『きみの推理力』
著者:山口琢也
(おもに少年雑誌を中心に、ギャグ、クイズ、パズルなどを出題。著書は10冊以上になる)
発行:若木書房 ヤマタクのパズルシリーズ5
発売:1974年初版
定価:400円(ただし、1976年4月10日、第6刷時)
推理、という言葉をきくと、私たちは、ほとんどそれを犯人さがし、警察関係の事件につなげて考えるようです。
もちろん、この巻でも、みなさんに、推理で犯人さがしをやってもらうようになっています。
しかし、推理という人間の行為は、じつは案外はばひろく、ほとんどの人が毎日、推理をしながら生きているといってもいいくらいなのです。
魚屋さんは、どんなものを仕入れれば売れるだろうか推理するし、またたとえば誰かに恋をした人は、どうすれば相手が自分に関心をもってくれるか推理するでしょう。
人生すべて推理……なのです。そして、より適確な推理ができることも、楽しい生活が営めるひとつの要素であるともいえるようです。
さあ、きみも、もっともっと人生、推理をしましょう。
この本が、そのために、ほんのすこしでも役にたつきっかけになれば……と願っています。