『推理 名探偵40人に挑戦』
著者:加納一朗
(加納一朗:SF、ミステリなど多数執筆)
発行:ユニコン出版 ユニコンブックス1
発売:1974年9月初版
定価:580円(初版当時)
【目 次】
第1章 本格推理に挑戦
第2章 意外推理に挑戦
第3章 スリラーに挑戦
第4章 警察ものに挑戦
第5章 スパイに挑戦
第6章 名探偵登場
推理作家のエピソードと、作家が生み出した名探偵によるクイズを収録。クイズといっても、作家が書いた作品のダイジェストであるので、謎を解くという楽しみはあまりない。
副題に名探偵40人に挑戦とあるが、実際にクイズが収録されている作家(名探偵)は19人。乱歩では「火縄銃」と名探偵橘が紹介されているなど、セレクトに疑問なところがある。また、分類も今ひとつわからない。ハメットを警察ものに入れるとは、さすがに乱暴だろう。
珍しいのは、コール夫妻が収録されているところぐらいか。あとは特に面白いエピソードがあるわけでもなく、本書そのものがあまり見かけないことを除けば、特に書くところはない。
ところで、どう数えても40人の名探偵は登場しないのだが。
収録されている作家は以下。
【第1章】
コナン・ドイル、エドガー・アラン・ポー、モーリス・ルブラン、コール夫妻、エラリィ・クィーン、ディクソン・カー
【第2章】
F・W・クロフツ、アガサ・クリスチィ
【第3章】
オースチン・フリーマン、コーネル・ウールリッチ
【第4章】
ジョルジュ・シムノン、ダシェル・ハメット、エド・マクベイン
【第5章】
イアン・フレミング、ドナルド・ハミルトン
【第6章】
G・K・チェスタトン、江戸川乱歩、ヴァン・ダイン、E・S・ガードナー
(「その他の名探偵」として、レックス・スタウト、ジャック・フットレル、ガストン・ルルーの3作家とリュウ・アーチャー、フィリップ・マーロウ、マイク・ハマー、墓ほりエドと棺桶ジョーンズ、隅の老人、マックス・カラドス、マクレイン探偵、チャーリー・張、バージル・チップスを1,2行で紹介)
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