吸血鬼の女


【問 題】
 怪奇小説『ドラキュラ』の舞台として有名な、ルーマニアのカルパチア山地での出来事。
 ある夏の夜、農夫が薬草を取りに森の中を歩いていると、子供の泣き声が聞こえてきた。不思議に思った農夫は声のする方へ行ってみると、医者の息子のトム少年がしくしくないており、若い継母のマリーがトムの肩に噛みついていた。
 マリーが顔を上げると、口は血だらけで真っ赤になっている。
「き、吸血鬼だ!」
 怖くなった農夫は一目散に逃げだした。さらに農夫は村のみんなにこのことを伝えたので、マリーは吸血鬼という噂が広まったのである。
 マリーは本当に吸血鬼なのか。科学的に推理してほしい。


【解 答】
 もちろんマリーは吸血鬼ではない。
 トムの肩に毒蛇が噛みついたので、マリーは応急処置で肩口の傷口を吸い、毒を吸い取っていたのだ。だから口が血で真っ赤になっていたのだ。

【覚 書】

 まあ、こうやって書かれると大体の人は真相に予想がつくと思う。複数の著書で使われているが、おそらく藤原宰太郎のオリジナルと思われる。ちなみにこのクイズ、イラストが付くと本当に怖い。

 情報をいただきました。コナン・ドイル「サセックスの吸血鬼」(『シャーロック・ホームズの事件簿』所収)にこのアイディアが使われているとのことです。読んでいるはずなのですが、全く覚えていません……。有難うございました。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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