求刑無期懲役、判決有期懲役 2022年





 2022年に地裁、高裁、最高裁で求刑無期懲役に対し、有期懲役・無罪の判決(決定)が出た事件のリストです。目的は、無期懲役判決との差を見るためですが、特に何かを考察しようというわけではありません。あくまで参考です。
 新聞記事から拾っていますので、判決を見落とす可能性があります。お気づきの点がありましたら、日記コメントでご連絡いただけると幸いです(判決から7日経っても更新されなかった場合は、見落としている可能性が高いです)。
 控訴、上告したかどうかについては、新聞に出ることはほとんどないためわかりません。わかったケースのみ、リストに付け加えていきます。
 判決の確定が判明した被告については、背景色を変えています(控訴、上告後の確定も含む)。

What's New! 8月24日、福岡高裁は斉賀啓明被告の一審懲役30年+罰金1,000万円判決(求刑無期懲役+罰金1,000万円)に対する被告側控訴を棄却した。




【最新判決】

氏 名
斉賀啓明(35)
逮 捕
 2019年12月17日
殺害人数
 0名
罪 状
 覚醒剤取締法違反(営利目的輸入未遂)、関税法違反
事件概要
 東京都港区の自営業、斉賀啓明被告は、台湾人や日本人ら計7被告や氏名不詳者らと共謀。2019年12月7日頃、東シナ海の公海上で、船籍不詳の船が積んだ覚醒剤約586.523kg(末端価格約352億円)と覚醒剤であるフエニルメチルアミノプロパンを含有する液体約764mLを共犯者が乗る船に積み替え、同11日に天草市から陸揚げしようとしたが、海上保安官らに発見された。
 日本と台湾双方の窓口機関は2018年12月、密輸・密航対策で海上保安当局間の協力に関する覚書を締結しており、今回の摘発は初の大型案件。台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は2019年6月、密輸計画の情報を日本側に提供し、海上保安庁、福岡県警などが合同捜査本部を設置して捜査していた。
 福岡県警などは11日、船内で覚醒剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反容疑で3人を現行犯逮捕。ほか5人も密輸に関わったとして同法違反容疑で逮捕した。この8人は外国人と日本人で、大半は台湾人。このほかの数人についても12日に同法違反容疑で逮捕。17日、漁船を用意するなどした覚醒剤取締法違反容疑で斉賀被告他1名を逮捕。
裁判所
 福岡高裁 辻川靖夫裁判長
求 刑
 無期懲役+罰金1,000万円
判 決
 2022年8月24日 懲役30年+罰金1,000万円(被告側控訴棄却)
裁判焦点
 斉賀啓明被告は、密輸の実行前に別件で逮捕され共犯関係が解消していたと主張。また自首が成立すると主張し、量刑不当を訴えたが、裁判長はいずれも否定した。
備 考
 台湾人、日本人など男女24人が逮捕され、そのうち斉賀啓明被告を含む16人が起訴されている。
 首謀者的立場だった台湾人の会社社長黄奕達(ホアン・イダ)被告は、2021年3月17日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で、無期懲役+罰金1,000万円判決(求刑同)。2021年10月19日、福岡高裁で被告側控訴棄却。上告せず確定。
 船長で台湾籍のA被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役19年、罰金500万円判決(求刑懲役20年、罰金600万円)。2021年12月8日、福岡高裁(辻川靖夫裁判長)で被告側控訴棄却。2022年6月3日、被告側上告棄却、確定。
 乗組員で台湾籍のB被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で無罪判決(求刑懲役13年、罰金300万円)。控訴せず確定。
 指示役で台湾籍のC被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役30年、罰金1,000万円判決(求刑無期懲役、罰金1,000万円)。2021年12月8日、福岡高裁(辻川靖夫裁判長)で被告側控訴棄却。2022年6月3日、被告側上告棄却、確定。
 漁船購入の世話をしたK被告は2021年7月13日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役12年、罰金300万円判決(求刑不明)。2021年12月22日、福岡高裁で控訴棄却。2022年4月1日、被告側上告棄却、確定。
 乗組員を世話したD被告は2021年10月7日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役13年、罰金300万円判決(求刑同)。2022年3月17日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 乗組員を世話したE被告(D被告の妻)は2021年10月7日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役8年、罰金250万円(求刑懲役10年、罰金250万円)判決。2022年3月17日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 HY被告は2021年10月26日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役13年、罰金400万円判決(求刑懲役20年、罰金600万円)。2022年3月16日、福岡高裁で控訴棄却。2022年6月22日、最高裁で被告側上告棄却、確定。
 日本人乗組員の手配などをしたとされたT被告は2021年12月1日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)で懲役6年判決(求刑懲役10年、罰金250万円)。幇助罪が認定された。2022年6月8日、福岡高裁で控訴棄却。上告せず確定。
 日本人乗組員の手配などを行った住吉会系組員の男性N被告は2022年1月7日、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)で懲役14年、罰金300万円判決(求刑懲役15年、罰金300万円)。2022年6月28日、福岡高裁(市川太志裁判長)で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 覚醒剤を積み込む予定だった冷凍車の見張り役だったH被告は2022年2月22日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役15年、罰金300万円判決(求刑同)。2022年8月4日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 覚醒剤の積み替えを行った元少年被告(事件当時19)は2022年5月24日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)で懲役10年、罰金200万円(求刑懲役15年、罰金300万円)判決。控訴中。
 洋上で覚醒剤を受け取る「瀬取り」の実行役を集める役割だった工藤会系組員の男性M被告は2022年6月13日、福岡地裁(武林仁美裁判長)で懲役14年、罰金300万円判決(求刑懲役15年、罰金300万円)。被告側控訴中。
 M被告の共犯だったI被告は2022年6月13日、福岡地裁(武林仁美裁判長)で懲役12年、罰金300万円判決(求刑不明)。被告側控訴中。
 Y被告は2022年7月29日、福岡地裁で懲役17年、罰金500万円判決(求刑不明)。別件の傷害、窃盗についても併合されている。控訴中。
 主犯格とされる山口組系の元組員の高田広喜容疑者は2021年1月、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕状が出ている。捜査関係者によると、高田容疑者は中国に潜伏しているとみられる。外務省は2022年6月20日付でパスポートを失効させ、30日の官報で通知した。今後は不法滞在状態となるため、現地で身柄が確保されれば強制退去となる見通し。

 2022年3月18日、福岡地裁の裁判員裁判で求刑無期懲役+罰金1,000万円に対し、一審懲役30年+罰金1,000万円判決。被告側は上告した。



【2022年 これまでの有期懲役、無罪判決】

氏 名
内田潤(38)
逮 捕
 2020年11月9日
殺害人数
 1名
罪 状
 強盗致死他
事件概要
 茨城県水戸市の解体業、内田潤被告はひたちなか市の無職の元少年(事件当時19)と共謀。2016年2月1日午前3時から同5時45分ごろまでの間、城里町の資材置き場で積まれていた銅線などを盗むためトラックに載せていた際、敷地内に住む銅線やアルミを扱う古物商の男性(当時77)に見つかったため、男性の頭や顔を殴り、首を両手で締め、顔や両手首に粘着テープを巻き付けるなどして死亡させ、銅線など約6トン(計108万円相当)を奪った。
 他に内田被告は3日前の1月29日、元少年の弟と共謀し、男性方の無施錠の出入り口から銅線などを盗む目的で侵入し、気付いた男性の顔面に催涙スプレーを吹き掛け、抵抗され逃走した。
 内田被告は当時1人で解体業を営んでおり、男性とは資材の売買といった取引を通じた面識があった。元少年は、内田被告の下で働いていたことがあった。
 1日朝、男性の妻が男性の遺体を発見した。
 県警は2020年10月、内田被告ら2人が男性殺害の数時間前に水戸市内の建設会社からコンテナ1台(約6万円相当)を盗んだとして窃盗容疑で逮捕。盗んだコンテナが男性殺害後の敷地内に残されていたことから、捜査本部は慎重に裏付けを進めた。
 捜査本部は11月9日、別の事件で服役中だった内田被告と、別の事件の傷害罪などで公判中だった元少年を強盗殺人の容疑で逮捕。水戸地検は2人を強盗致死罪で起訴した。同地検は罪名変更の理由を明らかにしていないが、殺意の認定が困難と判断したとみられる。元少年は逮捕時に成人だったため、20歳未満が対象の少年法ではなく、成人と同じ刑事訴訟法の手続きが適用されて裁判員裁判で審理される。
裁判所
 水戸地裁 小川賢司裁判長
求 刑
 無期懲役
判 決
 2022年2月16日 懲役30年
裁判焦点
 裁判員裁判。
 2022年2月7日の初公判で、内田潤被告は「間違いありません。申し訳ございません」と述べ、起訴された内容を認めた。
 冒頭陳述で検察側は、内田被告が銅線などを積み込み、元少年が見張り役だったと指摘。元少年が犯行に気付いた男性を殴って首を絞め、内田被告も男性が逃げられないよう立ちふさがったと説明した。手袋や粘着テープなどを準備した計画性にも触れ、「内田被告が主導的役割を担った」と強調した。弁護側は内田被告が、男性を死なせるまで元少年が暴行すると想定していなかったと釈明、「綿密に計画された犯行ではない」と述べた。元少年との関係性も「主従関係があったわけではない」と主張し、量刑を争う姿勢を示した。
 この日出廷した内田被告の母親は、内田被告が仕事でうまくいかず、生活に苦しんでいたことを説明。「罪を償って真面目に生きてほしい」と涙ながらに訴えた。
 8日の第2回公判における被告人質問で内田被告は、元少年が男性の首を絞めてうめき声が聞こえなくなり、「やりすぎじゃない」と元少年に声を掛けたが制止され、その後、1時間ほど銅線の積み込みをしたと説明。元少年が男性の顔と両手に粘着テープを巻くのを目にしたものの、そのまま逃走したと語った。犯行動機について内田被告は、当時の妻が、窃盗を繰り返していた被告を心配して地元の高知県に引っ越す日取りを決めたのを機に、「引っ越す費用が必要になった」と話した。男性方を狙った理由に関しては、2013年ごろに盗品の売却先として知り合い、「盗品だから(警察に)言わないと思った」と述べた。盗品を男性に売った際、「代金の未回収分があるから(盗んでも)良いだろうと思った」とも語った。
 10日の論告求刑公判で、論告に先立ち、男性の妻の意見として「罪としっかり向き合い、できる限り重い罰になるのを望む」との文書が読み上げられた。
 論告で検察側は、強盗致死事件の3日前の同年1月29日、内田被告が男性から銅線を奪うことに失敗し、共犯とされる元少年を誘い、男性の抵抗を排除するため準備したとして、「計画性が高く、強固な犯意に基づく」と指摘。元少年の暴行で男性が死亡したとする弁護側の主張については、「そばにいながら制止せず、想定外とは言えない。被害者の顔に巻き付けた粘着テープを緩和せずに逃走し、元少年と比較して責任を減少させる要素はない」と強調した。
 弁護側は、男性が抵抗した場合の対処法は2人の間で決めておらず、粘着テープは逃走時の車のナンバーを隠すためだったと説明した。元少年は内田被告の制止を聞かずに暴行したとして、「元少年と対等の立場だった」と主張。賠償の意思があることなどから「懲役17年が適切と考える」と述べた。
 判決で小川裁判長は男性の死因となった暴行は共犯者の元少年が加えたとしつつ、「車両や粘着テープなどを準備し、元少年と役割分担を決めるなど、犯行は計画的で悪質だ。金欲しさからの犯行で動機にくむべきものはなく、被告は共犯者を誘うなど主導的な立場だった」と指摘。一方で「暴行の方法について具体的な指示はしておらず、銅線を売った利益を折半していることなども考慮すると責任が格段に重いとは言えない」とした。
備 考
 検察側は控訴した。

氏 名
大竹純平(28)/山中暁熙(29)
逮 捕
 2020年7月16日
殺害人数
 1名
罪 状
 山中被告:強盗致死、住居侵入、窃盗 大竹被告:強盗致死、住居侵入
事件概要
 埼玉県吉川市の職業不詳、大竹純平被告と、住所不定無職の山中暁熙(あきひろ)被告は、他男性3被告と共謀。2019年2月25日、千葉県山武市の木材加工会社工場で、会社倉庫内にある実質的経営者の男性(当時71)の居住スペースに金品強奪目的で侵入。男性の手足を縛り、粘着テープで鼻や口をふさぐなどして死亡させた。金品は見つからなかった。
 25日午後10時40分ごろ、男性と連絡が取れないことを不審に思った従業員が工場を訪れ、居住スペースで倒れている男性を発見した。
 2020年7月16日、千葉県警は防犯カメラの映像などから特定し、他事件で起訴されていた大竹被告、山中被告、他3人を強盗殺人と住居侵入の容疑で逮捕した。
 8月7日、千葉地検は大竹被告と山中被告を住居侵入と強盗致死の罪で、他の3被告を住居侵入と窃盗未遂の罪で起訴した。
裁判所
 千葉地裁 守下実裁判長
求 刑
 無期懲役
判 決
 2022年3月18日 山中暁熙被告:懲役28年、大竹純平被告:懲役26年
裁判焦点
 裁判員裁判。
 2022年2月28日の初公判で、2人は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、山中被告は男性の会社倉庫に多額の現金があるとの情報を得て、山中被告ら男4人は工場に2回空き巣に入るも現金を発見できなかった。人が住んでいるコンテナハウスに大金があると考え、大竹被告に現金を奪うことを持ちかけ、車両の手配を依頼するなどした。見張り役を用意していたことから「結果的に金品は得ていないが、周到な計画で組織的な犯行だ」と指摘。顔面を殴打した上、男性の顔に粘着テープを巻いて口と鼻を塞ぐなどしており、「死に直結する危険性がある」と批判した。
 大竹被告の弁護側は「山中被告から誘われ、全体像を把握していない。山中被告の指示で動いた」と言及。粘着テープを巻いたことに関して「黙らせようと口を塞ぐためで、鼻まで塞ぐつもりはなかった」などと主張。男性は心筋梗塞の既往歴があるため、窒息か急性心不全とされる死因は「暴行行為と関係なく、基礎疾患の影響による病死の可能性もある」と主張した。  山中被告の弁護側は「山中被告は当時、家族とうまくいっておらず、生活費工面のために行った」と指摘。「山中被告は殴打した記憶がない」と検察側に反論した。
 3月9日の論告求刑公判で、論告前に男性の妻が「金欲しさに人の人生をめちゃくちゃにした」と厳罰を求めた。
 検察側は論告で、倉庫に大金があるという情報に基づき、何のためらいもなく計画的に強盗に及んだとして、「きわめて厳しく非難するべきだ」と主張。男性の体を押さえTシャツと粘着テープで鼻や口をふさいだとして「死に直結する暴行を2人で協力して行った。極めて悪質」と指摘した。
 最終弁論で山中被告の弁護側は、2人の間で金品を奪う方法の情報共有がされていないことから「計画性は高くない」と主張。別の窃盗事件で起訴されている点を踏まえても懲役25年が相当とした。大竹被告の弁護側は、被害者の死亡には持病による影響も否定できないとして懲役20年を求めた。
 判決で守下実裁判長は「大竹被告を犯行に引き入れた山中被告は、犯行前に2回侵入していて、金品奪取への強い欲が感じられる。2人がお互いに協力し合いながら、粘着テープを何重にも巻き付けた非常に危険な犯行だ。金銭欲しさという身勝手な考えから犯行に及んでいて、2人の刑事責任は誠に大きい」と指摘した。一方、「直接的な暴行は顔への殴打1回のみで、生命に重大な危険を与える意図はなかった」とも指摘。「将来的な更正の可能性がないとは言えず、無期懲役ではなく有期刑がふさわしい」とした。
備 考
 大竹純平被告は他被告と共謀し、2019年2月1日に東京都渋谷区の高齢夫婦宅で、現金約400万円などを奪ったアポ電(アポイントメント電話)強盗事件他で逮捕、起訴。2020年2月17日、東京地裁で懲役9年判決(求刑不明)。東京高裁で被告側控訴棄却(日時不明)。上告せずに確定している。
 住居侵入と窃盗未遂の罪で起訴されたKK被告は、2018年10月の山口県での詐欺事件、2019年5月の岐阜県での2件の強盗事件、同月の千葉県での強盗致傷事件でも起訴された。2021年10月21日、岐阜地裁(入江恭子裁判長)の裁判員裁判で懲役14年判決(求刑懲役17年)。被告側控訴中。2022年3月14日、名古屋高裁(鹿野伸二裁判長)で判決。
 住居侵入と窃盗未遂の罪で起訴されたNT被告は2022年2月21日、東京地裁(裁判官不明)で懲役4年判決(求刑不明)。被告側控訴中。
 住居侵入と窃盗未遂の罪で起訴されたKR被告は、他の詐欺未遂事件などでも起訴された。2022年3月15日、東京地裁(長池健司裁判官)で懲役1年6月+懲役3年判決(求刑不明)。被告側控訴中。

 検察・被告側は控訴した。

氏 名
大谷竜次(46)
逮 捕
 2018年2月12日
殺害人数
 2名
罪 状
 殺人、死体遺棄、窃盗
事件概要
 住所不定、無職の大谷竜次被告は2018年2月7~8日、埼玉県所沢市にある知人女性(当時76)宅で、別居していた女性の次男で幼稚園バス運転手の男性(当時53)の胸や背中などを多数回包丁で刺して殺害した。さらに女性も浴槽に沈め、溺死させた。そして女性宅に住み込みで介護などの身の回りをしていた知人男性SY元被告とともに、男性の遺体を1階浴槽に遺棄した。同日午後1時35分ごろ、女性名義の銀行口座からキャッシュカードを使って573,990円を引き出して盗んだ。
 大谷被告は現場とは別の住宅で、女性の長男と同居していた。SY元被告は次男と中学時代の同級生だった。
 2人の遺体は8日午後、発見された。埼玉県警は12日午後、電車で千葉市内まで逃走していた大谷被告とSY元被告を死体遺棄容疑で逮捕した。3月6日、さいたま地検は2人を処分保留で釈放したが、埼玉県警は銀行口座からお金を引き出した窃盗容疑で2人を再逮捕した。
 2019年4月4日、初公判がさいたま地裁(石川慧子裁判官)でそれぞれ開かれ、2人はそれぞれ起訴内容を否認。2人の弁護側はいずれも、女性の承諾を得て現金を引き出したと主張した。
 16日の大谷被告の第2回公判で、佐久間被告が証人として出廷。女性の介護をするようになった経緯や、事件前日に遺体で見つかった女性の次男とトラブルになっていたことなどを明らかにした。検察側の証人尋問で佐久間被告は、女性の介護を巡って次男ともみ合いになっていたことを説明。その後、女性にカードを渡され、「お金を下ろしていいと言われた」などと証言した。また、翌日外出する際の女性と次男の様子について問われると、「お湯の中に入って死んでいた」と述べたが、2人が死亡した詳しい経緯などについては語らなかった。大谷被告は黙秘する姿勢を示したので、被告人質問は行われなかった。
 17日のSY元被告の第2回公判で、被告人質問などが予定されていたが、弁護側が主張の変更を申し出たため行われなかった。
 5月28日の大谷被告の第3回公判で、検察側は大谷被告に懲役1年6月を求刑して結審した。
 同日のSY元被告の第3回公判で、証拠調べが行われた。証人として出廷した大谷被告は、女性方に出入りしていたことなどは認める一方で、事件前後に関することについては証言を拒否した。その後の被告人質問は、佐久間被告が黙秘する姿勢を示したため行われなかった。
 6月19日、埼玉県警は次男の携帯電話を盗んだ窃盗容疑で2人を再逮捕した。
 7月1日、埼玉県警は次男への殺人容疑で2人を再逮捕した。23日、さいたま地検は次男への殺人と死体遺棄罪で大谷被告を起訴した。SY元被告の殺人容疑は処分保留とし、死体遺棄罪で起訴した。携帯電話を盗んだ窃盗容疑については、2人も不起訴とした。
 11月13日、SY元被告の追起訴審理がさいたま地裁で開かれ、SY元被告は次男の死体遺棄容疑を認めた。
 12月4日、SY元被告の論告求刑公判が開かれ、検察側は窃盗と死体遺棄罪で懲役3年6か月を求刑、弁護側は窃盗罪については無罪を主張し結審した。
 20日、さいたま地裁(石川慧子裁判官)は両方の罪を認定し、懲役2年を言い渡した。控訴せず確定。
 2020年12月3日、埼玉県警は女性への殺人容疑で大谷被告とSY元被告を再逮捕した。24日、さいたま地検は大谷被告を女性への殺人罪で起訴した。SY元被告は処分保留で釈放した。
裁判所
 さいたま地裁 小池健治裁判長
求 刑
 無期懲役
判 決
 2022年3月18日 懲役28年
裁判焦点
 裁判員裁判。
 2022年2月14日の初公判で、大谷竜次被告は「やっていません」と起訴内容を全面的に否認した。
 検察側は冒頭陳述で、次男の遺体に20か所以上の刺し傷があったことや、現場に残っていた大谷被告のシャツに次男の血痕や女性の細胞片などが付着していたと指摘。殺害後は、次男の勤務先に欠勤の電話を入れるなど偽装工作し、逃走したと主張した。そして「刑の決定に向けて、犯行態様の悪質性や被害結果などを考慮してほしい」と述べた。弁護側は、大谷被告が犯行当時、女性宅の別の部屋で寝ていて殺害に関与しなかったと主張。女性と同居していたSY元被告に頼まれて偽装工作をしたとし、「2人を殺す理由は全くない」とした。そして「大谷被告が犯人で間違いないという状態になって、初めて、刑を決めることができる」と訴えた。
 医師が証人出廷し、大谷被告のIQが52であること、軽度精神遅滞であることなどが明らかになっている。
 3月7日の論告で検察側は、大谷被告が次男と何らかのトラブルになって、無抵抗の次男の背中や脇腹などを少なくとも24回以上刺して殺害したと指摘。口封じのために次男の母親も浴室で溺死させたとし、「強い殺意に基づく残忍な犯行で、遺族の処罰感情は強い」と主張した。
 弁護側は、大谷被告が事件後にさまざまな偽装工作をしているのに、自身のシャツを遺棄現場に残したのは不自然と指摘。「大谷被告には2人を殺害する動機がない」と無罪を主張した。SY元被告について「他人の介護をさせられて強く恨んでいたので、犯人と推認できる」と述べた。
 判決で小池裁判長は、現場にあったシャツに付着した飛沫血痕などから大谷被告が次男を殺害したと断定。背部を包丁で少なくとも24回突き刺していることから「強い殺意に基づく残忍な態様」と述べた。また、シャツに次男の母親のDNA型が付着していたことなどから、被告が母親を浴槽に沈めて溺死させたと結論付け、次男殺害の発覚を遅らせるための犯行は「短絡的で身勝手だ」とした。SY元被告は、大谷被告と口裏合わせをしていたことや犯行状況から「少なくとも母親への殺害については被告と意思を通じて実行したことは間違いない」と指摘し、「共謀の上で母親への殺人を行った」と述べた。死体遺棄についても共謀して実行したことが認められた。次男とSY元被告が、介護を巡ってトラブルとなったことが事件の契機になったと指摘し、「各犯行で(SY元被告の)関与がうかがえる」としたが、「刑を軽くする理由にはならない」と強調した。
備 考
 控訴中(どちらかは不明)。

氏 名
斉賀啓明(35)
逮 捕
 2019年12月17日
殺害人数
 0名
罪 状
 覚醒剤取締法違反(営利目的輸入未遂)、関税法違反
事件概要
 東京都港区の自営業、斉賀啓明被告は、台湾人や日本人ら計7被告や氏名不詳者らと共謀。2019年12月7日頃、東シナ海の公海上で、船籍不詳の船が積んだ覚醒剤約586.523kg(末端価格約352億円)と覚醒剤であるフエニルメチルアミノプロパンを含有する液体約764mLを共犯者が乗る船に積み替え、同11日に天草市から陸揚げしようとしたが、海上保安官らに発見された。
 日本と台湾双方の窓口機関は2018年12月、密輸・密航対策で海上保安当局間の協力に関する覚書を締結しており、今回の摘発は初の大型案件。台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は2019年6月、密輸計画の情報を日本側に提供し、海上保安庁、福岡県警などが合同捜査本部を設置して捜査していた。
 福岡県警などは11日、船内で覚醒剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反容疑で3人を現行犯逮捕。ほか5人も密輸に関わったとして同法違反容疑で逮捕した。この8人は外国人と日本人で、大半は台湾人。このほかの数人についても12日に同法違反容疑で逮捕。17日、漁船を用意するなどした覚醒剤取締法違反容疑で斉賀被告他1名を逮捕。
裁判所
 福岡地裁 岡崎忠之裁判長
求 刑
 無期懲役+罰金1,000万円
判 決
 2022年3月18日 懲役30年+罰金1,000万円
裁判焦点
 裁判員裁判。
 斉賀啓明被告は、船舶はアリバイ工作で漁業をするために購入したもので、密輸はしたくなかったと主張。弁護側は、別件の強盗致傷事件で逮捕された後、密輸について申告したので、自主が成立すると主張した。
 判決で岡崎裁判長は、斉賀被告の主張について趣旨が不明瞭で理解し難いと述べ、被告に密輸の意思があったとして主張を退けた。また被告の関与が判明した後に警察に出頭したということで、自主は成立しないと述べた。そして被告は日本側の共犯者らの中心の一人となって密輸の準備を行い、日本における司令塔的な役割を果たしたと断罪。ただし、別件で身柄拘束されていたため、犯行に直接関与していないことを考慮するとともに、自ら船の修理代金を持参するなど自分で動いていたことを考え、中国側の関係者を含めた共犯者の中で最も重い責任を負うべきとまでは言い切れないとして、有期懲役の上限を選択した。
備 考
 台湾人、日本人など男女24人が逮捕され、そのうち孫昀皓被告を含む16人が起訴されている。
 首謀者的立場だった台湾人の会社社長黄奕達(ホアン・イダ)被告は、2021年3月17日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で、無期懲役+罰金1,000万円判決(求刑同)。2021年10月19日、福岡高裁で被告側控訴棄却。上告せず確定。
 船長で台湾籍のA被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役19年、罰金500万円判決(求刑懲役20年、罰金600万円)。2021年12月8日、福岡高裁(辻川靖夫裁判長)で被告側控訴棄却。2022年6月3日、被告側上告棄却、確定。
 乗組員で台湾籍のB被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で無罪判決(求刑懲役13年、罰金300万円)。控訴せず確定。
 指示役で台湾籍のC被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役30年、罰金1,000万円判決(求刑無期懲役、罰金1,000万円)。2021年12月8日、福岡高裁(辻川靖夫裁判長)で被告側控訴棄却。2022年6月3日、被告側上告棄却、確定。
 漁船購入の世話をしたK被告は2021年7月13日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役12年、罰金300万円判決(求刑不明)。2021年12月22日、福岡高裁で控訴棄却。2022年4月1日、被告側上告棄却、確定。
 乗組員を世話したD被告は2021年10月7日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役13年、罰金300万円判決(求刑同)。2022年3月17日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 乗組員を世話したE被告(D被告の妻)は2021年10月7日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役8年、罰金250万円(求刑懲役10年、罰金250万円)判決。2022年3月17日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 HY被告は2021年10月26日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役13年、罰金400万円判決(求刑懲役20年、罰金600万円)。2022年3月16日、福岡高裁で控訴棄却。2022年6月22日、最高裁で被告側上告棄却、確定。
 日本人乗組員の手配などをしたとされたT被告は2021年12月1日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)で懲役6年判決(求刑懲役10年、罰金250万円)。幇助罪が認定された。2022年6月8日、福岡高裁で控訴棄却。上告せず確定。
 日本人乗組員の手配などを行った住吉会系組員の男性N被告は2022年1月7日、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)で懲役14年、罰金300万円判決(求刑懲役15年、罰金300万円)。2022年6月28日、福岡高裁(市川太志裁判長)で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 覚醒剤を積み込む予定だった冷凍車の見張り役だったH被告は2022年2月22日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役15年、罰金300万円判決(求刑同)。2022年8月4日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 覚醒剤の積み替えを行った元少年被告(事件当時19)は2022年5月24日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)で懲役10年、罰金200万円(求刑懲役15年、罰金300万円)判決。控訴中。
 洋上で覚醒剤を受け取る「瀬取り」の実行役を集める役割だった工藤会系組員の男性M被告は2022年6月13日、福岡地裁(武林仁美裁判長)で懲役14年、罰金300万円判決(求刑懲役15年、罰金300万円)。被告側控訴中。
 M被告の共犯だったI被告は2022年6月13日、福岡地裁(武林仁美裁判長)で懲役12年、罰金300万円判決(求刑不明)。被告側控訴中。
 Y被告は2022年7月29日、福岡地裁で懲役17年、罰金500万円判決(求刑不明)。別件の傷害、窃盗についても併合されている。控訴中。
 主犯格とされる山口組系の元組員の高田広喜容疑者は2021年1月、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕状が出ている。捜査関係者によると、高田容疑者は中国に潜伏しているとみられる。外務省は2022年6月20日付でパスポートを失効させ、30日の官報で通知した。今後は不法滞在状態となるため、現地で身柄が確保されれば強制退去となる見通し。

 被告側は控訴した。2022年8月24日、福岡高裁で被告側控訴棄却。

氏 名
孫昀皓(41)
逮 捕
 2019年12月11日
殺害人数
 0名
罪 状
 覚醒剤取締法違反(営利目的輸入未遂)、関税法違反
事件概要
 台湾籍の孫昀皓(スン・ユンハオ)被告は、台湾人の会社社長黄奕達(ホアン・イダ)被告や台湾人や日本人らと共謀。2019年12月7日頃、東シナ海の公海上で、船籍不詳の船が積んだ覚醒剤約586.523kg(末端価格約352億円)と覚醒剤であるフエニルメチルアミノプロパンを含有する液体約764mLを共犯者が乗る船に積み替え、同11日に天草市から陸揚げしようとしたが、海上保安官らに発見された。孫昀皓被告は指示役だった。
 日本と台湾双方の窓口機関は2018年12月、密輸・密航対策で海上保安当局間の協力に関する覚書を締結しており、今回の摘発は初の大型案件。台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は2019年6月、密輸計画の情報を日本側に提供し、海上保安庁、福岡県警などが合同捜査本部を設置して捜査していた。
 福岡県警などは11日、船内で覚醒剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反容疑で3人を現行犯逮捕。ほか5人も密輸に関わったとして同法違反容疑で逮捕した。この8人は外国人と日本人で、大半は台湾人。このほかの数人についても12日に同法違反容疑で逮捕。
裁判所
 最高裁 裁判長不明
求 刑
 無期懲役+罰金1,000万円
判 決
 2022年6月3日 懲役30年+罰金1,000万円(被告側上告棄却、確定)
裁判焦点
 
備 考
 台湾人、日本人など男女24人が逮捕され、そのうち孫昀皓被告を含む16人が起訴されている。
 首謀者的立場だった台湾人の会社社長黄奕達(ホアン・イダ)被告は、2021年3月17日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で、無期懲役+罰金1,000万円判決(求刑同)。2021年10月19日、福岡高裁で被告側控訴棄却。上告せず確定。
 船長で台湾籍のA被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役19年、罰金500万円判決(求刑懲役20年、罰金600万円)。2021年12月8日、福岡高裁(辻川靖夫裁判長)で被告側控訴棄却。2022年6月3日、被告側上告棄却、確定。
 乗組員で台湾籍のB被告は2021年6月10日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で無罪判決(求刑懲役13年、罰金300万円)。控訴せず確定。
 漁船購入の世話をしたK被告は2021年7月13日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役12年、罰金300万円判決(求刑不明)。2021年12月22日、福岡高裁で控訴棄却。2022年4月1日、被告側上告棄却、確定。
 乗組員を世話したD被告は2021年10月7日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役13年、罰金300万円判決(求刑同)。2022年3月17日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 乗組員を世話したE被告(D被告の妻)は2021年10月7日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役8年、罰金250万円(求刑懲役10年、罰金250万円)判決。2022年3月17日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 HY被告は2021年10月26日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役13年、罰金400万円判決(求刑懲役20年、罰金600万円)。2022年3月16日、福岡高裁で控訴棄却。2022年6月22日、最高裁で被告側上告棄却、確定。
 日本人乗組員の手配などをしたとされたT被告は2021年12月1日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)で懲役6年判決(求刑懲役10年、罰金250万円)。幇助罪が認定された。2022年6月8日、福岡高裁で控訴棄却。上告せず確定。
 日本人乗組員の手配などを行った住吉会系組員の男性N被告は2022年1月7日、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)で懲役14年、罰金300万円判決(求刑懲役15年、罰金300万円)。2022年6月28日、福岡高裁(市川太志裁判長)で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 覚醒剤を積み込む予定だった冷凍車の見張り役だったH被告は2022年2月22日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役15年、罰金300万円判決(求刑同)。2022年8月4日、福岡高裁で被告側控訴棄却。被告側上告中。
 船舶の準備を行ったS被告は2022年3月18日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役30年、罰金1,000万円判決(求刑無期懲役、罰金1,000万円)。2022年8月24日、福岡高裁(辻川靖夫裁判長)で被告側控訴棄却。
 覚醒剤の積み替えを行った元少年被告(事件当時19)は2022年5月24日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)で懲役10年、罰金200万円(求刑懲役15年、罰金300万円)判決。控訴中。
 洋上で覚醒剤を受け取る「瀬取り」の実行役を集める役割だった工藤会系組員の男性M被告は2022年6月13日、福岡地裁(武林仁美裁判長)で懲役14年、罰金300万円判決(求刑懲役15年、罰金300万円)。被告側控訴中。
 M被告の共犯だったI被告は2022年6月13日、福岡地裁(武林仁美裁判長)で懲役12年、罰金300万円判決(求刑不明)。被告側控訴中。
 Y被告は2022年7月29日、福岡地裁で懲役17年、罰金500万円判決(求刑不明)。別件の傷害、窃盗についても併合されている。控訴中。
 主犯格とされる山口組系の元組員の高田広喜容疑者は2021年1月、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕状が出ている。捜査関係者によると、高田容疑者は中国に潜伏しているとみられる。外務省は2022年6月20日付でパスポートを失効させ、30日の官報で通知した。今後は不法滞在状態となるため、現地で身柄が確保されれば強制退去となる見通し。

 2021年6月10日、福岡地裁の裁判員裁判で求刑無期懲役+罰金1,000万円に対し、懲役30年+罰金1,000万円判決。2021年12月8日、福岡高裁で被告側控訴棄却。




※最高裁ですと本当は「判決」ではなくて「決定」がほとんどですが、纏める都合上、「判決」で統一しています。

※銃刀法
 正式名称は「銃砲刀剣類所持等取締法」

※麻薬特例法
 正式名称は「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律」

※入管難民法
 正式名称は「出入国管理及び難民認定法」

【参考資料】
 新聞記事各種

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