広瀬正・小説全集(集英社文庫)


【広瀬正】

 1924年東京生。1972年没。日大工学部卒業後、バンド「広瀬正とスカイトーンズ」を結成。同バンド解散後、同人誌『宇宙塵』や『SFマガジン』などで活躍。73年『鏡の国のアリス』で星雲賞受賞。
(集英社文庫著者紹介欄より引用)

【広瀬正・小説全集】

 もともとは1977年3~8月より河出書房新社より、ハードカバーで出版された。集英社文庫版は1982年より。編成、解説は河出書房新社版と同じである。カバー画は全巻和田誠。
 その後長く絶版だったが、1996年、2008年に再版された。

 ハードカバー版の広瀬正小説全集月報 「たいむとらべらあ」に収録されたのは以下。
  1. 柴野拓美「なぜ?」、水野良太郎「友情の形見」、加納一朗「名刺の肩書」
  2. (第1巻 1977年3月15日刊行)
  3. 半村良「プラモ嫌い」、チャーリー・石黒「スカイトーンズの思い出」、眉村卓「広瀬さんのこと」
  4. (第2巻 1977年4月15日刊行)
  5. 田中小実昌「十一ヶ月前の夜」、豊田有恒「楽しかった日々」、野田昌宏「悲しい背中」
  6. (第3巻 1977年5月14日刊行)
  7. 中島河太郎「広瀬氏の光芒」、高斎正「広瀬正さんのこと」、五十嵐平達「広瀬とオールドカー」
  8. (第5巻 1977年6月15日刊行)
  9. 佐野洋「ただ一度の会話」、大谷羊太郎「二重の大先輩」、片岡義男「アマング・ヒズ・スーヴェニアズ」
  10. (第6巻 1977年7月15日刊行)
  11. 荒正人「その才能を惜しむ」、相倉久人「幻のスカイ・トーンズ」、河野典生「現代のルイス・キャロル」
  12. (第4巻 1977年8月26日刊行)


巻数 タイトル 初版 収録作品
第1巻 マイナス・ゼロ 1982年2月25日 『マイナス・ゼロ』
第2巻 ツィス 1982年3月25日 『ツィス』
第3巻 ツィス 1982年4月25日 『エロス』
第4巻 鏡の国のアリス 1982年5月25日 『鏡の国のアリス』
「フォボスとディモス」
「遊覧バスは何を見た」
「おねえさんはあそこに」
第5巻 T型フォード殺人事件 1982年6月25日 『T型フォード殺人事件』
「殺そうとした」
「立体交差」
第6巻 タイムマシンのつくり方 1982年7月25日 「ザ・タイムマシン」
「Once Upon A Time Machine」
「化石の街」
「計画」
「オン・ザ・ダブル」
「異聞風来山人」
「敵艦見ユ」
「二重人格」
「記憶消失薬」
「あるスキャンダル」
「鷹の子」
「もの」
「鏡」
「UMAKUITTARAONAGUSAMI」
「発作」
「おうむ」
「タイム・セッション」
「人形の家」
「星の彼方の空遠く」
「タイムマシンはつきるとも」
「地球のみなさん」
「にくまれるやつ」
「タイムメール」
「付録『時の門』を開く」


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