日本推理作家協会賞受賞作全集 第41巻
『闇のカーニバル スパイ・ミステリィへの招待』中薗英助
- 初版:1997年11月15日
- 定価:571円+税
- 解説:新保博久
- 底本:『闇のカーニバル <スパイ・ミステリィへの招待>』(時事通信社)
収録作品
| 作者 |
中薗英助(なかぞの・えいすけ) 1920年、福岡県生まれ。純文学作家として出発後、61年に『密書』63年に『密航定期便』を発表、国際スパイ小説の草分け。他に『北京飯店旧館にて』(読売文学賞)『鳥居龍蔵伝』(大佛次郎賞)など。 (作者紹介より引用) |
|---|---|
| 作品名 | 『闇のカーニバル スパイ・ミステリィへの招待』 |
| 初出 | 1980年3月、時事通信社より刊行。 表紙カバーは渡辺啓助。 |
| 粗筋 |
国際政治の闇の世界に跳梁するスパイを、政治と思想のエンターテイメントとして描くスパイ・ミステリ。日本の第一人者として意欲的な活動を続けてきた作者が、その現状と将来を考察し、政治の流体力学のなかで生きる存在としてのスパイ像を追究した実作者ならではの論集。 (粗筋紹介より引用) |
| 感想 |
日本スパイ小説の第一人者・中薗英助によるスパイ小説論。
多くの雑誌に掲載された評論や短文をまとめたため、似た論調が続く部分もあるが、
当時まだ体系化されていなかったスパイ小説の歴史や骨格を整理した点は貴重であり、
読んでいても興味が尽きない。 スパイという存在と国際情勢の関係を、実作者の視点から考察した内容は示唆に富む。 とはいえ、やはり「作者には小説で受賞してほしかった」という思いも残る一冊。 |
| 備考 | 第34回(1981年)評論その他の部門受賞。 |