山口琢也『続 ウルトラ探偵クイズ』
(若木書房 ヤマタクのクイズシリーズ11)



『続 ウルトラ探偵クイズ』  『続 ウルトラ探偵クイズ』

 著者:山口琢也
(おもに少年雑誌を中心に、ギャグ、クイズ、パズルなどを出題。著書は10冊以上になる)

 発行:若木書房 ヤマタクのクイズシリーズ11

 発売:1973年初版

 定価:400円(ただし、1974年4月15日、第6刷時)




 推理クイズ、ウルトラ探偵クイズなどのご好評に応えて、続ウルトラ探偵クイズをかくことになり、うれしい悲鳴をあげながら、ようやくかきあげることができました。
 めずらしいものや、むずかしいものを集めるのに苦労しましたが、それなりのユニークな面がでていて、前二冊にまさるとも、おとるものにはなっていないものと思います。
 こんどは犯人さがし、凶器さがしなどを中心にしましたので、推理力をじゅうぶんにたのしんでいただけると思います。
 出題数は全部で六一問。このうち、過半数とけたら、もうきみはかなりの推理力があると考えてまちがえありません。さあ、ガンバって、やってください。

(「この本の楽しみ方――まえがきにかえて――」より)



 全部で61問。ヤマタククイズシリーズの探偵ものは、どれをよんでもほぼ似たような内容のクイズが揃っているので、特にどの順序で読んでも差し支えはない。
 ヤマタクのクイズシリーズ全体にいえることだが、推理というよりはひらめきに近い感じのクイズが多い。「こういう解答があります」みたいに、推理というよりは想像力の方が必要なクイズである。
 クイズそのものとしてよりも、こういう問題にこういう解答がありますよという程度のショート・ショート的な面白さがある。ここに収録されているクイズを全部解くのは不可能だろうし、解けたとしても名探偵になれるとは思えない。

【山口琢也推理クイズ作品リスト】に戻る