作 者 |
小松左京(こまつ・さきょう) 1931年、大阪府生まれ。京大卒。尖鋭的なSFを多数発表する一方、広範囲な教養を背景にしての現代文明論や未来学にも卓見を披瀝。創作のみならず、多角的な活動と柔軟な統合力は異彩を放っている。 (作者紹介より引用)
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作品名 | 『日本沈没』 |
初 出 |
1973年3月、光文社カッパノベルスより書き下ろし刊行。
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粗 筋 |
深海潜水艇の操縦者・小野寺敏夫は、海底火山研究の権威・田所博士とともに日本海溝に潜り、説明の出来ない異変を発見する。折から日本各地に地震や火山爆発が頻発し、富士火山帯の活動も活発化していた。国土の沈没も必死と見た政府は田所博士の警告に従い、ある計画を検討。(上巻) 第二次関東大震災によって東京は壊滅状態となった。しかし、田所博士の警告はそれ以上の事態を予測していた。日本沈没だ。一億国民の日本列島脱出のため懸命に工作を続ける政府。だが無情にもそのときは刻一刻と迫ってくる。国土消失の運命追う日本民族に行き先はあるのか。(下巻) (粗筋紹介より引用)
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感 想 |
その衝撃的な内容で大ベストセラーとなった名作SF。今読んでも、何故これが協会賞に選ばれたのかどうしてもわからないのだが、すごい作品であること自体は間違いがない。とはいえこの手の作品を読むと、手塚治虫などの漫画の方がよっぽどすごい内容の作品を書いているんじゃないかと思ってしまうのは私だけ? いや、比べるジャンルが違うのはわかっているけれどさ。 結局未刊のまま。続きを読んでみたかった。 |
備 考 |
第27回(1974年)受賞。
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