作 者 |
河野典生(こうの・てんせい) 1935年、高知市生まれ。'60年代『殺人群像』『群青』などで窮地におかれた若者の心理に迫って、ハードボイルド的手法の新鋭として注目された。『明日こそ鳥ははばたく』ほかのジャズ小説や幻想小説も多い。 (作者紹介より引用)
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作品名 | 『殺意という名の家畜』 |
初 出 |
『宝石』1963年6月号-8月号掲載。その後、宝石社より刊行。
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粗 筋 |
犯罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から電話がかかってきたのは深夜だった。「今、会ってほしいの」という。むろん私は断ったが、私の郵便受けに一片のメモを残して彼女は消息を絶った。しかたなくメモを調べはじめる私。そこに驚くべき知らせが……! (粗筋紹介より引用)
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感 想 |
日本正統派ハードボイルドの歴史における初期の代表作として挙げられることの多い本作。作者自身があまり作品を書いていないこともあり、この作品ですら印象が薄くなっている点は残念かも。ただ、今読む分には古さしか感じないかもしれないスタンダードすぎて、忘れ去られてしまうタイプの作品。
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備 考 |
第17回(1964年)受賞。
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