アジサイの花


【問 題】
 私は怒りの衝動で妻を拳銃で殺してしまった。田舎の一軒家なので、拳銃の音が聞かれたはずはない。私は妻が強盗に殺されたように見せかけ、拳銃と妻の宝石を庭のアジサイの根元に埋めた。
 村のぼんくら警官が来たが、何も証拠を見つけることができず、帰っていった。一応捜査をしているようだが、この周辺にはだれも住んでいないので、目撃者を見つけること自体が難しい。もちろん、目撃される人物もいないのだが。それに妻と私は実際はともかく、表向きには仲良し夫婦で評判だった。私は葬式でも涙を流していたし、犯行が露見する心配もない。
 一年が経ち、庭のアジサイが花をつけた。いつもはピンクの花をつけるのだが、今年は一部だけ青い花が咲いていた。不思議だなと思っていたら、ぼんくら警官がやってきて、いきなり庭のアジサイの根元を掘り起こすではないか。凶器の拳銃には、私の家の家紋がついている。言い逃れはできない。ではなぜぼんくら警官は、私の犯行だと気づいたのだろうか。


【解 答】
 拳銃が錆びて酸化鉄になり、土壌が酸性となった。そのため、ピンク色だったアジサイが青色に変わったのである。そのことを不審に思った警官は、庭を掘り起こしたのだ。

【覚 書】

 藤原宰太郎の著書でよく出てくる推理クイズ。問題はこれぐらいの量で変わるのだろうか、ということですが。
 元ネタはヘンリィ・スレッサーの短編「花を愛でる警官」です。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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