天知仁『名探偵ものしりクイズ』


天知仁『名探偵ものしりクイズ』
(梧桐書院 新書版)




『名探偵ものしりクイズ』


 『名探偵ものしりクイズ』

 著者:天知仁
(あまちひとし:クイズ作家。詳細は不明。)

 発行:梧桐書院 新書版

 発売:1976年7月

 定価:580円(1981年9月 第9刷時)




 みなさんは、こんなゲームをやったことがありませんか? 人間の顔だけを書いて、それをかくし、もうひとりの人に服装をつけた体の部分を書いてもらいます。もちろん、相手の人は、顔の部分を知らないわけだから、場合によっては、とてもケッ作な絵ができあがり、大わらいということになるわけです。
 推理ゲームもこのゲームに似ているかもしれません。ただ、ちがうのは、ヤマカンにたよるということが、推理ゲームにはないということです。
 読者に、はっきりとした<顔>の部分があたえられ、その<顔>にふさわしい<服装>をつけていく……これが推理というわけです。
 ことわざに、一を聞いて十を知る、というのがありますが、十まではいかなくても、せめて二から三のことがらを推理できるようになってほしいと思います。

(「まえがき」より)


【もくじ】
 第1章 探偵クイズ
 第2章 犯人さがしクイズ
 第3章 ものしりクイズ


 一応章立てにはなっているが、特定の名探偵役は存在しない。
 他の著書と同様、ちょっとした推理が必要なクイズと、簡単な知識を必要とするクイズが中心である。唯一無二の解答が存在するわけではなく、こういう解き方がありますよといったクイズもある。
 クイズの後にクイズに出てきた特定の言葉についてのちょっとした知識が紹介されている。肩ヒジはらずクイズを楽しみ、そして色々なことを覚えていくという小学生向けには、ちょうど手ごろなクイズ集である。


【その他の推理クイズ本作品リスト】に戻る