日本推理作家協会賞受賞作全集第35巻
『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』青木雨彦



【初版】1996年11月15日
【定価】600円(本体583円)
【解説】新保博久
【底本】『課外授業』(早川書房)

【収録作品】
作 者
青木雨彦(あおき・あめひこ)
 1932年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒業。新聞記者を経てフリー。コラムニスト、評論家として活躍。『事件記者日記』『昭和ヒトケタ社員』『男の仕事場』『夜間飛行』『深夜同盟』など著書多数。1991年没。
(作者紹介より引用)
作品名
『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』
初 出
『ミステリ・マガジン』1974年1月号-1976年12月号連載。1977年10月、早川書房より刊行。単行本時に副題が付けられた。
粗 筋
 かつてヴァン・ダインはミステリーの恋愛的要素を否定した。果たしてそうだろうか? 男と女がいて、そこに何もミステリーが起こらない方が不自然ではないか。軽妙洒脱に海外ミステリーを語りつづけた著者による、海外ミステリーの新しい読み方を示唆した好著を今読者の手に。
(粗筋紹介より引用)
感 想
 粋なエッセイとはこういうものをいうのか、と『ミステリ・マガジン』に青木雨彦が長年連載していたときに思ったものだ。読んだことのない海外ミステリが取り上げられていても、充分楽しく読むことが出来るエッセイは確かに少ない。青木雨彦のエッセイは、その数少ないエッセイの一つだった。この人のエッセイを読むと、大人の男と女はこういう会話を交わすものなのかと、本気でその頃は思ったものだった。今一度、大人のエッセイに光が当たってほしい。
備 考
 第31回(1978年)評論その他の部門。

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