ソーンダイク博士短篇全集(国書刊行会)



【ソーンダイク博士】
 ジョン・ソーンダイク博士は、20世紀初めに数多登場したシャーロック・ホームズのライヴァルたちの中でも最も人気を博した名探偵である。当時最新の科学知識を犯罪捜査に導入、顕微鏡をはじめ様々な実験器具を用いて証拠を調べ、事件の真相をあばいていく法医学者ソーンダイクの活躍は読者の喝采を浴びた。また短篇集『歌う骨』では、最初に犯人の視点から犯行を描き、次に探偵が手がかりを収集して謎を論理的に解き明かす過程を描く「倒叙ミステリ」形式を発明した。真相解明の推理のロジックに重きを置いた作風は、現在も高く評価されている。(作品紹介より引用)

【ソーンダイク博士短篇全集】
 ソーンダイク博士シリーズの中短篇42作を全3巻に集成、初出誌から挿絵や図版を収録し、完全新訳で贈る、探偵小説ファン待望の決定版全集。(作品紹介より引用)


巻 数 タイトル 初 版 収録作品
I 歌う骨 2020/9/15 『ジョン・ソーンダイクの事件記録』
「まえがき」
「鋲底靴の男」
「よそ者の鍵」
「博識な人類学者」
「青いスパンコール」
「モアブ語の暗号」
「清の高官の真珠」
「アルミニウムの短剣」
「深海からのメッセージ」

『歌う骨』 「まえがき」
「オスカー・ブロドスキー事件」
「練り上げた事前計画」
「船上犯罪の因果」
「ろくでなしのロマンス」
「前科者」

「付録 ソーンダイク博士をご紹介」

解説 渕上痩平
II 青いスカラベ 2020/12/17 「ニュー・イン三十一番地」
「死者の手」

『大いなる肖像画の謎』
「パーシヴァル・ブランドの替え玉」
「消えた金貸し」

『ソーンダイク博士の事件簿』
「白い足跡の事件」
「青いスカラベ」
「ニュージャージー・スフィンクス」
「試金石」
「人間をとる漁師」
「盗まれたインゴット」
「火葬の積み薪」

「付録1 『ソーンダイク博士の著名事件』まえがき」
「付録2 探偵小説の技法」

解説 渕上痩平
III パズル・ロック 2021/4/19 『パズル・ロック』
「パズル・ロック」
「緑のチェックのジャケット」
「ネブカドネツァル王の印章」
「フィリス・アネズリーの危難」
「疫病をまき散らす者」
「バーナビー事件」
「砂丘の謎」
「バーリング・コートの幽霊」
「謎の訪問者」

『魔法の小箱』
「魔法の小箱」
「箱の中身」
「巧妙な隠れみの」
「法廷の博物学者」
「ポンティング氏のアリバイ」
「パンドラの箱」
「巨獣の手がかり」
「急を救う病理学者」
「瓦礫で集めた情報」

「付録 キングズ・ベンチ・ウォーク五A番地(パーシヴァル・メイスン・ストーン)」

解説 渕上痩平


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