作 者 |
佐野洋(さの・よう) 1923年、東京生まれ。昭和33年に「銅婚式」が懸賞入選。翌年の『一本の鉛』以下、独自の“探偵小説の美学”に基づいた技巧を凝らした超短篇を意欲的に発表。主な長篇に『第一一二計画』『轢き逃げ』が。 (作者紹介より引用)
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作品名 | 『華麗なる醜聞』 |
初 出 |
1964年、光文社より書き下ろし刊行。
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粗 筋 |
中央日報の稗田は元駐日P国大使にかんするフランス紙の記事に興味を持った。日本人ハイ・ホステスとの関係で離婚の騒動とか。彼の意を受けた記者の調査は、未解決の連続爆弾事件と結びついた。ハイ・ホステスとは? 爆弾犯人は? 記者の取材本能が事件の核心に迫っていく。 (粗筋紹介より引用)
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感 想 |
技巧派、佐野洋の受賞作ではあるが、個人的にはこの作品より面白い作品が佐野洋にはたくさんあると思っている。元新聞記者の佐野らしい作品に見えるのだが、現実に似通った事件を扱った点がマイナスに働いたのではないか。現実に小説が負けている感がある。
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備 考 |
第18回(1965年)受賞。
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