作品名 | 奇面城の秘密 |
初 出 |
『少年クラブ』1958年1月号-12月号連載。
|
粗 筋 |
【紹介】参照。
|
感 想 |
四十面相が『宇宙怪人』で捕まってから三か月後という設定。『宇宙怪人』から8作も書かれているのは無視ですか(苦笑)。今回は四十面相も変梃りんな怪人などに変装することは無く、奇面城という四十面相の秘密基地がメインである。そして明智も小林少年もほとんど動かず、ポケット小僧が大活躍。秘密基地探検といった面白さがメインであり、二十面相シリーズでは異色の作品といえる。子どもの頃、ステーキを食べるシーンが本当においしそうだと思ったのは内緒だ。ただ、明智のあの行動だけはいただけない。ところで、あの美人は何もの?
|
備 考 |
作品名 | 夜光人間 |
初 出 |
『少年』1958年1月号-12月号連載。
|
粗 筋 |
小林少年たち少年探偵団員は、木下君の家の近くの森で肝試し大会を行った。そこに現れたのは、全身が銀色に光る夜光怪人。それから夜光怪人は街の中に現れ人々を脅かすようになる。そしてついに本性を現した。ある金持ちの家にある千四、五百年前に造られた推古仏を盗むとの予告状が、蛍光で書かれて届いたのだ。小林少年が一緒に見張るものの、夜光怪人が現れ、盗まれてしまった。
|
感 想 |
夜光怪人という怪奇性はよいし、挿絵もなかなか無気味なもの。ただ、そのトリックを明智に説明されると、あまりにもチープなものでがっかり。まあ、少年ものでリアリティを求めても仕方がないのだろうが、さすがに無理があるだろう。それにしても、明智まで夜光怪人の格好をするなんて、結構おちゃめなところがある。もうここまで来ると、仮装大会と一緒である。
|
備 考 |
珍しくタイトルに“怪人”を使わなかったのは、先に横溝正史が『夜光怪人』という少年ものを出していたからだと思われる。
|