いたずらの天才


【問 題】
 中学一年生のAくんが、ある日曜日、新品の自転車に乗って、公園へサイクリングに行った。
 途中で腹の調子がおかしくなったので、公衆便所へ駆け込んだ。そして数分後に出てきたら、そこに止めておいた自転車がなくなっていたのでビックリした。
 前輪に鍵つきの鎖をかけておいたので、合い鍵を使うか、または鎖を切断しない限り、絶対に乗り逃げすることはできなかったはずだ。
 じつは、近くで遊んでいた少年の一人が、いたずら半分に、ちょっと無断拝借して、公園を一周していたのである。
 では次の少年たちのうち、誰が自転車を無断拝借したのか。そしてそのトリックは。

  A 野球のバットを持った少年
  B ローラースケートをはいた少年
  C ラジコンカーで遊んでいた少年




【解 答】
 答はBのローラースケートをはいた少年である。
 自転車の前輪の下に、ローラースケートをくくりつけて、乗り逃げしたのである。
 自転車は、ペダルを踏んで、後ろの車輪を動かして走る。
 前輪はただ回るだけだから、鎖をかけて動かないようにしておいても、その下のローラースケートが自由に回転するので、ペダルを踏めば走ることができるのだ。

【覚 書】

 これは少年ものの推理クイズ本でよく見かける問題です。実際にこんないたずらをした人もいるのでは。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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