山口琢也『きみは名探偵』
(若木書房 ヤマタクのパズルシリーズ1)



『きみは名探偵』  『きみは名探偵』

 著者:山口琢也
(おもに少年雑誌を中心に、ギャグ、クイズ、パズルなどを出題。著書は10冊以上になる)

 発行:若木書房 ヤマタクのパズルシリーズ1

 発売:1973年初版

 定価:400円(ただし、1975年4月5日、第5刷時)




 はじめ、パズルのシリーズを依頼されたとき、どんな方針でいくか、ずいぶんまよいましたが、結局、パズルの形式では分けずに、内容で分けようということになりました。そのため、この本の中には、パズルのすべての形式、つまり、迷路あり、クロスワードあり、図形あり、数字あり、文字あり、マッチありとなってしまいました。
 しかし、できあがってみると、このほうがバラエティに富んでいて、見ているだけでも楽しい本になりました。内容は題名にもありますように、探偵ものです。
 さまざまなパズルから、じっくりと正解を推理してください。すでにクイズで推理ものの楽しさをじゅうぶん知っていると思いますので、ここではあえて書きません。
 さあ、きみの名探偵ぶりを発揮して、やってみてください。頭をやわらかく、やわらかくしてー。

(「この本の楽しみかた――パズルのだいご味をあじあう!!――」より)



 全部で50問。ヤマタククイズシリーズが好評だったことから、続いて企画されたパズルシリーズ。タイトルこそ『きみは名探偵』となっているが、内容は前書きにもあるとおりのパズルものである。パズル好きな読者には楽しめるだろう。

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