『一発逆転のクイズ』
著者:獅騎一郎
(1931年、東京生まれ。衆議院速記者養成所卒後、毎日新聞社勤務。その間、ミステリー映画のシナリオ作家として活躍。またパズル作家としての著書も多数ある)
発行:ナイスデイ・ブックス(発行)文園社(発売)
発売:1990年2月28日初版
定価:757円(税抜き 初版時)
あなたが巨人ファン、あるいはアンチ巨人派とにかかわらず、
かつて活躍した王監督と江川投手のふたりのうち、どちらに興味をもたれましたか?
一方は、石橋をたたいても渡らぬコチコチ采配の王監督、
一方は“空白の一日”でダーティなイメージを与えてしまった江川投手。
しかし、私たちが興味をひいたのは江川投手ではなかったでしょうか?
“手抜き、百球肩、財テク”かと思うと怪物江夏の記録に、あと一歩と迫る
8連続奪三振。突然の引退。そしてタレントに変身。
あれよあれよと思うばかりの逆転、また逆転!です。
そう、こうこなくちゃ人生面白くありません。
そこで生まれたのが本書です。思いきり、ストレスを吹っとばしてください。
【目 次】
(1)アッ!だまされた! 錯覚&ひっかけゲーム
(2)エッ!そんなバカな… 傑作マッチ棒遊び
(3)クソッ!やられてたまるか! 痛快クイズのお通りだ
(4)ウム!知能犯からの挑戦状だ! あなたは名探偵
(5)ヤッ!居眠り頭にゴン! ひらめきパズルの復讐
(6)オッ!なるほど手ごわい! とっておきの難問・奇問
(数字は○の中の数字である)
(4)が暗号、推理クイズを集めた章であるが、他の章にも他の推理クイズ本で取り扱われた問題が収録されている。例えば(3)にはガードナーの作品にも載っている「メキシコの砂金収集所の近くから少年は何を密輸入しているのか」という問題が載っているし、(5)にはミステリ版「最後の一葉」クイズが載っている。
クイズそのものは過去の獅騎一郎の著書や他の著者の推理クイズ本に載っているものばかりであり、新味はない。収録されているミステリコラムも、ミステリファンのほとんどなら知っているものばかりだろう。
作者のファンでもないかぎり、無理に読む必要はないだろう。
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