怪奇作家の死


【問題】

 高齢でも独身の怪奇作家Aは、真夜中に一人で書斎にこもり、電気照明ではなく蝋燭の灯の下で怪奇小説を書くのが常だった。仕事中は絶対に書斎の中に、人を入れなかった。たとえ編集者やお手伝いであっても、それは同じであった。
 ある風の強い朝、Aが書斎で死んでいた。死因は心臓麻痺だった。発見したのは、通いのお手伝いであった。いつもはお手伝いが来ると書斎から出てきて朝食を食べるのだが、今日は出てこなかったので書斎のドアを叩いてみても返事がなく、まさかと思ってドアを開けてみると、Aが倒れているのを発見したのだった。
「Aさんは、心臓が弱かったのですか」
「はい、先生は長い間心臓が悪く、特に最近はひどかったようで、ちょっと歩くのにもふうふう言っていました」
 Aはかなり太っており、それでいて酒が好きだったのか、食べ終わったラーメンのどんぶりの横に、空になったウイスキーのボトルがグラスとともに転がっていた。いつもストレートで飲んでいたらしい。死亡時刻は真夜中であった。
 部屋はAの趣味なのか、不気味なもので埋め尽くされていた。骸骨の人形、鬼のお面、鴉のはく製、吸血鬼のテナントなどである。閉まっている窓には、不気味な模様が張り付けてあった。机の上には書きかけの原稿用紙と万年筆、そして火の消えた長い蝋燭が三本立てられる蝋燭立てが置いてあった。どうやらこの蝋燭の明かりで原稿を書いていたようだ。
 刑事は部屋の中を一通り観察し、後輩の刑事にこう話した。
「どうやら他殺のようだな」
「ええ、なぜですか」
「何者かがこの部屋に侵入し、Aを襲うか脅かすかして心臓麻痺を起こさせたのだろう」
 刑事はなぜそう気づいたのだろうか。

【解答】

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【覚書】

 藤原宰太郎にもよくある推理クイズだが、おそらく海外のクイズだと思います。ただ、イラストじゃないと問題文書くのしんどいですね。


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