山口琢也『推理クイズ』


山口琢也『推理クイズ』(梧桐書院)




『推理クイズ』


 『ヤマタク・フォトクイズ・シリーズ 推理クイズ』

 著者:山口琢也
(おもに少年雑誌を中心に、ギャグ、クイズ、パズルなどを出題。著書は10冊以上になる)

 発行:梧桐書院

 発売:1974年8月初版

 定価:580円(ただし、1978年9月、第13刷時)




 クイズを写真でやりたい、と以前から思っていました。写真は、字の通り真を写す、というもので、やはり文章よりもイラストよりも説得力があるからです。
 もっとも、ほんとうに写真が真を写しているのか、ということは、すでにいろいろな人がいっていて、また皆さんもご承知のように問題のあるところです。カメラやフィルムそのものに意志はないけれど、シャッターをおすのは人間ですし、それを大きくしたり小さくしたり、切り捨てたりもできるからです。
 ですから、このことはたいそう重大な意味を持っています。一枚の写真を前に出されたとき、それをどう読むか、これには相当の修練が必要とさえいえるのです。
 私は、このクイズをつくるとき、その重大な意味をまず頭において、逆手をとることを考えました。どういうことかといいますと、写真が真を写してない、という点にクイズがある、ということです。そして、クイズの答えのふくまれるところに、写真の真が存在するということです。
 多少むずかしいいい方になりましたが、要はこのクイズの本を読むことによって、日常皆さんにむかっておしよせてくる視覚的な情報の数々にも、このクイズを解くような目を向けてほしいということです。
 では、クイズを楽しんでください。

(「まえがき」より)



 全部で53問。「まえがき」にもあるとおり、写真を多用したクイズが多いが、なかにはイラストを使用したクイズもあるので、統一性があるわけではない。
 写真を利用したクイズにはそれなりのオリジナル性が感じられるが、イラストクイズはいろいろなところで見かける推理クイズ、それも固有の知識を必要とするクイズがほとんどである。
 統一性のなさは、雑誌等に連載されたものをまとめたものだからではないか。

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