景山民夫『ホワイトハウス』(角川ホラー文庫)

 ルポライターの斉木は小説家への転進を決意し、那須の山荘に移り住んだ。渓流と広葉樹に囲まれた白壁の洋館。広いサンルームとブルーベリーが生け垣を作る庭は大きな魅力だ。園芸店の女店員のアドバイスを受けながら、花や樹木と親密に過ごす生活。東京暮らしに疲れた斉木にとっては、願ってもない仕事場であった。この家に封じ込まれた呪われた過去が明かされるまでは…。本邦初!前人未踏のガーデニング・ホラー小説。(粗筋紹介より引用)

 無理にホラーにしなくてもよかったのに。妖精たちが出てくるファンタジーでよかったのに。最後を除けば心温まるお話。ホラーにしなければもっと評価は高くなったかな。★★★。




宮部みゆき『心とろかすような』(東京創元社)

 父親で所長の浩一郎、長女で短大卒業後、父親の許で女性調査員として働き始めた加代子、次女で美術の方面に進みたい希望を持っている高校生の糸子、それに前作で蓮見一家と親しくなった好青年、諸岡進也…お馴染みの人たちが遭遇する五つの事件。本書は、そこに登場する様々な人間たちの実像に、あくまでも真っ向から立ち向かおうとする彼らの活躍をマサの目を通して語る、初短編集である。(粗筋紹介より引用)
 「心とろかすような」「てのひらの森の下で」「白い騎士は歌う」「マサ、留守番する」「マサの弁明」を収録。

 いやあ、10年ぶりのマサシリーズなんですね。彼らの活躍をもっと読みたいと思いました。それ以外どう書けっていうんだろう。軽いけれども良質な本だとは思うけれどね。あっ、軽いというのは誉め言葉です。軽いと軽薄は別。★★★。