山口琢也『推理・宇宙に挑む』
(若木書房 ヤマタクのパズルシリーズ4)



『推理・宇宙に挑む』  『推理・宇宙に挑む』

 著者:山口琢也
(おもに少年雑誌を中心に、ギャグ、クイズ、パズルなどを出題。著書は10冊以上になる)

 発行:若木書房 ヤマタクのパズルシリーズ4

 発売:1973年初版

 定価:400円(ただし、1976年4月10日、第7刷時)




 「かげがえのない地球」というキャンペーンがおこなわれています。ということは、それほどまでに私たちは、自分たちの地球を汚してしまった、ということなのです。
 しかし、あんがい、私たちはそのことに無関心のようです。むりもありません。私たちにとっては、地球はまだまだ大きいのですから。
 しかし、いったん宇宙へ目をひらいてみれば、地球がいかに小さなものか、私たちがいかに小さなものかがよくわかります。
 そして、だから大切にしなければいけないのだということが、よくわかるのです。
 世は宇宙時代だといわれています。人類はさまざまな探査隊を他の惑星にむけてとばし私たちの周囲をさぐりはじめました。これはすばらしい未来への出発です!しかし、すべてそれは地球あっての行動なのです。
 この巻では、宇宙についてのさまざまな知識や考え方をパズルにしました。パズルを楽しみながら、宇宙という、すべてのスケールの違う世界を散歩してください。
 でも、地球を絶対に忘れないでください。たった1個しかない、大切な、私たちのすみかなのですから。……。

(「この本の楽しみ方」より)



 全部で39問。ヤマタククイズシリーズが好評だったことから、続いて企画されたパズルシリーズ。タイトルこそ『推理・宇宙に挑む』となっているが、内容は前書きにもあるとおり迷路あり、クロスワードあり、図形あり、数字あり、文字あり、マッチありのパズルものである。ただ、パズルだけではなく、宇宙についての知識や考え方についての三択問題も多い。パズル好きな読者には楽しめるし、宇宙の勉強にもなる。

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