『ホームズ対ルパン 名探偵か怪盗か?!』
著者:藤原宰太郎
(藤原宰太郎:推理クイズ作家として数々の著書を執筆)
発行:KKベストセラーズ ワニの豆本
発売:1979年4月5日初版
定価:380円(ただし、1984年1月5日 16版時)
(前略)
この本では、ちょっと趣向をかえて、シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンに登場してもらいました。
いまさら説明するまでもなく、ホームズといえば、世界一の名探偵。ルパンといえば、神出鬼没の世界一の怪盗です。
この対照的な二人がきそいあって、難事件、怪事件の謎をときます。とくに、ホームズはトリックを中心とした謎をとくのが得意です。いっぽう、ルパンは怪盗の奇抜なテクニックをお目に掛けます。そして、最後は二人が対決して、知恵くらべ、推理くらべをします。
(中略)
さあ、きみたちも、脳味噌をフル回転させて、ホームズやルパンに負けないよう怪事件の謎に挑戦してください。
【目 次】
第1部 シャーロック・ホームズの巻(推理クイズ21問)
第2部 アルセーヌ・ルパンの巻(推理クイズ22問)
第3部 ホームズ対ルパンの巻(推理クイズ10問)
第1部、第2部には、それぞれホームズ、ルパンの身上書が載せられている。
また、ホームズやルパンに因んだコラムが数多く載っている。
ホームズ対ルパンという形式は『名探偵トリック作戦』でも扱っているが、ここまでダイレクトに1冊のクイズ本にしたのは、大胆というべきか、安易というべきか。ホームズやルパンを取り扱ってはいるが、ホームズものやルパンものの小説をそのままクイズ化したわけではないので、通常の推理クイズと変わるわけではない。ただ、ホームズらしさ、ルパンらしさを出そうと努力している分、他のクイズ本より面白いと思う。
これが文庫化になったとき、ホームズ、ルパンの名前を使えなかったのは、やはりクレームが来たからか?
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