江戸川乱歩推理文庫第56巻(講談社)
『探偵小説四十年4』



【初版】1988年4月8日
【定価】480円
【乱歩と私】「乱歩とわたし」東野圭吾


【紹介】
 乱歩自身が新聞・雑誌などの切り抜きを収集、保存した「貼雑帳」を資料に、時には世相を斬り、一方では家庭内の出来事を語る。又、折々の交友関係、創作活動の様子などを子細に綴った回顧録。これら乱歩の足跡は、日本探偵小説近代辺の側面を浮き彫りにする。本篇は、昭和二十年から三十年代までを収録、完結。
(裏表紙より引用)


【収録作品】

初 出
「探偵小説三十年」のタイトルで『新青年』昭和24年10月号〜昭和25年7月号まで連載。廃刊に伴い中断。『宝石』に掲載誌を移し、昭和26年3月号〜昭和31年1月号まで掲載。引き続き「探偵小説三十五年」と改題され、『宝石』昭和31年4月号〜昭和35年6月号まで連載。昭和31年度まで執筆したが、新たに昭和35年度までを書き下ろし、昭和36年7月、桃源社より千部限定出版で『探偵小説四十年』のタイトルで刊行。
目 次
 探偵小説第三の山(昭和二十三・四年度)
 「幻影城」出版と文士劇(昭和二十五・六・七年度)
 涙香祭と還暦祝い(昭和二十八・九年度)
 小説を書いた一年(昭和三十年度)
 英訳短篇集の出版(昭和三十一年度)
 追記(昭和三十二年度以降)
感 想
 その名の通り、江戸川乱歩自身が書いた乱歩の探偵小説四十年史である。まさか4から読む人はいないだろうが、1から読むことを勧める。本書は戦後の探偵小説復興が中心となっている。「探偵小説第三の山」と書くように探偵小説は復興するが、その中に乱歩の創作が含まれていなかったことは非常に残念。それでも乱歩がこの流れを喜んでいることは読んでいてわかる。やはり乱歩と日本探偵小説の歴史は重なる。
備 考
 

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