作品名 | 白髪鬼 |
初 出 | 『富士』昭和6年4月号~昭和7年4月号。 |
粗 筋 |
【紹介】参照。
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感 想 |
黒岩涙香が1893年に翻案した『白髪鬼』をさらに翻案した作品。原作は1000枚以上の長編であり、涙香は名前だけ日本名にするも舞台はイタリアのナポリのままだったが、乱歩は舞台を日本に移し、300枚程度に縮めた。しかも原作ではコレラに罹患して死ぬのに、本作では友人の策略で殺される。他にもかなりの部分で乱歩流に変えられており、メロドラマに近かった原作が陰惨な復讐ものに終わっている点は、ちょっといただけない。
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備 考 |
元々の原作は、1886年に発表されたマリー・コレリ『ヴェンデッタ』。1957年に創元社から翻訳されている。
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作品名 | 地獄風景 |
初 出 |
『探偵趣味』1号(昭和6年5月)~11号(昭和7年2月)に完結編を足し、『江戸川乱歩全集』第11巻(平凡社)に収録。
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粗 筋 |
M県Y市の百万長者である喜多川治良右衛門は百万の資材を投じ、郊外にけばけばしい巨大な「ジロ娯楽園」を作り上げ、仲間内だけが遊び狂う遊楽地となった。そんな「ジロ娯楽園」にて不可能としか思えない連続殺人事件が発生する。
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感 想 |
巨大迷路やパノラマなど、舞台は乱歩趣味があふれる設定。ただし、あまりにも悪趣味。犯人当ての設定があったようだが、トリックは今一つ。最後はファースとしか言いようがないだろう。
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備 考 |
作品名 | 鬼 |
初 出 | 『キング』昭和6年11月号~昭和7年2月号。 |
粗 筋 |
探偵小説家の殿村昌一は長野県S村へ帰郷していたが、村長の息子である大宅幸吉と散歩中、犬に喰われた死体を発見する。服装から、幸吉が嫌い抜いている許婚の山北鶴子であり、しかも殺人事件であったことが判明する。
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感 想 |
トリックはコナン・ドイルからの借り物。乱歩にしては珍しい本格探偵小説だが、平凡すぎて取り上げる点はない。
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備 考 |