ばれた浮気


【問 題】
 若社長のAは、何事にも慎重な性格だった。Aは美人で従順な妻Bがいたが、妻に隠れて元ホステスの女Cを囲っていた。AはCの家には絶対泊まらないようにしており、どんなことがあっても家に帰っていた。そのため、Cは不満が残っていた。
 そんなある日、若社長は仕事で京都に行くこととなった。ところが実際は行く必要のないパーティーで義理で参加するものであり、周りはほとんど知らない人ばかりである。しかも、金さえ事前に振り込んでおけば誰からも指摘されることはない。せっかくなので秘書にも一人で京都に行くと言って二泊三日の予定を開け、Cと箱根の温泉で過ごすこととした。Cは大いに喜び、昼夜問わず燃えに燃えた。
 Cの都合もあり、万が一見られたらまずいので、帰りの電車は別々にした。Aは全国の土産物が売っている東京の店で、京都の粕漬を購入した。幸い、包装紙には商品名しか書いていないし、産地も京都となっているから安心だ。しかも粕漬は、Bの好物であった。家に帰ったAはBに土産を渡し、Bは大いに喜んだ。
 しかし2週間後、Bは「Cとは別れてもらいます」とAに告げたのだ。どうやらこの間の旅行からばれたらしい。いったいなぜだろう。ちなみに携帯電話が普及する前の時代である。


【解 答】
 土産を包む紐に、店の名前が入っていたのだ。しかも東京の住所がしっかりと書かれていたのだ。そこに不審を抱いたBは私立探偵を雇い、Cを突き止めたのだ。

【覚 書】

 この偽の証拠がばれるパターンは、鮎川哲也の短編にありそうなんですが……。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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