こちらは初版のカバーと帯です。その後の版と、表紙は若干変わっています。
「スリルとアクションのエロチック遊戯」っていったいなんなのでしょう。
こちらは第2版以降のカバーです。中央上、地球儀の中の文字が女性の写真に変わっています。
本の中です。カラー版とありますが、せいぜいこの程度です。
『探偵ゲーム 怪盗Xより七つの挑戦状』
著者:藤原宰太郎
(藤原宰太郎:推理クイズ作家として数々の著書を執筆)
KK河出ベストセラーズ発行:河出書房販売
発売:1968年3月1日初版
定価:260円(初版時)
内容は『探偵ゲーム』と全く一緒。ただ、こちらの方が発行が早い。また、中は二色刷になっている。
KK河出ベストセラーズは、河出書房の編集者だった岩瀬順三氏が社長に直談判して立ち上げた編集プロダクションで、事実上の河出書房の子会社。岩瀬氏と藤原氏は中学時代の友人であり、上京した岩瀬氏は一時期、藤原氏の自宅にひと月くらい居候していたこともあるとのこと。しかし刊行直後に河出書房が倒産したため、本書もすぐに絶版となっている。KK河出ベストセラーズが独立してKKベストセラーズとなり、本書は再刊されている。倒産したため、作者は印税百万円をもらい損ねたとのこと。
初版以外の画像、情報はサイロス誠様から頂きました。有り難うございました。
KK河出ベストセラーズの経緯については『藤原宰太郎探偵小説選』(論創ミステリ叢書113)より引用ならびにご提供いただきました。有難うございました。
【藤原宰太郎推理クイズ作品リスト】に戻る