謎の自殺死体


【問 題】
 新潟の山奥、雪深い地域に春が来た。そして山に登った近くの住人が、オーバーと長靴をまとった女性の死体を発見した。
 女性は、3mぐらいの高さの木の枝に太い紐をくくり、首を吊っていた。ほどなく身許がわかり、部屋に遺書が残されていたことから、自殺であることが判明した。
 しかしここで問題が生じた。木の周りには梯子などが全くなかったからである。女性の身長は1m50cm程度であり、3mの高さの枝にはまったく届かない。木はつるつるで枝も3mより上のところにしかないため、上ることは到底不可能だ。
 女性はいったいどうやって枝に紐をくくって自殺することができたのだろうか。


【解 答】
 雪深い地域、そしてオーバーと長靴という女性の服装で、女性が自殺したのは冬だということがわかる。実は女性が自殺した当時、山に雪が1m以上、積もっていたのだ。つまり、雪でちょっとした台を作り、そこに登れば簡単に枝に手が届いたのだ。女性は首を吊って自殺した後、春になって雪が解けたため、このような不可解な現象が生じたのだ。

【覚 書】

 当時の小学生向けの推理クイズにはよく出ていた問題。実際はイラストなので、文章にするとすぐにわかってしまうな。

 情報をいただきました。角田喜久雄「死体昇天」ではないかとのことです。作品を確認してみたところ、確かに似ている部分がありますが、ちょっと微妙でもあります。実のところ、この作品のまんまの推理クイズを見たことがあります(藤原宰太郎『名探偵世界一周』(立風書房)収録)。しかし、この作品がヒントになっている可能性はありますので、元ネタとして挙げておきます。有難うございました。

 ※解答部分は、反転させて見てください。
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