作品名 | マイナス・ゼロ |
初出 | 1965年、SF同人誌『宇宙塵』90-99号(4月号-13月号)に連載。連載時タイトルは「マイナス0」。改稿して1970年10月、河出書房新社より単行本が刊行。 |
粗筋 |
タイムマシンを駆って、少年時代の自分の住んでいた懐しい古き良き時代にやってきたひとりの男……。非凡な空想力と奇想天外なアイディア、ユーモア精神と奇抜などんでん返しで、タイムトラベル小説の最高峰と謳われ、今や日本SF史の記念碑的存在となった著者の第一長篇小説。 (粗筋紹介より引用) |
感想 |
広瀬正の処女長編。タイムマシンを用いた作品群の中では、今でも最高傑作の一つと謳われている。タイムパラドックスを用いた意外な結末と、昭和初期から執筆当時までの風俗をきめ細やかに描いた筆は、今読んでも十分面白い仕上がりとなっている。 後に2008年第5回本屋大賞5周年記念特別企画「この文庫を復刊せよ!」ではもっとも多く票を集め、復刻された。 |
備考 | 1970年下半期、第64回直木賞候補作。 |