や証言と現場状況の違いから犯人や犯人のミスを指摘するものが多い。他にも、複数の証言から該当人物を探し当てるというものも本書から出てくる。
 

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