上には上がある
【問 題】
ギャングのドナールのところに、飼い犬のメリーを誘拐したという脅迫状が来た。メリーはドナールの宝物である。ギャングが警察に助けを求めることなんかできない。脅迫状にはこう書いてあった。
「メリーを返してほしかったら、十万ドルを用意しろ。金はボストンバックに詰め、B公園の砂場に埋めろ。時間は明日の夜中12時。埋めるのはお前の100番目の子分のマヌーケだ。一人で来させること。警察には伝えるな」
ドナールは、脅迫状に書いてあるとおり、マヌーケに10万ドルを詰め込んだボストンバックを渡した。もちろん大勢の子分に変装させ、公園の砂場を見張るように命令した。マヌーケはシャベルを使い、ボストンバックを砂場に埋めて帰ってきた。ところが、犯人は朝まで待っても現れない。ドナールはもしかしたらと思い、子分に命じて砂場を掘り起こした。すると、ボストンバックはあった。犯人は取りに来なかったのだろうと思い、バックを開けてみると、十万ドルは消えてなくなっていた。穴の中にもお金はない。
メリーは帰ってきた。しかし、十万ドルの行方がわからない。マヌーケは、大勢の子分の見ている前で、たしかにバックを埋めていた。一体犯人は、どうやって金をだまし取ったのだろうか?
【解 答】
犯人は、実はマヌーケだった。マヌーケは、穴の中で、ボストンバックからお金を落として土をかけ、その上にボストンバックを置いて、また土をかけておいた。つまり、お金は穴の中に埋まっていたわけだった。もちろん、ほとぼりが冷めた頃、回収したのだ。
【覚 書】
こちらも超初級推理クイズネタである。実際に、このようなことが可能かどうかは不明である。実際には簡単にわかってしまうと思うのだが。
※解答部分は、反転させて見てください。
※お手数ですが、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。