オーケストラの殺人


【問 題】
 ホールでオーケストラの演奏が始まった。指揮者のタクトが振られ、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネット、トランペット、トロンボーン、チューバ、ティンパニ、ハープ、ピアノが演奏を始めた。
 音楽も終盤に差し掛かったころ、いきなり指揮者が倒れた。何事かと思ったら、喉に小さな矢がまっすぐ刺さっていた。指揮者はそのまま亡くなった。
 指揮者はオーケストラの方を向いていたから、観客は犯人ではない。矢の当たった角度から、天井より矢が撃たれたのではない。となると、舞台に居たオーケストラの誰かが犯人かと思われるが、弓を持ち出したり矢を投げたりするような不審な動きが見られなかったことは、大勢の観客が証言した。
 犯人は誰か。


【解 答】
 弓以外に矢を放つことができる楽器がある。ハープだ。ハープの弦を使って、こっそり矢を放ったのだ。

【覚 書】

 藤原宰太郎の著書でよく出てくる推理クイズ。とはいえ、人に刺さるほどの力で引っ張ったら、変な音がするんじゃないか?

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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