江戸川乱歩推理文庫第53巻(講談社)
『探偵小説四十年1』



【初版】1987年12月8日
【定価】480円
【乱歩と私】「乱歩と私」井沢元彦


【紹介】
 新聞・雑誌などの切り抜きを自ら丹念に収集、保存した「貼雑帖」を資料として、折々の交友関係、創作の苦悩、家庭内の出来事を克明に綴った乱歩の回顧録。その四十年に及ぶ足跡の記録は、日本探偵小説近代辺の側面史ともいうべき意味をもっている。本篇には、処女作発表前から昭和二年度までを収録。
(裏表紙より引用)


【収録作品】

初 出
「探偵小説三十年」のタイトルで『新青年』昭和24年10月号〜昭和25年7月号まで連載。廃刊に伴い中断。『宝石』に掲載誌を移し、昭和26年3月号〜昭和31年1月号まで掲載。引き続き「探偵小説三十五年」と改題され、『宝石』昭和31年4月号〜昭和35年6月号まで連載。昭和31年度まで執筆したが、新たに昭和35年度までを書き下ろし、昭和36年7月、桃源社より千部限定出版で『探偵小説四十年』のタイトルで刊行。
目 次
 自序
 処女作発表まで
 余技時代(大正十二・三年度)
 探偵作家専業となる(大正十四年度)
 東京に転宅(大正十五(昭和元)年度)
 放浪の年(昭和二年度)
感 想
 その名の通り、江戸川乱歩自身が書いた乱歩の探偵小説四十年史である。乱歩の歩みが日本探偵小説史の全てというわけではないが、乱歩の歩いた道はほぼ日本探偵小説史と重なる。狂が付くほどの蒐集癖のおかげで、通常なら散逸しそうな細かい資料まで残されているのは非常にありがたい。もちろん乱歩視点であるため、やや筆が抑え目になっているのは仕方がないが、貴重な資料であり、面白い読み物であることに間違いはない。
備 考
 

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