停電の夜のアリバイ


【問 題】
 今から五十年ほど前の話。雪が降り、道路が凍る寒い日が続いていた。
 ちょうど日付が変わるころ、大会社の社長が殺害された事件が発生。
 朝九時ごろ、刑事は社長の愛人だった女性のマンションを訪ねた。部屋の中は豪華なインテリアが飾ってあり、趣味なのかきれいな熱帯魚が泳いでいる水槽が並んでいた。
 刑事が昨晩どこにいたかを尋ねると、女性は次のように答えた。
「昨夜は十時ごろ、テレビが故障してショートし、電源のヒューズが切れたんです。予備のヒューズはないし、電気屋に修理を頼むのも開いていないだろうから面倒だし、睡眠薬を飲んで、布団を厚くして寝ていました。そして今朝、ほんの三十分前に電気屋に修理してもらったのですわ。だから、昨夜はぐっすり眠っていました」
しかし、刑事は部屋の中を一目見て、この容疑者のアリバイを信じなかった。なぜだろうか。


【解 答】
 熱帯魚が元気に泳いでいるのを見て、刑事は女性の言葉を信じなかった。
 部屋が停電していたら、当然水槽のヒーターも切れていたはずで、水が冷たくなって死んでいたはずである。

【覚 書】

 実際は絵のある問題なので、文章だけだと簡単にわかってしまう。藤原宰太郎の著書にはよく出てくる推理クイズである。これも藤原宰太郎オリジナルですかね。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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