元看守長で仙台、大阪の現場での体験を書いているのだが、その内容があまりにも古い(20年前ぐらいか)! 今現在と全く違うので読んでいてつまらないのだ。唯一面白かったのは、死刑囚が恩赦になって、そのときは悔悛の情を見せていたのに、無期懲役囚になると途端に不良懲役囚になってしまったところだ。所詮人間、喉元過ぎれば熱さ忘れるといったところか。死刑執行の現場からの証言というほど、大したものではない。確かに貴重と言えば貴重であるが、今、得るものは何もない作品。 【リストに戻る】