殺し屋の偽装ミス
【問題】
俺は殺し屋だ。今日の仕事は、銀座のクラブ「エルザ」の真理子というホステスを殺すことだった。しかも、通り魔の犯行に見せかけて、暴行殺害してくれというのが依頼主の注文だ。
俺は変装して「エルザ」に行き、真理子を指名した。真理子と踊りながらチップを払い、この後のデートに誘うと、簡単に応じた。金さえ払えば、だれとでもOKしそうな女だ。
「エルザ」が看板になり、駐車場で待っていると、すぐに真理子がやってきた。俺は多少の酒なら全く酔わない。多摩川の方へ車を飛ばした。キスをしながらスカートのファスナーを降ろそうとすると、真理子は「ちょっと待って」と言った。店でビールを飲み過ぎて、トイレに行きたくなったらしい。真理子はハンドバックを持って車から出ると、少し離れた草むらの中にしゃがみこんだ。
すっきりした顔で戻ってきた真理子に、俺は改めてキスをした。今度は真理子も逆らわず、むしろ積極的に絡んできた。
真理子が絶頂に達した瞬間、俺は真理子の首を絞めつけて殺した。真理子はあっという間に死んだ。
俺は車を飛ばし、真理子のアパートの近くにある遊園地の暗がりに死体を捨てた。真理子の顔や腕や足に引っかき傷をつけ、スカートやパンティも乱暴に引き裂いた。
これで真理子は、クラブからの帰り道に暴漢に襲われたと思われるだろう。
依頼主の要望で俺はコンドームを付けなかったので精液が死体に残っているが、俺は一度も捕まったことがないから身元がばれる心配はない。「エルザ」にも変装して行ったし、初めての店だったから俺の身許を知るやつはいない。もちろん、真理子に渡したチップは回収したし、指紋や車のタイヤ痕はすべて消した。自分の仕事に満足した俺は部屋に戻り、ぐっすりと眠った。
ところが目を覚まして夕刊を読むと驚いた。
真理子は通りすがりの男に暴行されたのではなく、知り合いの男に殺された可能性が高いとして捜査が始まっているという。
いったい俺は、どんなへまをしたのか、教えてくれ。
【解答】
※解答部分は、反転させて見てください。
【覚書】
エロティック系推理クイズ。この手の推理クイズは、お馬鹿になりそうな傾向が強い。