作 者 |
星新一(ほし・しんいち) 1926年、東京生まれ。1957年「宇宙塵」に発表された「セキストラ」が「宝石」に転載されてデビュー。以後、ショートショートの第一人者として1000篇を超える作品を発表し、日本SF界の基礎を築いた。1997年没。 (作者紹介より引用)
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作品名 | 『妄想銀行』 |
初 出 |
1967年刊行。作者にとって11冊目のショートショート集。
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粗 筋 |
人々の妄想を取り除き、また必要とする人には提供する「妄想銀行」を始めたエフ博士。彼に思いを寄せる女性の妄想を、自分の好きな美人に与えようとしたばっかりに…。アイデア、諷刺、簡潔な文章、スピーディな展開、意表をつく結末が堪能できる傑作ショートショート集―。表題作他32篇を収録。マスコミと商業主義がもたらす未来を笑いと皮肉のうちに描く星ワールドの神髄。 (粗筋紹介より引用)
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感 想 |
「保証」「大黒さま」「あるスパイの物語」「住宅問題」「信念」「半人前」「変な客」「美味の秘密」「陰謀団ミダス」「さまよう犬」「女神」「海のハーブ」「ねらった弱み」「鍵」「繁栄への原理」「味ラジオ」「新しい人生」「古風な愛」「遭難」「金の力」「黄金の惑星」「敏感な動物」「宇宙の英雄」「魔法の大金」「声」「人間的」「破滅」「博士と殿さま」「小さな世界」「長生き競争」「とんでもないやつ」「妄想銀行」の32編を収録。 15年ぶりくらいかな。なぜSF作品が協会賞を受賞したかはともかく、今読んでも面白さは変わらない。こういう切れ味鋭い作品、今ではなかなか読むことが出来なくなった。 |
備 考 |
第21回(1968年)受賞。正確には『妄想銀行』およびその他の業績によって受賞。
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