国家から死を突きつけられて人はよく耐えられるだろうか? これは遺書ではない。三菱重工爆破事件で死刑が確定して10年、獄中にあって22年の著者が、尊厳と自由を剥奪された拘束の中で生み続けている言葉であり、過ちを贖いつつ生き続けるメッセージである。死刑囚との交流誌『キタコブシ』に掲載されたものをまとめた。(粗筋紹介より引用)
【目次】
第1章 確定死刑囚の生活
第2章 確定死刑囚の日記
東アジア反日武装戦線“狼”の一員で、三菱重工爆破事件等で死刑判決を受けた大道寺将司確定死刑囚が綴る確定死刑囚の一日の生活、そして大道寺確定死刑囚が死刑確定した1987年から1997年の日記。
著者の考え方に異論はあるだろうが、現在の死刑囚の日常を知るという上で、大変重要な資料である。永山死刑囚が叫ぶ部分の日記は、死刑執行の臨場感と恐怖がよく伝わってくる。
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